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2022年8月28日AM8時30分「第34回北海道マラソン」がスタートします。
3年ぶりの開催に多くのランナーが、さぞかしこの瞬間を待ちわびていたことでしょう。
この北海道マラソンの始まりは35年前の1987年に遡ります。日本で初めて開催される夏のフルマラソンとして注目され、海外招待選手と日本のトップアスリート、そしてエリート選手が走るハイレベルの大会でもありました。
いつしか時は過ぎ、全国的なマラソンブームの到来から、これまでエリートクラスの選手が参加する多くの大会に、一般市民ランナーが参加可能となるレースが増えてきました。
そして、この由緒ある北海道マラソンも、2009年から制限時間が5時間に変更され、市民ランナーも参加できるようになりました。丁度その頃ランニングを始めた私も、走行歴たった1年余りの初心者でありながら、無謀にも北海道マラソンにデビューする事となった訳です。
それは、2011年8月28日PM0時00分気温は既に28℃。真夏の太陽の陽ざしがアスファルト路面に反射し、スタートラインに並んでいるだけでも汗が流れます。
そもそも、夏のフルマラソンは気温・湿度が高い中、炎天下にさらされながら走る過酷なスポーツです。十分にトレーニングを積んだ選手でさえ、身体に受けるダメージは大きく厳しいものです。自分は、それを覚悟の上ではありましたが、実際の体感は予想をはるかに超えていました。周囲のハイスピードに巻き込まれ、走行ペースが乱れる。密集する給水場所でコップを取り損ね水分補給が出来ない等、想定していた自己プログラムが全く役に立ちません。やがて日陰のない直線の新川通を通過する頃(30キロ辺り)には両足が痙攣し、気力・体力を使い果してのギブアップでした。
スタッフの方に介抱され回収バスに乗せられた時には、苦しさから解放された安堵感とゴールできなかった口惜しさとが入交り、涙が止まらなかった事を鮮明に思い出します。
当時落胆したこの気持ちが、北海道マラソンのほろ苦い想い出となったことは言うまでもありません。
あれから11年・・今年は10回目のエントリーとなりました。今回は東京五輪2020のマラソンコースが一部組み込まれた記念すべきコースです。
開催にあたっては、新型コロナ感染予防対策を含めた多くの準備に、大変な苦労があった事と思います。これらに携わる運営スタッフ、ボランティアの方々、そして応援してくれる皆さんのおかげで走れる事に感謝し、スタートラインに立ちたいと思っています。
このコラムが掲載される9月1日は、既にこの大会の結果が出ています。原稿を綴りながら、当日は無事に完走し、満面の笑顔でゴールした自分の姿を想像し「最高のご褒美」を手に入れている事を願うばかりです。
令和4年9月1日
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