ホーム > 市政情報 > 広報・広聴・シティプロモート > 広聴 > 広聴事業の紹介 > 対話録(令和3年度サッポロスマイルトーク)

ここから本文です。

更新日:2022年3月22日

対話録(令和3年度サッポロスマイルトーク)

対話者

  • 札幌市(主催)
    秋元 克広(あきもと かつひろ)
    札幌市長
  • コーディネーター
    平本 健太(ひらもと けんた)さん
    北海道大学大学院経済学研究院長・教授
  • パネリスト
    岸田 直樹(きしだ なおき)さん
    感染症コンサルタント/北海道科学大学薬学部客員教授

塚本 容子(つかもと ようこ)さん
北海道医療大学看護福祉学部教授

大島 昌充(おおしま まさみつ)さん
一般社団法人すすきの観光協会会長

  • 司会進行
    太細 真弥(ださい まや)さん

オープニング

(太細さん)

皆さま、こんにちは。

お時間になりましたので、ただいまから「サッポロスマイルトーク」を始めます。

「サッポロスマイルトーク」とは札幌市役所のお仕事に関する様々なテーマについて、市民の方々と秋元市長が語り合うトークイベントです。今回が16回目の開催となります。

聞いていただく皆さまにもテーマへの関心を持ってほしいという思いから、これまではイベントスペースなどにぎわいのある場所で行っていたのですが、新型コロナウイルス感染症の予防の観点から、今回は会場とYouTubeのライブ配信とのハイブリッドで開催いたします。

本日は「考えよう!感染症への備えとわたしたちの暮らし」をテーマにこのテーマの背景である新型コロナウイルス感染症について、「これまでの振り返り」「札幌市のコロナ対策への提言や助言」そして「今後のわたしたちの暮らし」という3つの観点から意見を交わしてまいります。途中、休憩などを挟みまして90分ほどお付き合いいただきます。皆さん一緒に考えていければというふうに思っております。

申し遅れましたが、本日司会進行を担当させていただきますフリーアナウンサーの太細真弥(ださい・まや)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、開催に先立ち、主催者挨拶と致しまして札幌市長の秋元克広(あきもと・かつひろ)からご挨拶させていただきます。お願いいたします。

主催者挨拶

(秋元市長)

皆さんこんにちは。札幌市長の秋元でございます。

先ほど司会の方からご紹介ありましたけれども、この「サッポロスマイルトーク」というのは、札幌市政に関わるさまざまな話題について、いろいろな立場の方とお話をさせていただきながら、市民の皆さんにも関心を持っていただいて、また知っていただく、という取り組みであります

いつもは、チ・カ・ホ(札幌駅前通地下広場)などのオープンな会場で開催をしておりまして、会場に来ていただく方、また、たまたまそこを通りかかった方にも立ち寄っていただいて耳を傾けていただくというような形で、フランクな形でいろいろな話をしていくということをしております。

今回、感染症対策ということで、会場に入っていただく方の人数を限定させていただいております

その分YouTubeでの配信ということで多くの方にも見ていただこうという取り組みをしてございます。

今日のテーマは、感染症への備えとわたしたちの暮らしということで、これまで新型コロナウイルスの感染が確認をされましてからもう2年になろうとしております。

本当に長い期間になってしまっています。

その間、いろいろな形で市民の皆さまのマスクを始めとした感染症対策をとっていただきながら、時にはお店の営業時間を短縮したり、休業をお願いしたりということで、様々な行動の制限をお願いしてきながら、この感染症への対策ということをとってまいりました。

そういった本当に長い期間ですね、なかなかわからない未知のウイルスとの戦いということでありましたけれども、多くの皆さまにご協力をいただきながら、今まで進めてきたという状況であります。

今後についても、今日専門家の先生方のいろいろなご意見なども伺いながら、これからわたしたちの生活の中で、このウイルスとの戦いというのか共存というのか、そういうことをどう進めていけばいいのかということで方向性を議論していければな、とこんなふうに思っているところであります。

