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本市の畜産は、都市化に伴う周辺住宅地との環境問題、後継者問題、飼料価格、資材価格の高騰などにより、飼養戸数・頭数とも年々減少しています。各業態の数値は、令和5年2月1日時点となります。
市内の酪農家は6戸(他に育成専門農家あり)で、北区篠路、屯田地区、東区中沼、手稲区前田などで営農しており、1個当たり60程度を飼育する小規模経営者が主体で、総飼養頭数は698頭です。また、肉用牛生産農家は2戸(1戸は酪農兼業)で73頭を飼育しています。
牧草等飼料作物の作付面積は、市内全農家の耕地面積の3割近くを占めており、粗飼料のほとんどを自給飼料で賄うとともに、市民に牧歌的風景を提供しています。
この他に、農業専門学校や大学等の研究機関計3戸で生乳を出荷しています。
近年、牛乳消費の低迷、輸入飼料の高騰、原油・肥料価格の高騰などの要因が加わり、経営環境は厳しさを増しています。
このため、飼育管理技術や飼料作物の栽培管理技術の改善により、乳質の改善や生産性の向上、良質な粗飼料の安定確保、食品製造に伴う副産物の有効利用による生産コストの低減などの経営努力が払われています。
北区篠路酪農団地の写真
養豚農家は2戸(養豚専業は1戸)で、総飼養頭数は799頭です。
近年、全国的な豚熱の発生に伴い厳重な防疫対策措置が必要となったほか、飼料価格の高騰や輸入豚肉製品の増加など依然として経営環境は厳しい状況にあり、飼育管理技術の向上や経営管理の合理化などの経営努力が払われています。
乳を飲む子豚の様子
鶏を100羽以上飼養する養鶏農家は4戸で、採卵鶏の総飼育羽数は5,333羽です。
令和5年春に道内の大規模養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザにより道内の採卵鶏の約2割が殺処分となるなど、鶏卵の価格は大きく上昇していますが、他の畜産業と同様に飼料価格等の高騰により厳しい経営状況が続いています。
近年は、平飼いや有精卵など商品の差別化や自動販売機の利用、宅配サービスなど、都市近郊の有利性を生かした販売方法も行われています。
平飼いの養鶏場の写真
札幌市農業協同組合及びサツラク農業協同組合に所属する市内生産者及び関係団体で組織する生産者部会・振興会などが実施する各種共進会等に対し、市長賞を贈呈し活動を支援しています。
道央酪農祭乳牛品評会の様子 |
デントコーンの収量調査の様子 |
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