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更新日:2020年3月4日

循環器センター

 2010年に当院循環器内科と心臓血管外科が一緒に、病院内外循環器に関するすべての症例をセンターでみていくことを開始いたしました。約10年が経過し循環器センターも変遷し、どんどん新しい治療を取り入れています。当院は、市立病院として札幌市民を守るための最後の砦として、重症患者様でも安全に治療し、皆様が生きがいを持った生活ができるように支援していきたいと考えております。

心臓血管外科治療

 当科では、ハートチームで、循環器疾患の診断・治療に関し、最高の医療を提供で、急性期のみならず10年後に満足のいく治療を行っております。心臓大血管:両側内胸動脈での心拍動下冠動脈バイパス術(OPCAB)、高齢者、透析患者の弁置換術および僧帽弁、大動脈弁形成手術、右胸小切開心臓手術(MICS)、胸部、腹部の大動脈瘤切除人工血管置換術、ステントグラフト内挿術(EVAR, TEVAR)。重症虚血肢:下腿3分枝バイパス術を含む動脈バイパス術、血管内治療。下肢静脈瘤:血管内焼灼術。透析シャント内シャントセンターとして、困難症例も含めすべてのシャント作製に対応。

最近の話題

1.経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)

 今年は経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)の認可がおり、ハートチームでの経大腿、経心尖TAVI治療が開始され、高齢者の早期回復を目指し治療を行っています。

 


経心尖-TAVI

2.大動脈弁形成術

大動脈弁閉鎖不全症に対して、積極的に行ってきた自己弁温存基部置換術を含む大動脈弁形成は、術中大動脈内視鏡テスト(Aortoscopy)を行うことで精度の高い長期の予後が期待できる大動脈弁形成となりました。
人工弁を使わない大動脈弁形成が70歳以下では標準術式として行っています。
患者様のご希望がございましたら是非ご相談ください。


2尖弁術後


3尖弁術後

3.低侵襲手術

 希望される患者様では、低侵襲手術であるMICS-MVP(右小切開僧帽弁形成術)を行っております。

循環器センターでは内科で精査しお元気になるために必要な手術を安全で確実に行っております。 

 

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循環器内科カテーテル治療の最前線

不整脈に対するカテーテルアブレーション

 カテーテルアブレーション治療開始後、初期50症例(図1)では、心房細動が7割を占めていました。難治性の心室頻拍にて、CCU(ハートQQ)にご紹介いただいた患者さんは、緊急治療(図2)を終え、自宅退院されました。引き続き、よろしくお願い致します。

 

 

 


図1.カテーテルアブレーションの内訳

上段:三次元マッピングによる低電位領域の検出。

下段:QRS波より70 ms先行した異常電位を検出。同部位への通電にて心室頻拍は停止した。

図2.アブレーションによる心室頻拍の停止

経皮的冠動脈インターベンション 

 当院では経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)、安定狭心症等に対し、約250例/年程度、施行しております。
 ステント留置、石灰化病変などに対するロータブレーターなどを行っております。

 図3は地域の先生から急性冠症候群の疑いで紹介された症例です。搬送後、緊急冠動脈造影を施行し、右冠動脈の高度狭窄を認めたため、ステント留置を行い、心筋逸脱酵素の上昇もなく、翌日退院されました。

 24時間365日対応しておりますので、今後ともよろしくお願い致します。


治療前


ステント留置


治療後

図3.不安定狭心症に対するPCI 

末梢動脈疾患インターベンション

 糖尿病や透析患者の増加に伴い、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)の患者数は増加傾向にあります。当院では間欠性跛行の患者様はもちろんのこと、足に傷のある重症虚血肢の患者様も、下肢救済センターとして他科との協力の元で積極的な治療に取り組んでおります。 

Circulatory-Center2020_11.jpg
図4.当科での血管内治療(EVT)の治療件数の推移

 皆様からのご紹介を沢山頂きました結果、2018年の血管内治療の治療件数は337件(図4)と、全国でも有数の症例数となりました。お困りの患者様がいらっしゃいましたらご紹介の程、宜しくお願い申し上げます。 

経カテーテル大動脈弁治療 TAVI&BAV 

 大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル治療を始めました。ハートチームを結成し、院内の体制が整いましたので、TAVI施設認定を申請しました。近日中に当院でもTAVI実施可能になる予定です。
また、透析などTAVIの適応とならない高度大動脈弁狭窄症の患者様に対して、BAV(経カテーテル的バルーン大動脈弁形成術)を行っております。