これまでの多くの皆さんのご協力にも感謝を申しますとともに、これからもうしばらく、こういった状況が続いてくるということを想定しながら、もちろん経済を含めいろいろな社会活動を動かしながら進めていかなければいけない、感染症対策をしていかなければいけないという状況だというふうに思いますので、皆さんと一緒にいい方向を見いだしていく、そういう議論ができればというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(太細さん)

ありがとうございます。
札幌市長秋元克広からのご挨拶でした。

対話者自己紹介

(太細さん)

それでは、本日のご出席者の皆さまに、普段のご活動ですとかプロフィールなど自己紹介をお願いしたいと思います。

まずは、本日のトークセッションのコーディネーター、北海道大学大学院経済学研究院長・教授の平本健太(ひらもと・けんた)さんです。お願いいたします

 

(平本さん)

皆さんこんにちは。北海道大学の平本と申します。

今、司会の太細さんが大学院経済学研究院というふうにご紹介くださいましたけど、簡単に言いますと経済学部の教授でございます。

経済学部なんですけども専門は経済ではありませんで、経営学、特に経営戦略の分野の研究をしております。よく経済対策、経済政策について聞かれるんですけど、私の専門は、今、申しましたように、どちらかというと企業経営の方でございます。

今日ここにおりますのは、札幌市の新型コロナの感染症対策専門家会議(札幌市新型コロナウイルス感染症対策専門家会議)の委員を隣に座ってらっしゃる岸田先生と一緒に務めさせていただいておりまして、その座長ということで進行役を仰せつかっているということであります。そういう立場でコーディネーターということでここに座っておりますので、今日はどうかよろしくお願い申し上げます。

(太細さん)

ありがとうございます。

続いて本日のパネリストのご紹介です。

感染症コンサルタントの岸田直樹(きしだ・なおき)さんです。お願いいたします。

 

(岸田さん)

感染症の医師をしています岸田と言います。

今日、せっかくクリッカーっていう参加型のものがあるので、私、お聞きしたいんですけども、皆さんの中で感染症の医師に出会ったことがあるとか、もしくは感染症の医師に診察を受けたことがあるって方、どのぐらいいるかなあとちょっと興味がありまして、聞いていただけますか。

 

(太細さん)

はい。ではですね、クリッカーを使っていただきたいと思います。

「ある」という方「1番」を押していただきたいです。「ない」という方には「2」を押していただけたらと思います。お願いいたします。

こちらのクリッカーですね、番号を間違えてしまいますと、1番、2番以外の番号を押してしまいますと答えが反映されなくなってしまいますので、間違えた場合押し直していただければと思います。「1番」は「ある」という方、「2番」は「ない」という方です。

はい、今からですね、今から押していただければと思います

感染症の専門家の方から受診を受けたことがある「はい」という方は「1番」、「ない」という方は「2番」です。ではよろしいでしょうかね。

回答締め切りとさせていただきます。結果こちらです、いかがでしょうか。

アンケート結果:感染症の医師の診察を受けたことがあるか

(岸田さん)

はい、今日全体で22名ということでよろしかったですかね。ありがとうございます。

ゼロを予測していたんですけれども、「はい」が17.6%いたっていう、私としては衝撃の結果です。というのも0を予測していましたので。とは言いつつも実際すごい少ないと思います。

感染症医不足がこのコロナでも言われましたが、私の感染症コンサルタントという活動は、コロナが流行る前からやっておりました。実は、感染症の脅威はコロナ以外にも様々ありまして、札幌に限らず道内10か所近い病院と契約して、その病院の感染症の体制を作っていくサポートをしている医師です。

札幌市もそのコンサルト先の一つという認識でやっております。今日はよろしくお願いいたします。

 

(太細さん)

ありがとうございました。

次はですね、北海道医療大学看護福祉学部教授の塚本容子(つかもと・ようこ)さんです。お願いいたします。

 

(塚本さん)

皆さんこんにちは。(手話で表現)手話は少しできるんです。けど、英語と日本語の手話は若干違うので難しいんですけれども。

北海道医療大学の看護福祉学部の教授をしてます塚本です。

私自身、15年前に札幌にアメリカから引っ越してきまして、こんなに雪が多い、本当にいい札幌、と思ってたんですけど、最近ちょっと雪で嫌になってます。

もともとはHIV感染症、ウイルス疾患の専門で、あとアメリカから南アフリカ、その当時エボラ出血熱も流行ってたりして公衆衛生を専門として感染症対策に取り組んできています。

