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更新日:2023年8月25日
すべての患者さん家族に対して、「これまでの生活とその背景」を尊重し、社会が求める医療・看護水準に応じた看護が提供できる豊かな人間性と、看護の専門的能力の高い、自律した看護職員を育成する。
看護職には知識・技術の向上が求められ、より質の高い看護の提供が期待されています。その期待に応えていくためには、一人一人が専門職としての能力を開発し続けることができる環境を整え、変化に応えることのできる看護師育成が必須です。
市立札幌病院看護部では、「看護職員自らが臨床実践能力を知り、段階をおって能力開発・目標設定することによって、自律した看護師の育成を目指すこと」を目的に平成20年4月よりキャリア開発ラダーを運用しています。臨床現場の看護者の段階別能力開発にはクリニカルラダー・助産師クリニカルラダー、看護管理者の段階別能力開発にはマネジメントラダーを活用しています。
医療提供体制の変化や働く場・働き方の多様化などの社会情勢の変化を鑑みて、令和4年度より【看護師のクリニカルラダー(日本看護協会):JNAラダー】を基盤としたクリニカルラダーを活用しています。クリニカルラダーは、スタッフに必要な能力である「看護実践能力」と、自治体病院としての使命や看護部理念の具現化に必要な能力である「組織役割遂行能力」「自己教育・研究能力」の3つの能力で構成しています。
助産師クリニカルラダーは、上記のクリニカルラダーを基盤に、【助産実践能力習熟段階(日本看護協会)】を参考に「倫理的感応力」「マタニティケア能力」「自律的専門能力」の3つの能力で構成しています。
看護管理者には自施設のみならず地域まで視野を広げた看護管理を行うことが求められています。さらに、社会情勢や国民の医療・看護に対するニーズの変化に伴い、看護管理者の役割はさらに高度化・複雑化します。そのため、令和2年度より【病院看護管理者のマネジメントラダー(日本看護協会)】を基盤としたマネジメントラダーを活用しています。看護管理者を計画的かつ段階的な育成のための指標とし、看護管理者が獲得すべき能力開発に活用しています。
今年度は、47名の看護職員が入職しました!!
4月3・4日の2日間、看護部の理念や基本方針について理解を深め、看護部理念に基づいた看護を提供するために必要な基本的知識を学びました。
部門訪問では、多職種連携やコミュニケーションの必要性についてたくさんの学びを得ていました。
対面式では、初めて配属部署の看護師長・副看護師長と対面しました。各管理者から個性豊かな部署アピールの時間があり管理者の人柄に触れ、緊張していた新採用者の顔にも笑顔が見られました。
感染症の流行により実習が十分にできなかった新採用看護職員
のために開催されている研修で、今年で3年目になります。
配属部署以外で先輩看護師と共に患者さんを担当し、継続的な
看護過程の展開や看護技術を経験しました。
グループワークでは、「自分の部署とは違う疾患や看護ケアを知ることで、今後、自分が実践する時にどうしたら良いのかを考えることができた」「病棟の看護師のケアを見て、単に技術を提供するだけではなく、なぜこのケアが必要なのか、患者にとって適切な方法なのかを考えて実施することが大切だと学んだ」など、それぞれの経験と学びを言語化し共有することができていました。
4月から5月にかけて、部署の教育担当者である
フレッシュパートナーサポート委員を中心に、シ
ミュレーションを取り入れた看護技術研修を実施
しました。今年はより実践に近づけた総合演習を
企画し、「患者にとって安全・安楽で安心できる
看護技術」について学びを深めています。先輩からの指導にやや緊張した様子も見られていましたが、「患者役を行ったことで、患者の気持ちを想像しながら安全・安楽なケアについて考えることができた」「より実践的な内容で、様々な患者の状態に合わせたより よいケアについてグループで検討ができた」などの、感想が聞かれ、多くの学びを得ていました。
個別性のある看護を実践できるように、看護過程について再確認しました。演習では、当院の看護記録マニュアルを元に事例展開しました。
11月にはフォローアップとして、自分が看護過程を展開
した事例を元にグループワークを行う予定になっています。
今年度は、63名の看護職員が入職しました。
4月1・4・5日の3日間の講義で、看護部の理念や基本方針について理解を深め、市立札幌病院看護職員として、患者のこれまでの生活とその背景を尊重し、優しさをもって看護を提供することが大切であると学びました。
【部門訪問】
院内の様々な部門を訪問し、部門の役割や看護師との連携について主体的に質問しました。
訪問後の全体会では、「各部門が病院の理念を大切にし、運営しているということがわかった」
「多職種ともコミュニケーションをとって連携していきたい」と述べていました。
【対面式】
最終日には、所属部署の看護師長・副看護師長と対面し、部署に挨拶に行きました。
緊張したけど、先輩が優しく迎えてくれました。
「よろしくお願いします。」
「一緒に頑張ろうね。」
感染症の流行により、臨地実習が不十分だった新人看護職員のために、昨年度から開催している研修です!
4月7~28日は、所属部署とは異なる一般病棟で患者さんを継続して受持ち、先輩に直接指導をしてもらいながら看護過程の展開・基礎看護技術を経験しました。
8月は、専門性の高い部署での看護の実際や、多職種との連携を学びました。
小児科病棟では、ちょうど”夏祭り”が開催され、保育士さんと一緒に催しの準備をしました。
4月~6月にかけて、13項目の技術について集合研修を実施しました。部署の教育担当者であるフレッシュパートナーサポート委員が、現場で使える知識・技術の習得を目指してシミュレーションを取り入れた研修を企画しました。研修生は患者役も体験し、患者にとって安全・安楽で安心できる看護技術について、理解を深めました。
社会人基礎力について学び、自分の持っている力を知ることやその力を発揮する方法を考えることで、新人看護職員として様々な困難を越えることができるよう、今年度初めて企画した研修です。
オンデマンド講義と対面講義で社会人基礎力に関する基本的知識を学んだ後、研修生は社会人基礎力の自己評価をし、グループワークで今後の行動について共有しました。
「社会人基礎力の視点で自分の強み・弱みを振り返り、今後どんな力を伸ばしていくと良いか、考えることができた。」「他部署の同期と話すことで、辛いのは自分だけじゃないと感じ、励みになった。」など、述べていました。
新人看護職員が休日勤務や夜勤を行うようになる8月に、患者に安全で安心できる看護を提供するために、臨床推論をもとに必要な観察や的確な報告について学ぶ研修を実施しました。アナフィラキシーショックが出現した患者の対応を一人ずつシミュレーションした後に、グループでディスカッションし、「ABCDアプローチを用いることで生命に関わる危険な状態にいち早く気づき、対処することができる」「患者の変化に気づくためには、普段の患者状態を知ることが大切である」などと学ぶことができました。
令和元年10月19日(土曜日) 関西医科大学 看護学部教授 安酸史子先生をお招きして「自ら成長を続けられる看護職とは」をテーマに講演会を開催致しました。院内外合わせて90名の参加がありました。
看護職が自ら成長を続けるために必要なこととして、
以上の4点について学びました。先生ご自身の経験談を交えながらわかりやすく丁寧にお話ししていただきました。
参加された方々よりたくさんのご感想をいただきましたので一部ご紹介します。
改めて良い看護実践を目指して成長する意思を強くもつ機会となりました。
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