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この頃、母親から子どもの接し方がわからないとの相談を聞くことがあります。そのような話を聞き、私の母の子育てや自分の子育てを振り返ることがあります。
母はよく、「神様が全てみているよ。」と言っていました。直接怒ることはなかったのですが、子どもの私は神様に怒られたら困ると思うと「悪いことはできない」と思ったものです。今の子どもに、そんな話をすると笑われますね。もう一つ覚えているのは、「自分がされて嫌なことは、他人にしてはいけない。」ということです。母から何度も言われると、その言葉をいつも胸にしまいこんでいました。今思うと、母の子育ての時代は、子どもは健康で元気であれば良いという時代だったのかもしれません。
私の子育て時代は、仕事をするからには母、妻として完璧にというところがありましたが、子どもができるとそんなことは言っていられませんでした。子どもを寝かしつけながら子どもより早く寝てしまい,食事,洗濯は毎日でも,掃除は手を抜いてという具合で完璧にはできないのです。自分ひとりではできないところは親に頼み、自分のできる範囲でして、できないことは「まあ,いいか」と思いつつ子育てをしていました。そう思うと、自分ができないことを子どもに強いることはできないので、なんともゆるい子育てになっていました。反省することしきりですが、そのまま完璧を追い続けると、できないのに完璧にできない自分を責めて苦しんでいたかもしれません。そうすると心に余裕がなくなって、できないのは自分の責任ではなく、子どもができないからと言って叱って、悪循環になっていたかもしれません。視点を変えて自分を追い込まなかったから、ありのままの子どもを受け入れることができたのではないかと思います。子育ては楽しく、子どもと一緒に成長させてもらったと思っています。
さて、私の子育ての時代と今の時代は、親の置かれている状況、子の環境も違っていますが、視点を変えてみると見えるものがあるかもしれません。子どもは一人ひとり違い、皆と同じくこうあるべきだということはないので、自分なりの子育てができると思います。そのためにも、子育てに不安があったり、子どもとの接し方がわからないときには、一人で悩まずに相談したり、できないところは他の人の助けを借りても良いと思います。そうすると子育ては楽しくなり、親が楽しければ子ども楽しくなります。楽しい子育てをしましょう。
平成31年2月7日
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