SAPIEN3®経カテーテル生体弁


イノウエバルーンによる、より低侵襲な順行性BAV

 特に経中隔による順行性BAVは大口径のシースを動脈に挿入する必要がなく、出血性合併症が少ないです。局所麻酔のみで通常の血管造影室でも施行可能で、TAVI/AVRへのブリッジとしても有効です。TAVI・BAVの開始に伴い、救命救急、カテーテルによる低侵襲治療に広くアプローチしていく方針でございますので、引き続きご支援、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

【連絡先】

〒060-8604  札幌市中央区北11条西13丁目1-1

TEL:011-726-2211(代表) FAX:011-726-7912

【緊急時】

CCU(ハートQQ)

TEL&FAX:011-736-8199 (24時間)

 

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循環器センターにおけるリハビリテーション

リハビリテーション科 表 亮介

 リハビリテーション科は2010年から心大血管リハビリテーション料の算定を開始し、過去5年からの処方件数は年々増加傾向(図1)です。

図1.リハビリテーション処方件数

 当院では疾患を問わず早期リハビリテーション開始を進めており、2012年から心大血管術後翌日からの離床(図2)を開始しました。ドレーンや酸素投与があっても、リスク管理を徹底し、歩行などの離床を進めています。特に待機手術の方には術前からの指導を含む早期介入を実践し、速やかな生活復帰に向けてリハビリテーションを進めています。離床が進むと、再発予防を含めた運動療法(図3)を進めています。

 ご高齢で身体機能の予備力が低下し(フレイル)、日常生活動作(ADL)が困難となった入院心不全患者様に対しても早期リハを開始し、離床やADL練習を進め、退院後の心不全再発予防に向けた指導まで実施しています。また必要に応じて運動負荷試験を行い、最適な運動処方作成を進めています。

 2019年からはTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)におけるハートチームの一員として術前の運動機能評価(フレイル評価)、術後離床、早期退院を目指すリハビリテーション介入を開始しております。

 

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循環器センターにおける臨床工学技士の役割 

 「循環器センター」では、臨床工学技士(以下CE)も医師の指示の下に最新の高度医療を実践・提供しています。現在の医療システムは、各分野の専門性が増し、患者さんを中心に、医師を含め各種の専門医療技術者が協力して行うチーム医療が一般的です。また、医療機器は高度化し、数多くの機器が臨床で使われています。そこで医療機器を管理、操作するスペシャリストが我々「臨床工学技士」です。臨床工学技士は医学と工学の知識を併せ持ったチーム医療スタッフで、CEと呼ばれています。

人工心肺・補助循環装置

 開心術では、手術中に心肺機能を停止させる必要があります。人工心肺装置はその間の心肺機能を代行する装置で、血液を体外循環させ酸素化し全身に送ります。更に手術中に関連する付随装置も多くあり、これらの操作を2名の技士が1組で行っています。

 補助循環にはIABPやPCPS(ECMO)などがあり、心機能をサポートする為に、手術室だけではなく心臓カテーテル室や集中治療領域でも管理と操作を行います。

急性血液浄化療法(持続式血液濾過透析など)

 心機能低下が要因で起こる腎前性腎不全に対して、緩徐式血液浄化療法を行う事があります。自尿を確保し、血液の電解質異常を改善、恒常性を維持するための治療です。最適な膜の選定、治療条件を提案して治療を行っています。

カテーテル検査・治療(虚血疾患治療・不整脈治療・経皮的大動脈弁置換など)

 カテーテル治療では病変のある血管を風船で拡張し、更にステントと呼ばれる筒状の金網を挿入し修復する治療が行われます。その際、必要とされる治療材料の準備、病態を評価する血管内エコー装置(IVUS)、ポリグラフの操作がCEの業務です。末梢血管治療の際も同様です。緊急を要する治療も多く、病態の急変時には補助循環装置の準備、操作を即時に対応します。

 不整脈疾患では、不整脈の原因となる刺激電導路を見つけ出し、遮断するアブレーション治療や植え込み型デバイス治療が行われます。治療においては、刺激装置や3Dマッピング装置などの操作やセッティング、治療デバイスの準備を行います。その他、経皮的カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)やバルーン大動脈形成術(BAV)でも治療の介助を行っています。

ME機器管理

 医療機器は安全管理が義務付けられており、循環器センター内でも人工心肺装置、補助循環装置、人工呼吸器等の生命維持装置をはじめ、多くのME機器の管理をしています。
 また、機器の始業点検、終業点検はもちろん、稼働中の機器は、正常に動作しているか院内ラウンドを行っています。