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更新日:2022年6月10日

平成27年

7月

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市立札幌病院では、手術室あるいは、各部署で行われている周手術期看護を体験することで、自部署で行う看護実践能力の向上を図ることを目的に、「周手術期看護における院内留学研修」を実施しています。
昨年度(平成26年度)の研修の結果を報告します。
研修の参加者は採用1年目が18名、2年目が2名、病棟研修は手術室配属の採用1年目の2名が参加しました。それぞれが、研修に参加することにより、事前課題に対する学びができ、今後の課題、行動目標が明確になったという評価を得ました。

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開腹肝臓部分切除術と腹腔鏡下胆のう摘出術を見学しました。
手術を実際に見学したことで、循環動態の変動を根拠に基づいて学ぶことができ、術後の観察点を理解できました。
また、学習していた術式を見ることで知識が統合され、術後の疼痛や苦痛の根拠を理解し具体的な観察やケアの学びに繋がりました。

 

 

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  平成26年度採用
  市立小樽病院付属高等看護学院卒業
  小室 梓さん

 

 

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呼吸器外科の手術後の患者さんの病棟看護を経験しました。
実際に手術中にかかわった患者さんの病棟を見学したことで、術前術後の患者とのコミュニケーションを通して継続的な看護実践の重要性を認識しました。術後訪問は術中の看護の評価であることを認識し、病棟看護師と手術室看護師が情報共有することで個別的な看護につながることを学ぶことができました。

 

 

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 平成26年度採用
 岩見沢市立高等看護学院卒業
 濱田 仁美さん

10月

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 市立札幌病院では、褥瘡対策実践部会を発足し活動しています。実践部会のメンバーは、看護師・理学療法士・薬剤師・栄養士と多職種で構成されています。その活動の一環として9月17日に褥瘡セミナーを開催しましたので報告します。
今回は、理学療法士の高橋さん・千崎さんのお二人を講師に講義と実践的な演習を行いました。参加者は、今年度採用の看護職員を中心とした24名でした。褥瘡発生の要因など基本的な知識の習得から、患者さんの状態に合わせて、褥瘡好発部位にズレが生じないことを念頭においた福祉用具を利用しての移動介助方法を学びました。

日常、患者さんのリハビリテーション場面やカンファレンスで、移乗について理学療法士からアドバイスを受けますが、今回のセミナーでしっかりと時間をとり専門的な視点で講義・演習を行ったことは大変貴重でした。参加者からは、「麻痺の患者さんが多い病棟の中で移乗動作は大変勉強になりました。またマルチグローブの効果・使い方を聞き、病棟で積極的に使用していきたいと思います」などの感想がありました。

質の高いチーム医療を提供できるように、努力していきたいと再認識できたセミナーでした。

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講義担当:理学療法士 高橋拓真さん

 

  演習担当:(写真中央)理学療法士 千崎 将孝さん

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講義とデモンストレーションの後、少人数グループに分かれて実際にベッドで福祉用具を利用して演習を行いました。

背中が引っ張られる感じがはっきりとわかり背抜きの必要性がより理解できたなどの感想がありました。

 

 

11月

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 5階東病棟では、今年度「看護を語る会」を月に1回のペースで開催しています。 271109_2.JPG
担当のスタッフが、自分が語りたい内容を自由に語ります。それを全員で共有することでまた新たな気づきが広がっていくことを感じています。
今回は、第5回目のOさんの語りを紹介します。 

 

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看護師経験が長くなり何人もの看取りの場面に遭遇しました。最初は泣いている家族の側にいるしかできない私でした。呼吸器内科では、患者さんの辛い症状を和らげるために鎮静剤を使用する場合があります。このような時、精神的なケアの対象は家族が中心になると思います。毎日関わっている患者さんですが、知らない事がたくさんあります。それぞれの患者さんには今まで生きてきた人生があります。家族の方から教えていただきその方の人生を知ることも多くあります。私たちが聞けていない病気に対する思いや入院生活に対しての気持ちもあります。それを知りたいと思って家族の方に接するようにしています。布団を整えたり、食事を見ながらとか、顔を拭きながらとか・・・何かしながらだと患者さんや家族の方が構えずにいろいろ話してくれたりします。患者さんが最期を迎えそうな時、落ち着いている家族の方であれば、入院中の患者さんの様子を話したり、患者さんが話していた家族への思いを伝えています。患者さんとの思い出話をしたりします。そして、たくさんの家族の方から患者さんへの「おつかれさま」「ありがとう」を聞いてきました。

ご家族が、最期の瞬間にそんな風に、患者さんに声をかけることができたら、その後の家族の方の気持ちは少し前向きになれるのかな・・・と思っています。私たちは仕事柄、人の死に関わることが多いと思います。嫌だなと思っている方もいるかもしれません。私はその瞬間に関われることが嫌ではなく、見守りたいと思っています。

患者さんが頑張っていたことを家族の方へ伝え、ご家族が自宅へ戻った後に少しでも辛い気持ちを軽減するお手伝いが出来たらと思っています。

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・Oさんが患者さんに関わっている姿を尊敬している。勉強になっている。私はまだ2年目で何もできないと感じている。今の話のように残された家族のその後も考えて関われたらと思った。自分も最近は患者さんの事をもっと知りたい、関わりたいと考えるようになってきた。
・私は1年目で死のイメージは祖父が亡くなった場面。これから、看護師として死にどのように関わるのか、考えていきたいと思った。
・いつもOさんの関わりが素敵だと思い盗み見しています。自分のプライマリーの患者さんの最期についてアドバイスをもらったり一緒に考えてもらい
助けられている。今日の話を聞いて患者さんの人生を考えて関わっていき
                             たいと考えた。
・未熟な自分が大切な死の場面に関わっていいのか戸惑いもある。家族が死に向き合えるような関わりができたらと考えることができた。
・死に対してしての苦手意識をもっている。でも患者さんに何かしたい思いはある。1年目の時に一人で亡くなる患者さんがいて、入職が一緒だった同期みんなで手を握り、看取った場面などもあった。
・最期の場面でOさんがあのような関わりができているのは、普段からの関わりや情報収集があるからだと思う。自分自身も苦手意識はあっても必ず患者さんのところに足を運び、関わるようにしている。

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  人が人生の終わりを迎える時に、私たち看護職がどのように関わるか、とても重要な意味があると思います。
決してそれに慣れることはなく、一人ひとりを大切に、その方の人生を大切にして関わりたいと思う。死に関わることは大
変気持ちが重たくなることでもあるが、チームで話し合ったり、スタッフで思いを共有したりして、看護を高めていけたらと考えています。

 

 

このページについてのお問い合わせ

市立札幌病院 

〒060-8604 札幌市中央区北11条西13丁目1-1

電話番号:011-726-2211

ファクス番号:011-726-7912