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更新日:2024年9月25日
「複合病態に対する急性期医療を担う市立札幌病院の中に在って、病院前医療から集中治療まで。日常医療から災害医療まで。」
昭和39年、交通戦争と言われた時代を背景に、外傷に対する救急体制が整備され、引き続いて昭和61年、疾病に対する医療体制が整備されました。
市立札幌病院救命救急センターはその少し前、昭和58年に救急医療部として発足し、平成5年に救命救急センターの指定を受けました。平成7年に現在の場所に移転してからは、札幌市消防局救急ワークステーションとの連携のもとに、ドクターカー、ドクターヘリなどの病院前医療や、重症外傷や緊急病態に対する初期診療と集中治療を中心に医療を展開してきました。
私たちは今、交通事故を中心とした外傷が減少し、少子高齢化を背景とした高齢者の複合病態に対する医療体制の構築をしなければならない場所にいます。
救命救急センターは、市民と時代との求めに応じて形を変えながら、各診療科各部門と連携し、引き続き質の高い医療を提供すべく活動をしています。また、志を同じくする看護師、薬剤師、救急救命士、医師など各専門家に対する研修を受け入れています。
困った時に思い出してもらえる救急医、救急部門であるように。
救命救急センター医師・看護師だけでなく各専門診療科医師を含む多職種と協力し合い究極のチーム医療を提供することを目指します。
来院時の年間重篤患者数(平成28年4月~平成29年3月)
疾病名 | 患者数(人)※注1 |
---|---|
病院外心停止 |
172 |
重症急性冠症候群 |
17 |
重症大動脈疾患 |
14 |
重症脳血管障害 |
8 |
重症外傷 |
38 |
重症熱傷 |
5 |
重症急性中毒 |
8 |
重症消化管出血 |
5 |
重症敗血症 |
21 |
重症体温異常 |
4 |
特殊感染症 |
8 |
重症呼吸不全 |
41 |
重症急性心不全 |
14 |
重症出血性ショック |
19 |
重症意識障害 |
18 |
重篤な肝不全 |
1 |
重篤な急性腎不全 |
6 |
その他の重症病態 |
42 |
上記に該当なし |
24 |
合計 |
465 |
※注1)来院時の患者数であり、病棟入院中の状態悪化や手術後の集中管理のための治療により救命救急センターで受け入れた患者を診療した例は除く。
平成28年手術件数
手術コード | 手術名 | 件数 |
---|---|---|
K0001 |
創傷処理(筋肉、臓器に達するもの・長径5cm未満) |
6 |
創傷処理(筋肉、臓器に達するもの・長径5cm未満・真皮縫合) |
2 |
|
K0002 |
創傷処理(筋肉、臓器に達するもの・長径5cm以上10cm未満) |
2 |
K000-25 |
小児創傷処理(筋肉、臓器に達しないもの・長径2.5cm未満) |
1 |
K000-26 |
小児創傷処理(筋肉、臓器に達しないもの・長径2.5cm以上5cm未満) |
1 |
K0003 |
創傷処理(筋肉、臓器に達するもの・長径10cm以上)(その他) |
1 |
創傷処理(筋肉、臓器に達するもの・長径10cm以上・真皮縫合)(その他) |
1 |
|
創傷処理(筋肉、臓器に達するもの・長径20cm以上・真皮縫合)(頭頸部) |
1 |
|
K0004 |
創傷処理(筋肉、臓器に達しないもの・長径5cm未満) |
16 |
K0005 |
創傷処理(筋肉、臓器に達しないもの・長径5cm以上10cm未満) |
1 |
K0011 |
皮膚切開(長径10cm未満) |
3 |
K0021 |
デブリードマン(100未満) |
1 |
K0022 |
デブリードマン(100以上3000未満) |
2 |
K0131 |
分層植皮術(25㎠未満) |
1 |
K023 |
筋膜切開術 |
2 |
K083 |
直達牽引 |
1 |
K189 |
脊髄ドレナージ術 |
1 |
K386 |
気管切開術 |
7 |
K3901 |
喉頭異物摘出術(直達鏡によらない) |
1 |
K509-4 |
気管支瘻孔閉鎖術 |
2 |
K5342 |
横隔膜縫合術(経胸及び経腹) |
1 |
K539 |
心膜切開術 |
1 |
K545 |
開胸心臓マッサージ |
3 |
K5463 |
経皮的冠動脈形成術(その他のもの) |
2 |
K5493 |
経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) |
1 |
K550-2 |
経皮的冠動脈血栓吸引術 |
1 |
K6001 |
大動脈バルーンパンピング法(初日) |
2 |
K6002 |
大動脈バルーンパンピング法(2日目以降) |
84 |
K6021 |
経皮的心肺補助法(初日) |
37 |
K6022 |
経皮的心肺補助法(2日目以降) |
115 |
K6072 |
血管結紮術(その他) |
1 |
K615-2 |
経皮的大動脈遮断術 |
5 |
K6153 |
血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内等)(その他のもの) |
