災害に備える(自助・共助) > 企業の防災 > 5.(1)企業の「資源」を生かして地域に貢献
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企業の経営資源を活用して、地域にどんな貢献ができるか考えましょう。「組織力」「資材力」「技術力」の観点から、具体的な協力内容を検討し、いつでも協力ができるよう準備をしておきましょう。
企業には、従業員が集団で秩序だって活動できる「組織力」があります。とりわけ住宅街では、高齢化が進み、平日の日中に就労世代が不在になる地域も多く、救助活動などの心強い助け手となることが期待されます。
組織力の例 ?人手を活用した協力をしよう |
救助活動、負傷者の搬送、消火活動、避難誘導、災害時要援護者の支援、飲料水や物資の輸送、避難場所の運営支援、炊き出し、家財の運び出し、がれき除去、清掃、警備など |
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企業が日常の業務で使用している資材、機材、商品などは、救助活動や救援物資、避難などに役立てることができます。特に飲料水や食料、防寒用品などは、被災者の不安を和らげるためにも、迅速に提供することが期待されます。
資材力の例 ?保有資材を提供し、活用しよう |
【救助活動】ジャッキ、フォークリフト、重機、担架 【消火活動】ポンプ、貯水槽、井戸、バケツ 【運搬作業】台車、オートバイ、トラック、バス 【空間提供】避難場所や休息場所などスペース、一時避難できる土地 【物資提供】飲料水や食料、医薬品、防寒用品 |
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企業が日常の業務で培った知識や技術は、災害時の対応にも役立てることができます。緊急対応が必要な医療技術、運搬の技術、情報を伝える技術、避難生活を支える技術など、さまざまな場面で専門知識や技術を役立てることができます。
技術力の例 ?専門知識や技術を活用しよう |
【建設業、製造業など】道路障害物の除去、破壊箇所に対する応急措置、建設資材の提供、作業員の派遣など |
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【福祉、医療施設など】応急手当や救急医療、衛生管理、介護支援 | |
【無線や放送施設のある事業所】放送設備や無線の活用による災害情報の収集 |
札幌ハイヤー協会と(社)北海道警備業協会では、電話回線が途絶した場合に、業務用の無線を活用して被災情報を収集し、札幌市へ伝える協定を結んでいます。
はじめに|1.札幌でも大地震が起こる・・・|2.企業で想定される大きな被害|3.防災協働社会を目指して|4.企業の安全を守る|5.地域の安全に貢献する|6.企業活動を継続する|7.企業全体で高める防災力|8.お役立ち参考資料
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