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更新日:2025年5月16日

 

札幌市における主な感染症の発生動向

2025年第19週(5月5日~5月11日)のデータを掲載しました。

当ページの更新は、厚生労働省及び各都道府県等の感染症発生動向調査公表と更新時間を統一するため、毎週金曜日の午後に行います。なお、掲載している数値は、最新週現在の速報値です。速報値のため、後日数値が訂正される場合がありますので、ご了承をお願いいたします。

  • 感染症発生動向調査は、感染症法に基づく調査です。(厚生労働省HP)
  • 対象となる感染症には、「全数把握対象の感染症」と「定点把握対象の感染症(週報告・月報告)」があります。「定点」とは、感染症法第14条に基づいて指定された医療機関のことを指しています。(「定点医療機関」とも言う。)
  • 例としてインフルエンザは、「定点把握対象の感染症(週報告)」です。毎週、各「定点」から患者数が報告されます。そして「定点当たりの報告数」(※)により、インフルエンザの流行状況を把握しています。(※)「定点当たりの報告数」=「各定点から報告された患者数の合計 ÷ 定点の数」
  • 「札幌市の主な感染症の発生動向」のページへのリンクは自由です。リンクする際は、このトップページへのリンクをお願いします。

今週の概要

定点把握対象の感染症

第19週現在、定点当たり患者報告数が2.00以上の疾患は、次のとおりです。

  今週 前週
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3.31 4.77
感染性胃腸炎 5.06 6.20
伝染性紅斑 5.28 6.17

伝染性紅斑が引き続き警報レベルとなっています。注意が必要です。(例年に比べ報告数が非常に多くなっています。外出後の手洗いとうがいの励行、室内の適度な湿度の保持と換気、十分な睡眠と栄養摂取等で感染予防に努めましょう。)

なお、急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり患者報告数は、次のとおりです。

 

今週

前週

急性呼吸器感染症(ARI)                    

39.34

52.50

定点あたり患者報告数の推移(グラフ)、区別報告数等は定点把握対象の感染症(週報告)からご覧ください。

全数把握対象の感染症

第19週は、下記の報告がありました。         (件)

結核

2

急性脳炎

2

侵襲性肺炎球菌感染症

1

梅毒

4

百日咳

8

梅毒は、2023年は過去最多となる469件の報告があり、2024年も引き続き報告数が多い状況でした。梅毒の知識や予防、札幌市で行っている梅毒検査については、下記のリンクをご覧ください。

百日咳は、2024年は202件の報告があり、2025年も報告が増えている状況です。百日咳については、下記のリンクをご覧ください。

  厚生労働省 感染症情報のページ:百日咳

麻しん風しんについて、本市で今週の報告はありませんでした。麻しん、風しんの知識や予防、過去の発生状況については、下記よりご覧ください。

感染症の予防は、病原体となるウイルスや細菌を体内に取り込まないことが重要です。こまめな手洗い・うがいの励行や、室内の適切な換気、流行期にはマスクを着用するなど、一人ひとりができることを実践しましょう。うがい・手洗い

また、適度な運動、栄養摂取などで日ごろから健康の維持に努めましょう。

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 定点把握対象の感染症(週報告)

週報告の定点把握対象の感染症について、定点あたり患者報告数の推移(グラフ)と区別患者報告数の表等を掲載しています。現在注目すべき感染症(定点あたり患者報告数2.00以上)に現在注目すべき感染症印、注意報レベルの感染症に注意報レベルの感染症印、警報レベルの感染症に警報レベルの感染症印をつけています。

(印付けについて、急性呼吸器感染症(ARI)は除いています。)。

急性呼吸器感染症(ARI)定点(旧インフルエンザ/COVID-19定点)(定点数:44)

・インフルエンザ

・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

・急性呼吸器感染症(ARI)

 

小児科定点(定点数:32)

※各小児科疾患のページに記載しているコメントは過去の年齢別患者報告割合のデータ等をもとに作成しています。

眼科定点(定点数:11)

基幹定点(定点数:1)

マイコプラズマ肺炎・クラミジア肺炎(オウム病を除く)・細菌性髄膜炎・無菌性髄膜炎の患者報告数を掲載しています。

 

定点把握対象の感染症(週報告)の過去のデータ(CSV形式)は、過去のデータのページからご覧ください。

 定点把握の感染症(月報告)

基幹定点(定点数:1)

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症・薬剤耐性緑膿菌感染症・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症・薬剤耐性アシネトバクター感染症の患者報告数を掲載しています。

性感染症定点(定点数:13)

性器クラミジア感染症・性器ヘルペス感染症・尖圭コンジローマ・淋菌感染症の患者報告数を掲載しています。

 

定点把握対象の感染症(月報告)の過去のデータ(CSV形式)は、過去のデータのページからご覧ください。

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 全数把握対象の感染症

患者報告数

結核、腸管出血性大腸菌感染症など全数把握対象の感染症の患者報告数について掲載しています。

週別データ 2025年2024年2023年

疾患別データ

(当該年および過去5年)

1類~3類感染症及び新型インフルエンザ等感染症4類感染症5類感染症

各疾患のページ

全数把握対象の感染症のうち、過去に流行した疾患などについて、患者報告数を全国、北海道の報告数と併せて掲載しています。

 

全数把握対象の感染症の過去のデータ(CSV形式)は過去のデータのページからご覧ください。

 ウイルスの検出状況

病原体定点医療機関で採取された咽頭ぬぐい液等の試料から分離されたウイルスの検出状況を掲載しています。今流行しているインフルエンザの型など、流行の原因となっている病原体に関する情報が得られます。

インフルエンザウイルス

インフルエンザは流行時期に合わせ、毎年、第36週から翌年の第35週までの1年間をインフルエンザシーズンとして情報提供を行っています。

札幌市の感染症発生動向調査における2024/2025シーズンのインフルエンザウイルスは、5月14日現在、AH1 pdm09型10検体、AH3型3検体、B Victoria型3検体が検出されています。

  インフルエンザウイルス電子顕微鏡写真(JPG:41KB)

  ※2022以前のシーズンは過去のデータのページからご覧ください。

 

採取週別のウイルスの検出状況

病原体定点医療機関で採取された試料から分離されたインフルエンザウイルス・アデノウイルス・エコーウイルス等の採取週別の検出状況を掲載しています。表の中で、単純ヘルペスウイルスはHSV、パラインフルエンザウイルスはPARAINFと略して記載しています。

ウイルスの検出状況の過去のデータについては、過去のデータのページからご覧ください。

 その他の情報

(厚生労働省ホームページ)

(厚生労働省検疫所ホームページ)

(国立健康危機管理研究機構ホームページ)

(北海道立衛生研究所ホームページ)

  ・感染症発生動向調査

(札幌市保健所ホームページ)

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