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更新日:2022年7月6日
「安全で安心な輸血の実施」をスローガンに臨床検査技師が厚生労働省からの指針に則り、輸血用血液の管理・検査を24時間体制で行っています。また、自己血輸血の採血介助を行い、手術まで自己血を安全に保管しています。これらは、当院の輸血療法委員会の決定のもとに行われています。
また、当院には日本臓器移植ネットワークに委託されているHLA検査センターが開設されているため、臓器移植に必要な検査も行っています。
血液製剤の受け渡しの様子
血液センターから運ばれた血液製剤を温度管理された専用の冷蔵庫・冷凍庫に保管しています。
輸血を安全に実施するために以下の検査を行っています。
手術の際に前もって自分の血液を採取・保管しておき、輸血が必要になった場合に保管してある自分の血液を輸血することを言います。一般的な輸血と違い発熱・蕁麻疹などの副作用や肝炎・エイズなどの輸血後感染症がないことが利点です。
自己血採血の様子
当委員会は医師、看護師、薬剤師、臨床工学技師、事務、臨床検査技師から構成されています。
この委員会では
などを定期的に検討しています。
ヒトの血液を原料として製造される医薬品の総称です。当院で使用している製剤は以下の四種類です。
ABO式血液型とRh(D)式血液型検査を行っています。当院では人為的なミスを防ぐために、自動検査装置を使用し二回の血液型検査を行っています。
A型の人の血液中には、B型の人の赤血球を固まらせる抗Bがあります。
以下、同様に
これらの抗体は規則抗体と言われ、それ以外の抗体を不規則抗体と呼びます。
不規則抗体は、自然にもっている場合と輸血や妊娠が原因でもつ場合があります。当院では、輸血を行う患者さん全てに抗体検査を行い、安全な輸血が行われるように努めています。
輸血の際、患者さんの不規則抗体による副作用を防止し、輸血の適合性を確認する重要な検査です。当院では感度の高い検査を実施して、より安全性を高めた輸血が実施できるよう検査しています。
献血された赤血球に保存液を添加したものです。
血漿中には蛋白や種々の凝固因子が含まれています。この製剤は献血された血液から分離した血漿成分を直ちに凍結したものです。
献血者から特殊な装置を用いて血小板だけを採取した製剤です。
アルブミンは血漿蛋白の約60%を占め、循環血液量の維持に主要な役割を果たしています。なお、当院では献血由来の製剤を患者さんの同意のもと使用しています。
HLAとは
HLA検査室では臓器移植を希望する患者さん(レシピエント)と臓器を提供する人(ドナー)のHLAの適合性(相性)を見る検査を実施しています。
抗HLA抗体(スクリーニング検査)及び抗HLA抗体(抗体特異性同定検査)の測定に関する施設基準および精度管理保証について
区分番号「B001」の「25」移植後患者指導管理料(臓器移植後の場合に限る。)に関する施設基準の届出を行っております。
当院検査部は、日本組織適合性学会QCWS参考プロトコルに基づいて検査を実施し、毎年開催されるQCWS(精度管理)に参加しています。
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