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更新日:2011年2月10日

札幌市の河川水環境

1 河川水環境の変遷

幌の河川は、昭和20年代後半から急激な都市の発展に伴い、生活排水や工場排水の河川への流入が増大し、これにゴミの不法投棄などが加わり、水質はもとより悪臭が漂うなど保健衛生上からも放置できない「死の川」になりました。

のため、市街地においては、昭和40年代前半から公共下水道の整備・下水処理場の建設及び運転が開始されました。また、40年代後半以降は、公害対策基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準の設定、水質汚濁防止法に基づく工場・事業場への監視・指導の強化、さらに、公共下水道の整備により河川水質は大幅に改善されてきました。

年は、河川水質の改善と相まって、市民の「水辺とのふれあい」・「生物との共生」に対する要望が高まっています。

札幌市は、快適な水環境及び生物生息環境の保全・創造を図るために、「水とみどり」を意識し、「多自然型川づくり」などの工法を取り入れた川づくり事業を推進し、自然と人との共生を確保する施策を進めています。

2 河川水環境の現状

札幌市には、大小約590本の河川があり、豊平川、茨戸川、新川、星置川及びその支流河川に大別されます。

(1) 豊平川

豊平川は、札幌市の発展に重要な役割を果たしてきており、「母なる川」と呼ばれています。

その流れの源は小漁岳に発し、札幌市を代表する豊かな自然に包まれている豊平峡などの山地、定山渓温泉や市街地を貫流し、真駒内川、厚別川などの支流河川が合流し、石狩川に注いでいます。

中流域では、豊平川の伏流水を利用した「豊平川ウオーターガーデン」が設けられており、水遊び場として多くの市民に利用されています。

下流及び下流域の支流河川は、自然の状態に近い形状で残っており、釣り場として多くの市民が利用しています。

(2) 茨戸川

市域の茨戸川流域は、水源を豊平川から取水する鴨々川に発し、都心を南北に貫流する創成川、発寒川及び伏篭川から成り立っており、茨戸川に注いでいます。

市民が親しめる良好な水環境を創出することを目的として、多自然型川づくりなどの河川改修と併せて、創成川処理場で高度処理された処理水を安春川・屯田川及び東屯田川に導水し、修景水路の整備など市民がうるおいと安らぎを感じる水辺環境の保全・創出事業を推進しています。

(3) 新川

新川流域は、手稲山を源流とする琴似発寒川に発し琴似川や、中の川などの支流河川が合流する新川から成り立っており、石狩湾に注いでいます。

琴似発寒川上流は、豊平川上流と同様に、緑豊かで貴重な生態系を有している山地を流下しており、清浄であることから水道水源となっています。

琴似発寒川や支流河川においても、水辺の生物と親水性に配慮した川づくりを行い、親水護岸、遊歩道、魚道の整備を進め、うるおいと安らぎを確保する施策を推進しております。

下流域は、釣りを楽しむなど、多くの市民が利用しています。

(4) 星置川

星置川水域は、奥手稲山を源流とする星置川に発し、市域内の滝の沢川などの支流河川と合流し、小樽市との市界を流下し石狩湾に注いでいます。

星置川は、緑豊かで貴重な生態系を有している山地を流下しており、汚濁源もなく清浄であることから水道水源となっています。

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札幌市環境局環境都市推進部環境対策課

〒060-8611札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎12階

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