ホーム > 健康・福祉・子育て > 子育て > 子どもの権利救済機関「子どもアシストセンター」 > 事例紹介 > 事例紹介(令和元年度)
ここから本文です。
No |
相談者 対象の子ども 相談項目 |
相談の概要 |
---|---|---|
1 |
保護者 小学生男子 メール |
小学生の男の子の母親からメールで「最近、子どもが家で反抗的な態度をとるようになり、親子でケンカする回数が増えた」と相談がありました。
子どもアシストセンターから、いくつかアドバイスを記載したメールを送信しました。そして、お子さんの良いところを、できるだけたくさん見つけて、メールに書いてもらうように、お願いしました。 すると、母親から数回にわたって、子どもの素敵なところを書いたメールが、次々に届きました。メールには「目先のことばかりにとらわれ、いつの間にか、子どもの悪い部分だけを見るようになっていた自分に気が付きました。」と記載があり、親自身が心に余裕を持ち、子どもの置かれている環境や揺れる心を受け止めることが、子どもを見守ることにつながると、相談者に教えられた事例となりました。 |
2 |
本人 中学生男子 LINE |
中学生のA君から「学校へ行きたくない。だけど行かないと親に怒られる」とLINEで相談が寄せられました。A君自身も自分が登校出来ない理由が分からない状態だったので、気持ちに寄り添い、悩みを整理しながら話を進めて行きました。すると、やり取りを重ねて行く中で、A君自身が「親を含め、友人や教師など自分を理解したり、応援してくれたりする人が周りにたくさんいるんだ」と気がつくことができました。
相談開始時は「これから自分はどうやって過ごして行けばいいのだろう」と悩んでいましたが、LINE相談を進めて行く中で「気持ちが楽になった。僕は僕らしく生きていきます」とA君は自分の気持ちや考えを整理する事が出来ました。 相談を寄せてくれた子ども達が少しでも自信をつけて前向きになれるよう、これからも支援にあたって行きたい、と改めて感じた事例でした。 |
3 |
本人 高校生女子 電話 |
高校生のBさんから、「中学生の時に仲の良かったグループから突然、仲間外れにされた。それが原因で高校入学後も自信が持てずにいる」と電話で相談がありました。
まずは、Bさんの話に相槌を打ちながら耳を傾けました。そして辛かった気持ちを受け止め、これまで乗り越えてきたBさんを労いました。心配な様子がうかがえたので、メールや面談でも相談に乗ることができることを案内し、相談を継続しました。 しばらく相談がない日々が続きましたが、久しぶりに届いたBさんからのメールには「まだ怖い気持ちはあります。でも、自分がどうしたいかと考えたときに、自分自身と向き合い笑顔を大切にしたいと思いました。そしたら色々な人と話せるようになり、とてもうれしくなりました」と書いてありました。 不安にとらわれるばかりではなく、自分はどうしたいか、と考える対象を自分に向けたとき、Bさんのなかで、何かが大きく動き出したと思わずにはいられません。それ以降、Bさんからの連絡はありませんが、充実した高校生活を送っていると、私は信じています。 |
※プライバシーを守るため、事例は加工して掲載しています。
No |
相談者 対象の子ども 相談項目 |
相談及び調整の概要 |
---|---|---|
1 |
本人・保護者 中学生 子どもと教師の関係 |
本人から「学校に行きたい気持ちはあるが、平日の朝になると頭痛や腹痛がして学校に行けない」と辛い気持ちが書かれたメールが届きました。何度か本人とメールをやり取りした後、本人が母親と一緒に来所し面談をしました。本人は、「先生に些細なことで叱られることが辛い」、母親は「先生の対応で嫌な思いをしているようだ。学校に話し対応を求めたが、対応してもらえず不信感を抱いている」と子どもアシストセンターの相談員と調査員に相談してくれました。
調査員が当該中学校に出向き、校長に対し本人や母親の訴えの内容を説明するとともに、本人が登校するにあたり不安を感じている部分が解消されるような取組みをお願いしました。数回に渡り、学校訪問や本人、母親との面談を行い、本人の思いが伝わるよう、また、学校の対応についても、本人や母親にその意図が伝わるよう橋渡しをしました。 その後、学校と本人、母親との間で面談の場が設けられるなどやり取りがなされるようになり、信頼関係を築きながらやっていると、母親から報告がありました。本人はメールで、登校を再開することができた、これから勉強を頑張っていきたい、と報告してくれました。 |
2 |
本人・保護者 小学生 いじめ |
母親から「本人がクラスで特定の子から嫌がらせを受けている」と電話で相談がありました。後日、本人と母親が一緒に来所し、「クラスメイトから嫌がらせを受けていること、先生が理解してくれず辛い思いをしていること」を子どもアシストセンターの相談員と調査員に相談してくれました。母親から「問題解決に向け、学校に要望を伝えたり、話し合いを行ったりしたが事態が好転しない。調整活動をお願いしたい。」との申し出がありました。
子どもアシストセンターの調査員が当該小学校に出向き、校長に対し本人や母親の訴えの内容を説明しました。校長からは対応策についてお話しがありましたが、調査員は本人や母親には学校の意図が上手く伝わっていないと感じ、日常の学校生活の場や家庭への連絡などを通して、きめの細かいコミュニケーションを図り、信頼関係の再構築をお願いしてきました。 その後、学校からは、本人及び母親との懇談の実施や学級指導などを通して信頼関係の回復に努めていると連絡がありました。 母親からも「学校の先生に本人の気持ちを受け止めてもらえたことで本人が前向きになり、明るく元気に登校するようになった。」と報告がありました。 |
※プライバシーを守るため、事例は加工して掲載しています。
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.