1 |
K635 |
胸水・腹水濾過濃縮再静注法 |
1 |
K636 |
試験開腹術 |
1 |
K6401 |
腸間膜損傷手術(縫合のみ) |
1 |
K901 |
子宮双手圧迫術(大動脈圧迫術を含む) |
1 |
合計 |
311 |
職名 | 氏名 | 専門分野 | 資格等 |
---|---|---|---|
部長 センター長 |
提嶋 久子 |
救急・集中治療 小児 熱傷 |
日本救急医学会専門医 |
副部長 | 遠藤 晃生 |
救急 麻酔 画像診断 |
日本救急医学会専門医 DMAT 麻酔科専門医 麻酔科標榜医 |
副医長 | 小舘 旭 |
救急 集中治療 |
日本救急医学会専門医 日本集中治療医学会専門医 |
一般職 |
森木 耕陽 |
日本救急医学会救急科専門医 | |
中嶋 拓磨 |
日本救急医学会救急専門医 統括DMAT |
||
福井 将貴 | |||
髙橋 直希 | |||
医師 | 横田 英里 |
演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表月日 | 発表地 |
---|---|---|---|---|---|
バクロフェン過量服薬による重度意識障害の一例 |
中嶋 拓磨 髙橋 直希 鈴木 喬之 仙波 亜希子 森木 耕陽 小舘 旭 遠藤 晃生 提嶋 久子 |
市立札幌病院 救命救急セン ター |
第51回日本集中治療医学会学術集会 |
2024.3.14 |
札幌 |
演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表月日 | 発表地 |
---|---|---|---|---|---|
COVID-19~重症患者治療の体制づくりを中心に~ |
提嶋 久子 |
市立札幌病院 救命救急センター |
北海道大学医学部小児科月曜集団会 |
2021年 2月1日 |
Web |
真菌感染の疑い、脳膿瘍の疑いにて死亡した症例 |
中嶋 拓磨 |
市立札幌病院 救命救急センター |
第449回市立札幌病院臨床病理検討会 |
2021年 8月23日 |
札幌 |
当院の重症COVID-19感染症患者における予後予測因子の検討 |
高橋 正樹 提嶋 久子 |
市立札幌病院 救命救急センター |
日本集中治療医学会第5回北海道支部学術集会 |
2021年 9月11日 |
Web |
COVID-19~当院における第4波の特徴とその対応~ |
提嶋 久子 高橋 正樹 森木 耕陽 髙橋 悠希 小舘 旭 坂東 敬介 遠藤 晃生 |
市立札幌病院救命救急センター |
第45回北海道救急医学会学術集会 |
2021年10月31日 |
札幌 |
重症コロナ患者の出口問題 |
提嶋 久子 |
市立札幌病院救命救急センター |
令和3年度北海道大学病院地域連携懇話会 |
2021年11月12日 |
Web |
重症COVID-19感染症患者における早期腹臥位療法の有用性 |
中嶋 拓磨 高橋 正樹 森木 耕陽 髙橋 悠希 小舘 旭 坂東 敬介 遠藤 晃生 提嶋 久子 |
市立札幌病院救命救急センター |
第49回日本救急医学会総会 ・学術集会 |
2021年11月21日 |
東京 |
院外心停止患者における血清マグネシウム値の検討 |
高橋 正樹 和田 剛志 提嶋 久子 早川 峰司 |
市立札幌病院救命救急センター 北海道大学病院救急科 |
第49回日本救急医学会総会 ・学術集会 |
2021年11月23日 |
東京 |
論文名 | 著者名 | 所属 | 雑誌名 (書名) |
発表年 | 巻 | ページ ~ |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
当院におけるCOVID-19重症患者管理体制の変遷及び経験したCOVID-19重症患者の分析 |
提嶋 久子 |
市立札幌病院救命救急センター |
市立札幌病院医誌 | 2021 | 80 | 153 | 160 |
医師は、日勤と夜勤の二交代制をとっています。
毎日朝夕のカンファランス、回診で、全患者の病態や方針について討議・引き継ぎを行います。
救急外来(救急ホール)では、多くのスタッフが集まり、必要時には院内の各診療科専門医の応援もうけて、迅速に病態の把握・方針決定をし、治療を開始します。
一刻を争うような病態では、救急外来(救急ホール)で緊急手術を行う場合もあります
当センターは、院外心肺停止患者さんに対し、適応症例では経皮的人工心肺装置(PCPS)を装着し、さらに脳低温療法を組み合わせ、積極的な心肺脳蘇生を行っており、良好な結果を得ています。
重症患者さんを治療できる病床は、ICU8床、CCU4床です。
治療が功を奏し安定状態になった患者さんについては他の病棟や他の施設への移動をお願いし、新たな重症患者さんのために病床を確保する必要があります。
救命救急センターがその役割を最大限果たせるよう、医療関係者、市民の皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
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