コロナが始まってからは、もともと大学の方で感染管理認定看護師、それから感染症看護専門看護師の養成をしていますが、私自身も様々な高齢者施設ですとか、病院、それから保育園、小学校、多岐にわたった場所に感染対策の指導に行っております。

よろしくお願いいたします。

 

(太細さん)

ありがとうございました。

次にすすきの観光協会会長の大島昌充(おおしま・まさみつ)さんお願いいたします。

 

(大島さん)

皆さんこんにちは。すすきの観光協会の大島でございます。

私は小学校から現在まで、小学校2年生からずーっと札幌で生活しております。大学を出てから、転勤で札幌を離れたことがありますが、ほぼ札幌で暮らしております。

現在は、すすきのに店を5店舗、東区に1店舗、飲食店の経営をしております。

私が会長になってから3年目になるんですけど、ほぼこのコロナと戦っております。楽しかったのは会長を受けた年のすすきの祭り、これ第1回サンバカーニバルも絡んでおります。それと、その年明けてすぐの雪まつりの第3会場アイスワールドですね。

このあたりから、楽しいというか、だんだんアジア人がいなくなってきたなと、観光客がいなくなってきたなと思いながらそのあとほぼコロナと戦っております。

今日はよろしくお願いいたします。

 

(太細さん)

ありがとうございました。

本日はこの4名のゲストと秋元市長がトークセッションを行ってまいります。

 

観覧者への質問

(太細さん)

それではですね、改めてなんですけれども、皆さんにクリッカーを使っていただきたいと思っておりまして、質問をご用意しております。

改めてになるんですが、このクリッカーですね、ボタンが6つ並んでおりまして、画面に質問表示されますので選択肢の中から選んだ番号を押していただければと思います。

先ほどは2択だったんですが、この後3択の問題になってまいります。私が合図しましたら押すようにしていただければと思います。先ほどお伝えしたようにですね、間違えますと答え反映されなくなってしまいますので、間違えた場合は該当する番号に押し直すようにしてください。そして回答締め切ります、と言った後には、もう答えは反映されなくなってしまいますので、どうぞご了承ください。

それではですね、問題、質問ですね、させていただきます。

「あなたは、新型コロナウイルス感染症は、いつ収束すると思いますか?」という質問です。こちらは3択の問題となっております。

「1年以内」と思われる方は「1番」、「2年から3年」と思える方「2番」、「3年以上」と思われる方は「3番」を選択していただければと思います。

それでは皆さんよろしいでしょうか、答えを押して下さい。お願いします。もしですねご利用してみて何か不具合があるように感じられる方いらっしゃいましたら手を挙げて教えていただければと思います。それではよろしいでしょうか、回答を締め切らせていただきます。

結果はこのようになっております

アンケート結果:新型コロナウイルスの収束時期

一番多いのが「2年から3年」、50%の半分の方がこの「2番」を選択していただいていますね。次に多いのが「3年以上」の33.3%、「1年以内」と答えた方16.7%という結果となっております。

皆さまご協力いただきありがとうございます。この後もこのクリッカー使ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

セッション1.~これまでの振り返り~

(太細さん)

それではセッションに入ってまいります。

最初のセッションテーマは「これまでの振り返り」です。

札幌市内ではおととし2月に1例目が確認されそこから2年。流行は継続していて現在は第6波とみられています。

ステージ上の対話者の皆さまからはこれまでのご実績や課題などを語っていただければと思います。ここからの進行はコーディネーターの平本さんにお願いいたします。

 

(平本さん)

承知いたしました。それではここから私が進行させていただきます。

まずこのセッション1は「これまでの振り返り」ということでして、この丸2年間で我々コロナ対策、コロナに翻弄されてまいったわけですけれども、この間のコロナウイルス感染症への対応、あるいは評価、あるいは感想などにつきまして、パネリストの皆さま方にお話をいただきたいと思います。

まず、私と一緒に、コロナの専門家会議(札幌市新型コロナウイルス感染症対策専門家会議)でご検討くださっている岸田先生からご発言いただきたいと思います。お願いいたします。

