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札幌市では、少子化、超高齢社会など、これまで経験したことのない時代の転換点を迎え、子育てや高齢者の見守り、非常時の助け合いといった様々な場面において、地域の絆の重要性が増しております。
今後も安全で安心な暮らしやすいさっぽろのまちを実現していくためには、地域コミュニティの中核として、私たちの暮らしを支える様々な活動を行っている町内会・自治会等(以下、「町内会」という。)がますます重要となってきています。しかし、近年、居住形態や生活様式の変化などにより、多くの町内会では加入率の低下や役員の高齢化、担い手不足などの問題に悩まれています。
以上のような状況を踏まえ、札幌市では、町内会の意義や重要性を、町内会、地域住民、事業者、札幌市が共に認識して共有するとともに、町内会の活動を将来にわたって皆で一体となって支えていくことで、より豊かで明るく暮らしやすいまちを未来の世代に継承していくための条例である「札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例案」を令和4年第3回定例市議会に提出し、令和4年10月6日に可決されました。
なお、この条例の施行日は令和5年4月1日となっております。
札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例(令和4年10月6日条例第41号)(PDF:85KB)
札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例第15条に基づき、令和6年度の実施状況を次のとおり公表いたします。
町内会の維持及び活性化に関する施策の実施状況について(PDF:1,299KB)
札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例に関する各種広報物を作成しています。
本条例の概要を紹介するリーフレットです。
札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例 リーフレット(PDF:4,631KB)
本条例についてわかりやすく解説したパンフレットです。
札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例 パンフレット(PDF:6,352KB)
区役所等において掲示するポスターです。
札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例 ポスター(PDF:557KB)
町内会や本条例についての理解を深め、これからの町内会について考える「札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例とこれからの町内会を考えるシンポジウム」を以下のとおり開催いたしました。
日時 | 令和5年(2023年)3月1日(水曜日) 18:00~20:30 |
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場所 | 道新ホール(中央区大通西3丁目 道新ビル大通館8階 |
詳細 | こちらをクリックしてご覧ください。 |
札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例の検討に当たっては、市が実施すべき町内会への支援策も併せて検討していくこととし、条例素案、支援策案ともに、地域の皆さまのご意見をお伺いしながら、下記のとおり検討を行ってきました。
【札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例と町内会支援策に係るこれまでの検討経過について】
時期 | 内容 |
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令和2年4月 | 町内会との「意見交換会」でご意見を伺うための、条例素案と支援策案それぞれのたたき台(PDF:488KB)を作成 |
令和2年5月~令和3年9月 | コロナ禍により「意見交換会」の開催見合わせ |
令和3年10月~12月 | 町内会との「意見交換会」の実施(105回) |
令和3年12月 |
「意見交換会」の結果を踏まえた条例素案の(案)及び支援策案の(案)(PDF:893KB)を作成 |
令和4年3月4日、3月6日 | 市民ワークショップの実施(2回) |
令和4年2月~3月 | 連合町内会連絡協議会等での意見交換(10区) |
令和4年3月~5月 | 単位町内会からのご意見募集(書面) |
令和4年6月29日~7月29日 | 条例素案に対するパブリックコメントの実施 |
令和4年9月15日 | 条例素案に対するご意見の概要と札幌市の考え方(PDF:1,014KB)を公表 |
令和4年9月21日 | 令和4年第3回定例市議会に条例案を提出 |
令和4年10月6日 | 令和4年第3回定例市議会で条例案可決 |
令和5年4月1日 | 条例施行 |
町内会は、ごみステーションや街路灯の管理、環境美化や防災・防犯に関する取組をはじめ、高齢者・子どもの見守りや冬季の除排雪など、私たちの身近な暮らしを快適にする様々な活動を行っています。私たちの生活は、これまで長きにわたって、そういった町内会の方々の活動に支えられ、安全で安心な暮らしやすい地域コミュニティが維持されてきました。
それぞれの地域コミュニティには、暮らしを支える活動を行っている様々な団体がありますが、町内会はその中でも、地域の住民により構成され、多様な分野の活動を担っている、地域コミュニティの中心的な存在であると考えます。
また、近年では、超高齢社会の進展や共働き世帯の増加、自然災害の増加などに伴い、高齢者や子どもの日頃の見守り、非常時の助け合いなどの地域住民相互の支え合いが必要となる場面が増加しており、様々な地域の課題の解決や良好な生活環境の維持のためには、町内会における親睦や交流により形成される地域住民同士の顔の見える関係が、ますます重要となっています。
町内会は地域コミュニティの中核として、札幌市の発展に大きく寄与してきましたが、一方で、それを取り巻く社会全般の状況においては、少子高齢化の進行や世帯構成の変化、共同住宅の増加などによる居住形態の変化のほか、生活様式や個人の価値観の多様化など様々な変化が生じており、それに伴って多くの町内会では、加入率の低下や役員の高齢化、担い手不足などの問題に悩んでいます。
今後もこうした状況が続いていくと、町内会の存続自体が難しくなる例が増えるとともに、その活動が停滞することにより、地域の活力が低下していくことが危惧されています。
このように「町内会が地域コミュニティの中心的な存在でありながら、その存続が危ぶまれ始めている」ということを喫緊の課題として捉え、町内会の意義や重要性について、町内会、地域住民、事業者、市が共に認識するための条例を制定し、皆で町内会を支えていくことが重要であると考えました。
また、条例には、町内会の維持及び活動の活性化に関する市の施策(以下「町内会支援策」という。)の基本となる事項を明記しており、市は、条例をよりどころとして、将来にわたって町内会を支援していきたいと考えています。
札幌市としては、地域コミュニティの中心的な存在である町内会がその活動をこれからも続けていくために、条例の制定に加え、町内会への加入促進や負担軽減につながる様々な町内会支援策を行っていくことが必要と考えています。そのため、条例では、札幌市が継続的に行っていくべき町内会支援策の基本的な事項を定め、その具体的な内容については、町内会を取り巻く状況の変化や町内会の皆様からのご意見を踏まえて検討し、実施していきたいと考えています。
なお、条例には、町内会への加入を強制したり、罰則を設けたり、市が町内会や事業者等に指導を行ったりする旨の条文は設けておりません。
また、条例名については、前文に記載の通り、「地域の町内会の活動を将来にわたって地域住民、事業者及び市が一体となって支え、より豊かで明るく暮らしやすいまちを未来の世代に継承していく」という思いを込め、「札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例」といたしました。
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