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更新日:2025年11月10日
頭から足まで全身が撮影対象となります。
部位ごとに基本的な撮影法があり、患者さんにはいろいろな体位(姿勢)をとっていただきます。
できる範囲で、ご協力をお願いいたします。
胸部写真は肺の中やその周りの異常陰影、心臓や血管の形状を観察します。
基本的に息を吸った状態で撮影します。
腹部写真は腸管内外のガス、石灰化や結石などの各臓器や軟部の異常陰影を観察します。
観察する目的によって、立って撮影したり、仰向けや横向きに寝て撮影します。
基本的に息を吐いた状態で撮影します。

胸部正面

腹部正面
頭部撮影は頭がい骨や顔面骨、聴器(耳の内部)などの撮影です。
骨や空洞の状態を確認します。
この撮影では脳を直接見ることはできません。
基本的に仰向けやうつ伏せで撮影しますので、体の不自由な方や痛みのある方は申し出てください。

頭部正面
脊椎撮影はいわゆる背骨(頸椎・胸椎・腰椎・仙尾骨)の撮影です。
さまざまな方向から撮影することで、脊椎の隙間や形状を観察します。
この撮影は骨を観察します。神経を直接見ることはできません。
基本的に寝た状態で撮影します。痛みが強い方は、介助いたしますので申し出てください。

腰椎正面
四肢撮影は腕(手)や脚(足)の撮影です。
関節の形状や向き、骨の表面や内部の陰影、若年では骨成長を観察します。
撮影は姿勢を変えて数回行います。
診断目的によって曲げ伸ばしなどの負荷をかけて撮影することがあります。
患者さんの状態に合わせて、撮影を行いますので、痛みがある方は、遠慮なく申し出てください。

右膝側面
小さいお子様の撮影です。
じっとしているのが難しいお子様には複数の技師で撮影に対応します。
安心して検査を受けられるよう努めておりますが、泣き出すお子様もいらっしゃいます。
保護者の方のご理解とご協力をよろしくお願いします。

小児手正面
出産間近のお母さんの腹部の撮影です。
分娩時赤ちゃんが通過する骨盤の大きさを観察します。
撮影時にX線に写るメジャーをあてて撮影することもあります。

グースマン法
X線管球を移動させながら撮影する、「トモシンセシス(断層撮影)」が可能となりました。骨などが重なり、診断しにくい部位や、小さな骨折などの診断に有用です。

トモシンセシス
当院では、歯科口腔領域のX線撮影を行っております。
一般の撮影と同様に、イメージングプレートを使用したデジタル撮影を行っております。
デジタル化によって、撮影線量の最適化と、検査時間の短縮に努めております。
口や顎の周辺を撮影いたしますので、撮影方法によって、義歯(入れ歯)・イヤリング(ピアス等)・ネックレスなどを外していただく場合がございます。
撮影する間は姿勢を保持していただきます。お体の不自由な方はお手伝いいたしますので申し出てください。
小さなイメージングプレート(IP)を口の中に入れて、外側からX線をあてて撮影します。
歯根部や歯肉の状態、治療中の歯の状態を観察することができます。
オルソパノラマ写真に比べて撮影範囲が狭いので、複数ヵ所の場合は何枚かに分けて撮影します。
通常、義歯は外していただきます。また、撮影終了後にうがいを希望される方は遠慮なく担当技師までお声がけください。

デンタル画像

デンタル撮影装置
FPDを搭載した機械に更新し、画質が向上しました。
顎とおでこを固定した状態で、顔の周りを機械が回りながら撮影します。
歯以外に上顎や下顎の骨の状態、顎関節の観察を行います。
基本的に立った状態で撮影しますが、立ち上がることに不安のある方は画像センター受付や担当技師までお声がけください。

オルソ画像

顎関節開閉口
規格撮影ともよばれ、画像が毎回同じになるように頭や顎を固定した状態で撮影します。
矯正治療などの経過観察に用いられ、上下顎の形状や大きさ、歯の向きなどを調べ、治療に役立てます。
オルソパノラマ撮影と同じ装置で撮影します。

セファロ側面像

オルソ・セファロ撮影装置
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