 

(岸田さん)

コロナの評価と感想ということなんですけど、私も札幌市とともにコロナ対策を一緒にやってきてる身で、私も評価を受ける一人ですので私から札幌市の評価を言うのもちょっと良くないかなと思うのです。

そこでこのコロナの2年間を私、感染症医なりに振り返れたらと思うのですが、札幌市というか北海道1例目のコロナ患者さん、コンサルト病院に私がちょうど行ってた日に来ました。正直、その時運命を感じました。あの1例目、今でも患者さんの肺炎の影を鮮明に覚えております。

そこからこのコロナ、2年ぐらい経ちました。最初は未知なるものということで、いろいろな恐怖があったと思うんですけども、そこから検査体制、そしてワクチン、そして今、薬という形で変化しています。特に去年の2021年は医療界でもこのコロナの科学が飛躍的に進歩したというふうにとらえられております。

なので、今このコロナとその周辺は大きく変わってきていて、今世界は、ゼロコロナではなく、コロナとどう上手に付き合っていくかという方向に軸足が変わっています。ワクチン、薬が出て軸足が変わってきている中、今ここから、この札幌市もどういうふうに、コロナと関わっていくか、それを形作る大切な局面というのが今のタイミングかなと思います。

私が皆さんにも知っておいてほしいと思うのは、札幌市という街がこのコロナにおいてどういう流行の特徴を持つかということです。これからは市民の皆さんもこの特徴を歪みなく理解していただいて、その中でどう上手に付き合っていくかっていうその形を一緒に作っていくことが大切だというところを理解していただけたら嬉しいなと思います。

そういう意味では、こういう市民との対話の会というのは極めて重要で、絶妙なタイミングと思っております。

 

(平本さん)

はい、どうもありがとうございます。

それでは、塚本先生お願いいたします。

 

(塚本さん)

私のほうが2点あるんですけど、スライドを用意したので見ていただけるでしょうか。

資料:ワクチンは効果があった!/札幌市コロナによる死亡者数のグラフ

まず最初のスライドになるんですが、ワクチンは本当に、振り返り、もうこれ(資料:ワクチンは効果があった!)の一言に尽きると思うんですけど、私自身、先ほど言ったように、HIVのワクチン開発にもアメリカに行ったときに関わってるんですけど、うまくいかなかったんです。メッセンジャーRNAというテクノロジーがあったのは、もうその当時から知ってたんですけど、そこが上手く活用できない、で、今回本当にコロナで実用化できて。

(資料:札幌市コロナによる死亡者数のグラフ)見ていただくと、死者数を語るのタブーだと思われるんですけど、死者がいなければ、命があればコロナと一緒に共存できるのかなと思うので、極端な例ですけど持ってきました。

ワクチンは本当に、効果があったということです

ちょっと死者数は、いろいろ変動はしています。2021年の7月に高齢者のワクチンが完了してきたその後から見てください。ずーっと死者数は少なかったんです。今、死者(数)が上がってきてしまったというのは、残念ながらこのコロナのワクチンの効果、どんなワクチンもそうですけど、インフルエンザもそうですけど、やっぱり6ヶ月、7カ月が限度というところです。また死者(数)が上がってきてしまっているんですね。

ですので、やはりワクチンというのが効果があったっていうのが本当に今まで振り返って一番大きいことです。

2番目、次のスライド(資料:Well-beingへの脅威)お願いします

Well-beingへの脅威

で、私自身先ほど言ったように、高齢者施設だったり、小学校に行ったり、保育園に行ったりしますけれど、正直な感想で、今までもう3年目になりますけど、コロナの感染さえ予防できればいいんじゃないんだ人間は、っていうところです。

コロナというのが、ウェルビーイングですね。健康っていうのは病気だとか病気じゃないとかそういうことではなくて、肉体、もちろん、感染しなくて重症にならないのも大事なんですけど、精神的にも社会的にも全てが満たされていないといけない状態だっていうところにこのコロナの脅威というところがあると思うので、今後そこも踏まえて私たち社会が、先ほど岸田先生もおっしゃったように、また新しい社会を構築していかなくちゃいけない局面なのかなとは思います。以上です。

