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更新日:2021年10月4日
人体のあらゆる部位(肺・大腸・胃など)の病態検索、病態診断、治療方針などに欠かせない検査です。
日本人の約2人に1人はがんにかかるとされる現在、癌の診断と治療の重要性は格段に大きくなっています
検査内容をご説明します。
胃や大腸などの体内に出来たポリープ(生検材料)や、手術で摘出された臓器(手術材料)を、顕微鏡で観察できるよう処理をして標本にします。
病理診断は病理医が行い、標本作製は臨床検査技師が行います。
手術中に病変の一部を採取し、約10~15分で病理診断を行う検査です。この迅速検査は手術で摘出する病変の範囲や、良悪を確認するために行われます。(写真は迅速検査をしている様子です。)
採取された尿や痰、甲状腺や乳腺に細い針を刺して細胞を採取するなどして、集めた細胞から顕微鏡標本を作製し、出現している細胞全てを観察し診断します。癌の早期発見に適しています。
背中側から腎臓に細い針を刺し、少量の腎組織を採取して、病気の有無や病態診断を行います。腎臓病の診断には特殊な検査が必要で、道内でこの検査を実施している施設が少ないため、当院に全道各地から診断の依頼があります。(写真は腎臓の組織像です。)
不幸にして患者さんがお亡くなりになった際、ご家族承諾のもと、病理解剖をさせていただいております。解剖の結果は、月に1回、臨床病理検討会で報告し、生前の病態・治療などを交えながら検討し、今後の医療の発展に役立てています。
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