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業種 |
サービス業 |
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名前 | 川口 雅紀 |
障がい種別・程度 |
身体障がい |
記載日:令和元年5月21日
特例子会社でデータ入力、社員の環境整備プロジェクト業務を在宅でしています。
7時00分 | 起床・ヘルパーの介護提供 |
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9時00分~16時00分 | 仕事 |
16時00分 |
家事 |
17時00分 | ヘルパーによる入浴介護提供 |
18時00分 | 夕食準備等の家事 |
21時00分 | 通信大学の学生でもあるので勉強時間 |
24時00分 | 就寝 |
フレックス制度や定期通院制度があるので、体調不良での早退や定期通院等で仕事を休まなければならない時でも、あとで挽回ができたり、定期通院を申し訳ないからやめるとか考えなくていいこと。
普段は音声のみのやり取りで顔をお互いに合わせる事がありませんが、その分コミュニケーションが密接にあるので業務で不安な事や、困ったことが相談しやすい。
契約社員として最初は働きますが、昇進、昇給等のチャンスがあること。障がい者だから役職がないということはないので、やりがいがある。
体調不良になる原因を作らないこと。(24時には寝る、ストレッチをして片頭痛防止など)
在宅なので切り替えが必要だと思います。勤務時間中は家事をしない、休憩時間は仕事と全く関係ないことをして気分転換をしています。
ハローワークには行っていましたが、札幌はなかなか在宅勤務の求人がなかったので主にネットで探していました。
相談支援事業所も利用はしていますが、福祉領域の事については詳しいですが、働くということでは情報が無く、自力で探すしかありませんでした。
同僚や上司に相談しています。
利用したことはありませんが、社内にも相談できる専門部署があり、プライバシーに配慮した上で相談できる体制があります。
主婦でもあるので、仕事が終われば家事に追われます。
在宅勤務なので、平日はほぼ外に出ません。なので、休日はなるべく外に出るようにしています。最近は、雪が解けたのでカフェ巡りが多いです。車いすでも行けるカフェを見つけることが最近の過ごし方です。
歩んできた道のり(ご自分の年表)
19歳 | 高等養護学校卒業後、小規模作業所 通所 |
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24歳 | 一般企業 入社(小規模作業所 退所) |
25歳 | 特定非営利活動法人 入社 |
29歳 | 社会福祉法人 転籍 |
36歳 | 一般企業 入社 |
38歳 | 上記企業、退職 |
40歳 | ジョブサポートパワー株式会社 入社 |
雪が降る地域で働く事を考えたとき、一番問題となるのは通勤です。福祉制度で通勤の支援は受けられません。札幌は北海道の中でも都会ではありますが、車いすで公共交通機関を利用しようとすると、通勤ラッシュの時間帯は駅員さんの対応が難しい、夜遅くなると人手がいないので駅員さんの対応が難しいことがあります。最近はヘルパー不足も多く、業務の時間にヘルパーの対応できる時間がかぶってしまうなど、仕事と生活の調整が難しいことも多くあります。これまでは、そういう人は働けないとなっていましたが、職場によってはフレックス制度や定期通院制度があったり、また仕事をする場所を自宅へなどと柔軟にする事で、働く事ができる障がい者はたくさんいます。
私が働きたいと行動した時、誰もが無理だと言いました。
でも、その「無理」とは、私の障がいのせいでしょうか。
無理だと思わせたのは、人の理解と環境ではないでしょうか。
ぜひ、働くチャンスを多くの障がい者に与えてください。
働く事の楽しさを経験させてください。
働く事はとても大変なことでもあります。お金を貰うとはその分つらい経験をすることだと言っていた人もいました。でも働く事で得られる喜びもあります。学びもあります。たくさんの経験を経て、自分を知ってください。強がらず、誰かに頼ってください。自分の体と心の限界を知ってください。
自分を知ることが、一般就労のチャンスになります。
昔と違って今は障がいがあっても働けるチャンスがある時代です。
応援しています。
(この記事は、ご本人から提出していただいた原稿を基に作成しています。)
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