 

(平本さん)

はい、どうもありがとうございます。

ワクチンの効果が6から7か月が限度という話なんですけど、今後ですね、我々はずーっとワクチン打ち続けていかなきゃいけないんですか。

 

(塚本さん)

今のコロナのワクチンは、最初に武漢から出た(ウイルスに対応した)ワクチンからも若干ちょっと変わってはいるんですけど、その株を想定して作られているのです。

今、多くの会社が変異ウイルスに対応したワクチンも作ってくるので、それが本当に出てきたらどれくらいか分からないんですけど、今の段階では残念ながら6か月、7か月っていうところだとは思います。

 

(平本さん)

なるほど、どうもありがとうございます。

それでは続きまして、大島会長のご発言いただきたいと思います

 

(大島さん)

ずーっとコロナと戦ってきました、約2年間。

最初2020年2月末ぐらいから、マスコミ、新聞等々で、「すすきのは今日何人(感染者が)出ました」「接待を伴う店(での感染者)が何人出ました」次の日の新聞も「すすきのはまた何件です」と。

(店舗名の)公表はしてないですけれども、ライブハウスで(感染者が)出ました(と報道されると)、ライブハウスは何軒もないですから、(公表していなくても)わかるわけです。

で、そのためにそのビル1棟全部が、何か悪いようになってしまって、風評被害と言いますか、すすきのに若者以外は来なくなったっていうのが実例でございます。

それを踏まえまして、札幌市さんといろいろ相談をしてきました。秋元市長も、すすきのは歓楽街でありながら観光地である、大事な観光資源であるということをすごく私共に言っていただきました。

私たちも、オールすすきのの窓口といたしまして、すすきの観光協会で札幌市さんからの助成金の感染防止金(すすきの地区感染防止対策助成金)というのを(創設し)1軒1軒しらみつぶしで感染(対策)しているかどうかを確認したうえで3回に分けで約2,000件に感染防止資金を出しました。その後も何度もチェックにまいりました。

そして、そのあと感染防止マニュアル(新型コロナウイルス感染防止対策マニュアル)という本を2回に分けて(1回目:2020年5月、2回目:2021年2月)発行いたしました。なぜ2回かというと1回目ではコロナの性質が手探り状態でした。今(2回目)はもう換気ですとか、そういうもの(対策)がはっきりしてきてますけども、手探り状態で本を作成しました。これが非常に、マニュアル本になるっていうのは難しくて、作ったところ全国から反響がありました。例えば北海道内を言えば旭川のサンロク(三・六街)の商店街から何とかその本を50冊を送ってくれないか、福岡の中洲の商店街社交料飲組合から100冊を送ってくれないかと、非常に反響がありました。

私たちも札幌市保健所さんの力を借りながら、すすきので働いている人たちのセミナーもやってもらいながら、コロナに対する認識、すすきので働いている方々が認識してきたと思います。そして、観光協会も感染防止物といたしまして、アルコール(消毒液)、パーテーション、そして抗体検査、抗原検査の斡旋もしてきました。

やはりまだまだこのコロナの戦いは続くと思いますが、すすきのの中では感染はもう完全に当たり前と、もっともっとこれからコロナと戦っていくためにはもっともっと一店一店の意識を高く持ってそしてやっていきたいとは思っております。

以上でございます。

 

(平本さん)

ありがとうございます。

私もすすきの観光協会の対策マニュアルを拝見したんですけど、とても分かりやすくって非常にいいマニュアルですよね。

それが旭川だったり、あるいは博多だったり引き合いがあるっていうのも素晴らしいと思いますし、そういったものが全国区で共有されていくといいなと思うんですけれども、今後何かこの飲食店、特にすすきのにおける対策として、何か次に打っていこうと思っていることでお考えのものってありますか。

 

(大島さん)

やはり基本的なのは「検温」「アルコール消毒」

ところで、今はアルバイトが非常にいないです。すすきの地区は特にいないです。

今まで、接待を伴うお店は要望すれば保健所でPCR検査をしていただけました。

飲食店については、1か月に1回PCR検査を保健所でしていただきましたけど、今それがストップしてるんですね。これを再開していただきたいなというのがお願いでございます。

