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更新日:2023年9月22日

 

札幌市における主な感染症の発生動向

2023年第37週(9月11日~9月17日)のデータを掲載しました。

当ページの更新は、厚生労働省及び各都道府県等と更新時間を統一するため、毎週金曜日の午後に行います。なお、掲載している数値は、最新週現在の速報値です。速報値のため、後日数値が訂正される場合がありますので、ご了承をお願いいたします。

  • 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が施行された1999年第13週以降のデータを元にしています。
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について2023年5月8日以前の市内発生状況については、5類移行前の「新型コロナウイルス感染症の市内発生状況」のページをご覧ください。
  • 定点とは患者数や病原体検出情報を得るため、一定基準に従ってこれら情報を定期的に報告する医療機関です。
  • 各疾患の流行状況等のコメントについては、札幌市の「感染症発生動向調査に関する小委員会」が分析評価した内容を掲載しています。
  • 「札幌市の主な感染症の発生動向」のページへのリンクは自由です。リンクする際は、このトップページへのリンクをお願いします。

今週の概要

・定点把握対象の感染症について

第37週は、インフルエンザの定点あたり報告数が1.16(第36週:0.73)となり、流行入りの目安となる1.00を上回りました。例年の同時期に比べ報告数が多い状況です。各区別の報告数や、インフルエンザの知識と予防について、下記のリンクよりご確認ください。

定点当たり患者報告数が2.00以上の疾患は、新型コロナウイルス感染症17.36(第36週:19.30)、感染性胃腸炎3.05(第36週:3.62)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎2.76(第36週:2.27)となりました。

新型コロナウイルス感染症は、前週より減少しましたが、引き続き高い水準となっています。各区別報告数、年齢別報告数等については、下記のリンクよりご確認ください。

感染性胃腸炎は、例年の同時期に比べ報告数が多い状況です。特に0~5歳の乳幼児の報告が多く、ウイルス等に汚染された食品を食べることで感染するほか、ウイルス等が多量に含まれるおう吐物や便等から手などを介して感染するため、注意が必要です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、発熱や咽頭痛のほか、体や手足の発疹、苺舌等の症状があります。幼児から学童期の小児に多く、家庭、学校などの集団での感染も多い疾患です。

定点当たり患者報告数が1.00以上の疾患はほかに、ヘルパンギーナが1.19(第36週:0.73)となりました

※第36週の数値は今週時点で修正されています。

 

・全数把握対象の感染症について

第37週は、下記の報告がありました。

結核

腸管出血性大腸菌感染症

レジオネラ症

カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症

侵襲性インフルエンザ菌感染症

梅毒

百日咳

2件

3件

3件

1件

1件

9件

1件

梅毒の感染者が、急増しています。2022年に前年比3.7倍となる439件の報告があり、2023年も既に350件を超えています。引き続き、注意が必要です。梅毒の知識や予防、札幌市で行っている梅毒検査(HIV検査と同時に受検)については、下記のリンクをご覧ください。

麻しん風しんについて、今週の報告はありません。麻しん、風しんの知識や予防、過去の発生状況については、下記よりご覧ください。

感染症の予防は、病原体となるウイルスや細菌を体内に取り込まないことが重要です。こまめな手洗い・うがいの励行や、室内の適切な換気、流行期にはマスクを着用するなど、一人ひとりができることを実践しましょう。うがい・手洗い

また、適度な運動、栄養摂取などで日ごろから健康の維持に努めましょう。

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 定点把握対象の感染症(週報告)

週報告の定点把握対象の感染症について、定点あたりの患者報告数推移のグラフと区別の患者報告数の表を掲載しています。現在注目すべき感染症に現在注目すべき感染症印、注意報レベルの感染症に注意報レベルの感染症印、警報レベルの感染症に警報レベルの感染症印をつけています。疾病に罹りやすい年齢層についてのコメントは、集計値(小児科)をもとに作成しています。

※2023年第30週より、インフルエンザ/COVID-19定点が53→56に、小児科定点が35→37になりました。

インフルエンザ/COVID-19定点(定点数:56)

小児科定点(定点数:37)

百日咳は平成30年(2018年)以降、全数把握対象感染症に変更になりました。

眼科定点(定点数:12)

基幹定点(定点数:1)

マイコプラズマ肺炎・クラミジア肺炎(オウム病を除く)・細菌性髄膜炎・無菌性髄膜炎の患者報告数を掲載しています。

 定点把握の感染症(月報告)

基幹定点(定点数:1)

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症・薬剤耐性緑膿菌感染症・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症・薬剤耐性アシネトバクター感染症の患者報告数を掲載しています。

性感染症定点(定点数:14)

性器クラミジア感染症・性器ヘルペス感染症・尖圭コンジローマ・淋菌感染症の患者報告数を掲載しています。

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 全数把握対象の感染症

結核、腸管出血性大腸菌感染症など全数把握対象の感染症の患者報告数を掲載しています。

・週別患者報告数

・疾患別患者報告数

・疾患別ページ

 ウイルスの検出状況

病原体定点医療機関で採取された咽頭ぬぐい液等の試料から分離されたウイルスの検出状況を掲載しています。今流行しているインフルエンザの型など、流行の原因となっている病原体に関する情報が得られます。

インフルエンザウイルス

インフルエンザは流行時期に合わせ、毎年、第36週から翌年の第35週までの1年間をインフルエンザシーズンとして情報提供を行っています。

札幌市の感染症発生動向調査における2023/2024シーズンのインフルエンザウイルスの検出において、9月20日現在、インフルエンザウイルスの検出はありません。全国的には、9月21日現在、AH1pdm09型が3件、AH3(香港)型が5件検出されています。

なお、2022/2023シーズンに検出されたインフルエンザウイルスは、AH3(香港)型が35件、B型(Victoria)が5件でした。全国的には9月21日現在、AH1pdm09型が147件、AH3(香港)型が3317件、B型(Victoria)が82件検出されています。

各シーズンのインフルエンザウイルスの検出状況

採取週別のウイルスの検出状況

病原体定点医療機関で採取された試料から分離されたインフルエンザウイルス・アデノウイルス・エコーウイルス等の採取週別の検出状況を掲載しています。表の中で、単純ヘルペスウイルスはHSV、パラインフルエンザウイルスはPARAINFと略して記載しています。

 その他の情報

 関連情報へのリンク

(厚生労働省ホームページ)

(厚生労働省検疫所ホームページ)

(国立感染症研究所ホームページ)

(北海道立衛生研究所ホームページ)

(札幌市保健所ホームページ)

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