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更新日:2025年6月27日

 

札幌市における主な感染症の発生動向

2025年第25週(6月16日~6月22日)のデータを掲載しました。

当ページの更新は、厚生労働省及び各都道府県等の感染症発生動向調査の公表と時間を統一するため毎週金曜日の午後に行っております。掲載している数値は最新週現在の速報値です。後日訂正される場合がありますのでご了承をお願いいたします。 

今週の概要

 ●定点把握対象(週報告)の感染症(今週の概要)

定点当たり報告数が2.00以上又は注意報・警報レベルの疾患は次のとおりです。

  23週 24週 25週(今週)  
伝染性紅斑★★★

6.44

7.66 7.25 警報開始2、警報終息1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎★ 5.69 4.84 4.78 警報開始8、警報終息4
感染性胃腸炎★ 6.13 6.03 5.44 警報開始20、警報終息12

伝染性紅斑が引き続き警報レベルとなっています。注意が必要です。(例年に比べ報告数が非常に多くなっています。外出後の手洗いとうがいの励行、室内の適度な湿度の保持と換気、十分な睡眠と栄養摂取等で感染予防に努めましょう。)

なお急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり患者報告数は、23週49.91、24週40.91、25週(今週)38.30です。

 

●全数把握対象の感染症 (今週の概要)

次の報告がありました。(件)

【二類感染症】結核 2

【三類感染症】腸管出血性大腸菌感染症 1

【四類感染症】エキノコックス症 1、レジオネラ症 3、ライム病 1

【五類感染症】後天性免疫不全症候群 1、梅毒 4、百日咳 21

 梅毒は、2023年は過去最多となる469件の報告があり、2024年は349件、2025年は25週現在で164件です。

百日咳は、2024年は202件の報告があり、2025年は25週現在で232件となっています。

    札幌市保健所のページ 患者報告数のページ

麻しんは、本市で今週の報告はありませんでした。   札幌市保健所のページ患者報告数のページ

風しんは、本市で今週の報告はありませんでした。  札幌市保健所のページ患者報告数のページ

感染症の予防は、病原体となるウイルスや細菌を体内に取り込まないことが重要です。こまめな手洗い・うがいの励行や、室内の適切な換気、流行期にはマスクを着用するなど、一人ひとりができることを実践しましょう.うがい・手洗い

また、適度な運動、栄養摂取などで日ごろから健康の維持に努めましょう。

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 定点把握対象の感染症(週報告)

定点あたり患者報告数の推移(グラフ)と区別患者報告数の表等を掲載しています。現在注目すべき感染症(定点あたり患者報告数2.00以上,ARI除く)に、注意報レベルの感染症に★★、警報レベルの感染症に★★★をつけています。 (注意報・警報レベルについて)

●急性呼吸器感染症(ARI)定点(旧インフルエンザ/COVID-19定点)(定点数:44)

インフルエンザ     

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)  

急性呼吸器感染症(ARI)                  

 ●小児科定点(定点数:32)

 ※各小児科疾患のページに記載しているコメントは過去の年齢別患者報告割合のデータ等をもとに作成しています。

●眼科定点(定点数:11)

●基幹定点(定点数:1)

マイコプラズマ肺炎・クラミジア肺炎(オウム病を除く)・細菌性髄膜炎・無菌性髄膜炎の患者報告数を掲載しています。

 定点把握の感染症(月報告)

基幹定点(定点数:1)

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症・薬剤耐性緑膿菌感染症・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症・薬剤耐性アシネトバクター感染症の患者報告数を掲載しています。

●性感染症定点(定点数:13)

性器クラミジア感染症・性器ヘルペス感染症・尖圭コンジローマ・淋菌感染症の患者報告数を掲載しています。

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 全数把握対象の感染症

●患者報告数 (件) ~今週までの3週に報告のあった疾患は次のとおりです。

区分 疾患名 23週 24週 25週
二類 結核 5 4 2
三類 腸管出血性大腸菌感染症 0 1 1
四類 E型肝炎 1 0 0
四類 エキノコックス症 0 0 1
四類 ライム病 0 0 1
四類 レジオネラ症 0 0 3
五類 アメーバ赤痢 0 1 0
五類 カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症 2 0 0
五類 急性脳炎 1 1 0
五類 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 1 1 0
五類 後天性免疫不全症候群(HIV感染症を含む) 0 0 1
五類 侵襲性肺炎球菌感染症 1 1 0
五類 水痘(入院例) 1 0 0
五類 梅毒 6 6 4
五類 百日咳 20 23 21
五類 麻しん 1 0 0
  • 過去に流行した疾患など 

    麻しん  風しん  E型肝炎  腸管出血性大腸菌感染症  劇症型溶血性レンサ球菌感染症

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 ウイルスの検出状況

病原体定点医療機関で採取された咽頭ぬぐい液等の試料から分離されたウイルスの検出状況を掲載しています。今流行しているインフルエンザの型など、流行の原因となっている病原体に関する情報です。

インフルエンザウイルス

流行時期に合わせ、毎年、第36週から翌年の第35週までの1年間をインフルエンザシーズンとして情報提供を行っています。

札幌市の感染症発生動向調査における2024/2025シーズンのインフルエンザウイルスは、6月25日現在、AH1 pdm09型12検体、AH3型3検体、B Victoria型3検体が検出されています。

 

採取週別のウイルスの検出状況

病原体定点医療機関で採取された試料から分離されたインフルエンザウイルス・アデノウイルス・エコーウイルス等の採取週別の検出状況を掲載しています。表の中で、単純ヘルペスウイルスはHSV、パラインフルエンザウイルスはPARAINFと略して記載しています。

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 その他の情報

 ● 感染症発生動向調査とは

  • 感染症発生動向調査は、感染症法に基づく調査です。(詳しくはこちらへ
  • 対象となる感染症には、「全数把握対象の感染症」と「定点把握対象の感染症(週報告・月報告)」があります。「定点」とは、感染症法第14条に基づいて指定された医療機関のことを指しています。(「定点医療機関」とも言う。)
  • 例としてインフルエンザは、「定点把握対象の感染症(週報告)」です。毎週、各「定点」から患者数が報告されます。そして「定点当たりの報告数」(※)により、インフルエンザの流行状況を把握しています。(※)「定点当たりの報告数」=「各定点から報告された患者数の合計 ÷ 定点の数」

(厚生労働省)      感染症情報          届出の基準

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