 

(平本さん)

はいわかりました。

あの、岸田先生にお尋ねするの忘れてしまったので少し戻らせていただきたいんですけども、札幌市の特性ということを岸田先生はおっしゃったんですけれども、改めまして、この新型コロナ感染症に関する札幌市ならではの特性っていうのはどういうところにあるのかを簡単にご説明いただけますでしょうか。

 

(岸田さん)

皆さんはどう思われますか。

全国のデータとがメディアに出ていてお気づきだと思うのですが、札幌市が常に流行の先を行き、しかもその規模も大きいというのに何回も出会ってきたと思います。

それは札幌市が悪いとかではなくて、コロナが人との接触が重要な感染症になりますので、人口が全国的にとても多く密度も高い、200万都市だからなのです。こんな北の大都市で、しかもコロナの冬の季節性っていう特徴も加わり、私はいつもこの札幌市は流行の最先端、最難関ですとお伝えしています。

そこに住む市民の皆さんの協力が必要不可欠になるのですが、そこ(最先端、最難関と意識しているかどうか)の視点で求められるレベルがどうしても変わってきますということをお伝えしています。

 

(平本さん)

ありがとうございます。

専門家会議でいつも岸田先生はこのご発言されるんですけれども、人口密度が多くって、公共の交通機関なども人がたくさん乗る。北海道っていう土地で見たときに、札幌っていうのは北海道の中でも特に特殊なエリアなんだということを我々市民が意識しながら感染症対策に臨んでいかなくてはいけないということを常に岸田先生おっしゃっているところだと思います。

それでは、ここまでお三方のパネリストのご発言を受けまして、市長どのようにお考えでしょうか。

 

(秋元市長)

今お話しいただいたように、札幌、北海道っていうのは、道外からたくさん人が出入りしています。例えば3月4月のように、人の移動期になると当然道外との人の行き来が多くなりますし、大学・学校がたくさんあります。

そして気温が非常に低いということ、先ほど岸田先生からの話もありましたようにコロナって風邪と同種の季節が寒いところ、乾燥するところでは流行るわけですね。

大変条件が厳しい中で全国的にも札幌で早く感染が広がっていってというようなことが何度か繰り返されました。非常に厳しい状況があって、医療提供体制も最初は限られた病院でしか患者さん受けていただけないということがありましたので、早くから各医療機関の情報共有、そしてできるだけ多くのところで受けていただけるような体制ということをとってきました。また、入院待機ステーションというようなこと、入院調整をするための場所ですね、そういったところをいち早く作ったりをしてきました。

大変な厳しい状況の中で取り組んできた、まあ一方で、市民の皆さんのご協力があってなんとかあの波を乗り越えてくることもできたというふうに思います。が、乗り越えた途端にまた違う株が出てくるというようなことがありましたので、非常に厳しい状況の中で試行錯誤というわけではないですけど、世界的ないろんな情報もありましたので、そういう中で取り組んできたのかなというふうに思っています。

非常に早くに札幌でいろいろなことが起きてきて、先例が無いという状況の中で取り組まざるを得なかったというのが大変厳しい状況だったかなというふうに思っています。

 

(平本さん)

どうもありがとうございます。

私、冒頭に札幌市の新型コロナの感染症対策専門家会議の委員ですと申し上げたんですけど、皆さま、そういう会議があることはご存じでいらっしゃいましたか。

札幌市のウェブページを見ますと、毎回の議事録等も公表されているんですけれども、この専門家会議っていうのは、医師、お医者さんの先生方、それから福祉の専門家の先生、そして私のような経済学、経済そのものではないけれども社会に関わる専門家が集まってこの対策について議論するんです。まあ、評価ということを岸田先生がおっしゃるように、我々、私の立場ですることがいいかどうかわからないんですけれども、専門家会議が意外に機能しているなと思うことが、意外にって言うとよくないかな、とても機能してるなと思うことがございまして、それは先月行われた専門家会議で「ウェブ7119(救急安心センターさっぽろ・#7119WEB版)」という新しいサービスが札幌市で始まっている、これ何かといいますと、ちょっと体調が悪い、もしかしてコロナに感染したのかなと思うときに従来は「シャープ7119(救急安心センターさっぽろ・#7119)」という電話番号に電話しまして、そこで対策をいろいろ考える、あるいは熱がある場合に発熱外来を紹介してもらうっていうことがあったんですけど、これが混むわけですね。

