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前回の東京オリンピックの秋、私は小学4年生で9歳でした。
オリンピックの始まる少し前、「白黒」テレビが我が家にやってきました。そのテレビは、4本の足がついていて「頭でっかちのロボット」のようでした。そのころ、放映されていた鉄人28号(ロボットが登場するドラマ)などは、家の向かいにあった『お塩屋さん』の店先で近所の子どもたちと一緒に見せてもらっていたのです。自宅のテレビで今、行われているオリンピックを見られるなんで、子ども心に「すごいなあー、うれしいなー」と思いました。
わたしがオリンピックのテレビ中継を見て特に感動した場面は、10月10日の開会式で主催国として最後に登場した日本の大選手団の行進でした。この大会では、女子バレーボールの金メダル獲得も日本人に大いに勇気を与えたものでした。なにせ超大国のソビエト連邦(現在のロシア連邦)に勝ってのものだったからです。
また、マラソンではエチオピアのアベベ選手が、2大会連続の金メダルを取ったゴールの姿も印象に残っています。日本が取った金メダルの数もアメリカ合衆国、ソビエト連邦に次ぐ第3番目の16個となりました。このように心に残るテレビ中継の映像は、生涯忘れないものです。
1960年からはカラー放送がスタートしましたが、どこの家庭も白黒テレビしかありませんでしたが、東京オリンピックをきっかけにカラーテレビが普及しました。
2020年大会では、4K画面により立体的で、迫力ある中継が楽しめるはずですが、2020年の東京オリンピック、パラリンピックは新型コロナウイルスの世界的蔓延により、延期となりました。今、テレビをつけると新型コロナウイルスの話題でもちきりです。世界中で感染拡大しているのは開催国としても、とても心配です。来年の開催時には、再び開会式をテレビ中継で見たいと思います。東京では暑すぎるため、急きょ札幌市での開催となったマラソン、競歩をまじかで見ることができることを願ってやみません。
1964年の東京五輪が成功した時のように新型コロナウイルスを乗り越えて、活気が戻り、2019年オリンピック憲章などにある『人間の尊厳(とうとくおごそかなこと)の保持に重きを置く、平和な社会を奨励(良いこととしてすすめること)することを目指し、スポーツを人類の調和の取れた発展に役立てる・・・』ことを目的とした来年7月23日に開催される東京オリンピック、もう一つのオリンピックと称される9月24日からのパラリンピックの成功をテレビ中継でゆっくり安心して「自宅」で見れることを願っています。
令和2年6月1日
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