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更新日:2024年6月28日
専門看護師とは、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するため、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた看護師です。当院は、5分野7名の専門看護師が、それぞれの専門性を活かしたコンサルテーションや学習会の企画・運営を行っています。さらに、地域貢献の一環として社会活動も行っています。また、多分野の専門看護師がいることを活かし、定期的なカンファレンスを行うなど専門看護師間で協力して活動しています。(2023年8月現在)
がん患者さんとご家族に対し、がんの診断時から終末期までのどの時期においても、多職種と連携を図りながら全人的苦痛の緩和に努め、より良い状態で治療や日常生活が送れるように支援しています。また、治療や療養の場の選択において、患者さんやご家族の意向に添った意思決定支援を目指し活動しています。
当院は地域がん診療連携拠点病院として、院内のどの部署でも切れ目のないがん看護が提供できるよう、スタッフとの連携を大切に活動しています。
リエゾン看護を行っています。リエゾンは“連携”“つなぐ”という意味があり、患者さんの心と身体、患者さんと医療スタッフをつなぎ、よりよいケアの提供ができるように支援します。具体的には、一般病床にいる精神疾患がある患者さんやせん妄、認知症患者さんに病棟スタッフと協働して関わる他、リエゾンチームの一員としてコンサルテーション活動等をしています。また、看護職へのメンタルヘルス支援として、看護課と協力しながら、メンタルヘルスに関する研修の開催や、院内の看護職へのこころの健康相談も行っています。
リエゾンカンファレンス
ハイリスク妊産褥婦さんとご家族が、様々な不安や問題を解決しながら新しい家族を迎えられるよう、産科・小児科・精神科の外来と病棟やNICU、地域の関係職種の方と連携してケアを提供しています。また、疾患を抱えながらも子ども達が健やかに成長できるよう、小児科外来での継続看護や育児相談にも対応しています。女性の健康促進のため、セクシュアリティケアに関する学習会やケアの相談も受けています。院内外で周産期看護や倫理の学習会・講義等を行い、看護の質向上を目指しています。
主として重篤な病態や身体的侵襲の大きい手術を受けられた患者さんや家族への看護を実践しています。また、学習会やカンファレンスなどを通し、看護職員の教育や急性期に関連する倫理的問題の解決
にも携わっています。当院は地域の基幹病院として様々な役割を担っています。他の領域の専門看護師や認定看護師と協働し、よりよいサービスが提供できるよう、また地域の活性化や看護ケアの質向上に
寄与できるよう頑張ります。