感染者ぐっと増えてくると、なかなかつながりにくくなる、そこで、これはウェブ上で、インターネット上でできるようなサービスを始めたんですね。

始めたんですけれども、ちょっとどうしてそういうメニューになっているのだとか、本来聞かなくてはいけない「基礎疾患はありますか」とか「年齢はどうですか」っていうことは漏れておりますねって言うようなことを専門家会議で指摘されました。

翌々日、私、確認しましたら、完全に改良されているんですね。このようにその専門家会議で専門家の先生方から出された意見、先ほど市長がおっしゃった入院待機ステーションもそうなんですけれども、そういったものを必要性等について会議で出されますと、札幌市保健所か危機管理対策室等を中心にして、かなり迅速に専門家の意見が反映されるという意味で、前例のない一番最初にコロナの感染症の波がやってくる札幌市でそういうようなことをしながら、手探り状態ではあるんだけれども一生懸命対策を立てて少しでもその感染症の拡大を防ぐということをやってきている、それが専門家会議という場であり、そこと市行政との連携が非常にうまくいってるというのも札幌の強みなんではないかなと、やや自画自賛的になるかもしれませんけれども、そんな風に私思っております。

振り返りということで、もちろん反省すべき点もあるんですけれども、この間手探りで進めながらどうにか、こうにかその最後の医療崩壊に至らずに今日まで至っているというようなことになろうかなと思います。

 

(太細さん)

はいありがとうございます。

まさに最後の平本さんがおっしゃっていただきましたけれども、本当に長い戦いの中ではありますけれども、得られるものもたくさんあったということがわかったなというふうに思って聞いておりました。

その中、ではここからさらにどんな風に次のステップに進んでいくのかというところがやはり気になる部分かなというふうに思います。

セッション2.~札幌市のコロナ対策への提言・助言~

(太細さん)

では、2つ目のセッションテーマにまいりましょう。

「札幌市のコロナ対策への提言助言」というテーマでまいります。では再び平本さんお願いいたします。

 

(平本さん)

はい、引き続き私が進行いたします。

専門家会議では、どうやってコロナの情報を提供するかっていうことが結構大きな話題になっております。提供するといっても、若い方はツイッターとかラインとかそういったものがより響きますし、もう少し年齢の高い方には例えば広報誌「広報さっぽろ」であったり、あるいはテレビであったり、そういった媒体がよりフィットとするって言うようなことです。

じゃあ誰に対してどういうチャンネルを使って情報提供するのかであるとか医療体制をどういうふうにしていけばいいのか、先ほどお話したこともそうですけども、そういったようなことが専門家会議で議論されてまいりました。

そこの中で札幌市への提言や助言ということが次のセッションのテーマですので岸田先生まずはお話いただきたいと思います。

 

(岸田さん)

このコロナの情報を市民の皆さまに「正しく」というか、「歪みなく」どう伝えられるかというのが極めて大きいし、それが今、このタイミングでとても大切になっているということを伝えたいと思うんですね。

さっきの繰り返しなんですけれども、最初のフェーズは、どうしても感染症の危機管理という性質から、市民の方に多大なるご協力をいただくというのが求められます。先ほどお伝えした札幌市の特徴からも、本当にたくさんの協力をいただいたと思います。

そしてこのコロナが、さっきお伝えした科学の進歩によって、そのとらえ方、雰囲気が変わってきた中で、どう上手にこれを受け止めていくか、付き合っていくかっていうところを今これから市民とともに形づくっていく、それが大切になります。

そうするとなおさら、コロナに対するウイルスの特徴とかその地域における流行の特徴を市民ひとりひとりが理解してくことがとても重要です。札幌市は流行の最先端かつ最難関の土地というふうに考えると、そこの市民がコロナの特徴を日本全国でも一番歪みなく知ることがとても重要で、そういった情報提供する「学びの場」のようなものがあることが、コロナとストレスなく付き合っていくという意味でもとても大きいです。ひとつの提言としては、札幌市民がこの感染症に対する、学びというか知識を持てるような場があることはとても大きいと思います。

