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更新日:2019年4月12日

起業という道、自分の障害の状況に合わせ、完全自己責任のもと仕事をつくっていく道もある。(木明 翔太郎さん)

木明さんの顔写真

業種 サービス業
名前 木明 翔太郎
障がい種別・程度

身体障がい1種1級
脊髄性筋萎縮症

記載日:平成31年4月8日

業務内容を教えてください。

木明翔太郎行政書士事務所の看板の写真木明翔太郎行政書士事務所の代表行政書士として、クライアント様の官公庁に提出する書類・権利義務に関する書類の作成及び提出代行業務をしています。具体的には遺言書作成、相続手続きのお手伝いや、会社の設立や飲食店や障害福祉サービスなどの許認可申請の手続きです。その他、障害福祉サービス提供法人の経営、LGBT等性的少数者の権利擁護に関わる活動や、介護の資格・バリアフリー対応の講師もおこなっております。

一日のスケジュールを教えてください。

木明さんの写真

8時00分~10時00分 起床、朝ご飯、シャワー入浴、着替え等(ヘルパーによる介助)
10時00分~12時00分 仕事
12時00分~13時30分 休憩(昼食、褥瘡予防のためベッドに横になる。ヘルパーによる介助)
13時30分~19時00分 仕事
19時00分~ 夕食、外出(プライベートの遊びや仕事の研修や接待含む)等

※19時00分~翌10時00分までは夜勤のヘルパーさんがいるので体調やスケジュールによって就寝時間はバラバラです。

職場で配慮されていること(嬉しかったこと)を教えてください。

自宅兼事務所なので、車いすユーザーにとって大変な雨や雪の中の通勤がないことです。全て物の配置等は自分に合わせているので、高いところにある物が取れない、トイレが大変という問題もありません。

仕事をする上で、ご自分で行っている工夫を教えてください。

上肢の動きのサポートをしてくれる福祉機器MOMOこの仕事はクライアント様との信頼関係がなによりも大切で、期日の厳守・成果物のクオリティの高さの維持が必要不可欠です。なので、なるべく仕事をするうえで体に負担をかけないようにしています。仕事の失敗や遅延に「障がいがあるから」はまったく言い訳にはなりません。最近では腕が動きにくくなってきたので、MOMOという上肢の動きのサポートをしてくれる福祉機器(右に掲載している写真)を導入しました。おかげで普段よりPC作業・紙作業の効率が上がりました。

活用した(している)支援機関を教えてください。

特にない。

ご自分が仕事で困ったときに、相談できる相手はいますか。それはどのような関係の人ですか。

先輩の行政書士、経営者の方々です。
けれど、中々障害を抱えた経営者が周りに少ないのが現状です。

余暇(業後や休日)の過ごし方を教えてください。

休みがあれば…趣味の映画鑑賞や、飲食店巡りです。
大体土日は行政書士業務以外の活動や仕事をしています。

障がい者雇用を考えている企業の方にメッセージをお願いします。

パネラーを務める木明さんの写真私が大学時代バイトをしていた会社で膀胱を壊した原因は、トイレの少しのお願い(パーテーションでトイレしている姿を隠す)が繁忙期には言い出しにくいことにありました。口頭では、「障害があっても受け入れる、お手伝いする」といっていても仕事中には何が起こるのかわかりません。入社時、そして入社後のその方の状況を見て、明確にどう支援するのかを本人はもちろんのこと、職場全体(上司、同僚、後輩)に知らせることが大事だと思います。

これから一般就労をしたいと考えている障がいのある方にメッセージをお願いします。

一般就労もひとつの道です。ですが、少し険しい道かもしれませんが起業という道、自分の障害の状況に合わせ、完全自己責任のもと仕事をつくっていく道もあります。又、自身の障害を仕事上の負担だけでなくスキルにしていくのも手です。

 

(この記事は、ご本人から提出していただいた原稿を基に作成しています。)

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