皆さんとともに私も「コロナがいなくなる未来」を夢見るのですが、感染症医の立場から言うとこれからコロナに限らず感染症は増える一方です。「新興・再興感染症」というちょっと難しい言い方がありますけども、このコロナが落ち着いたとしても、さらに新しい感染症の脅威が今後も増える要素しかないとされます。

そうすると人との接触がたくさんある札幌市は常にその危機にさらされる。札幌はそれだけ人が集まる魅力的な街であるからなのですが、このような特徴も踏まえて未来に動いていけたら大きいと

思っております。

 

(平本さん)

はい、どうもありがとうございます。

市民に歪みなく正しく情報を伝達するっていうことがまさに専門家会議でも課題でしたし、それがうまくいっているかどうかということについては、なかなか我々も自信が持てない部分もあるんですけれども、岸田先生は、これまで例えばツイッターでたくさんの発言をされてきたり、あるいは札幌市の(危機管理対策室)参与としていろいろな発言をされてきたり、あるいはメッシュを細かくして区ごとの感染状況みたいなものを発表されてきたりされていますけれども、そういったものの手応えっていうのはどのようにお考えになっていらっしゃいますか。

 

(岸田さん)

そうですね。手応えという言い方をすると、やはり私の個人の努力では限界がありま

して、メディアの皆さまの協力がある方が伝わると思います。歪む可能性がありますけれど、上手にタッグを組めば伝わるんじゃないかなと。

 

(平本さん)

はい、ありがとうございます。

それでは、塚本先生お願いいたします

 

(塚本さん)

スライドを出していただけるでしょうか。(資料:札幌市コロナ対策提言・助言/1.高齢者施設でのクラスター予防)

資料:札幌市コロナ対策提言・助言/1_高齢者施設でのクラスター予防

本当に今現在必要な対策・提言ということでお話しさせていただきます。

私自身は、現場主義というか、常に現場にいる人間ですので、大学行ってないってことバレちゃうんじゃないかと思うと心配なぐらいなんです。

高齢者施設にクラスターが多いのは皆さん日々聞いてらっしゃるかと思います。

その中で、札幌市と、札幌市以外で私比較する所もあって、先ほどの振り返りにもつながるんですけど、札幌市のいいところは、入院待機ステーションがある。第5波の経験を踏まえてということだと思いますし、それから介護病床が札幌にはある。クラスターが発生したときに非常に役に立っているというか、本当にありがたいシステムかなと思うんです。

ただ、発生させないということも大事で、現在、例えば高齢者施設で職員もしくは入居者の方が1名感染しただけでは、すぐ支援って来てくれないんです。本来であれば、1名出た段階で来てくれて、クラスターが予防できるのが一番だと思うんですね。「そういう(1名出た)段階からすぐ検査体制」それから増えないようにっていう指導があればいいのかなというのはとても強く思います。

それから2番目は、(スライド)見えづらくてごめんなさい、今ほとんどの高齢者のクラスターがどう発生しているかと言うと、保育園、小学校など(に通っている家族)から(高齢者施設の)職員が感染してしまって施設に持ち込まれてしまうという。どんなに気をつけていっても感染力が高いのでこれ致し方ないんですね。ですので「保育園・小学校での感染対策」いくつか方法あると思うんですけど、保育園、子どもにマスクってことは考えてないんですけど、保育園でも細かい感染対策が必要ですし、1人2人感染が出た段階で早い検査体制っていうのが非常に求められていると思います。

あとは次、職員の支援なんです。次のスライド見せていただけますか。

高齢者施設と病院は全然違って、写真:防護服と手袋着用の人物
これ(画像:防護服と手袋着用の人物)、ある高齢者施設、グループホームでの感染対策なんです。この方北海道全部の感染がグループホームで起こったらすぐ駆けつけてくれる人なんですけど、本当に頑張っている、こういう感じなんです。

次もめくっていただいていいですかね。

こうやって(画像:介助の様子)写真:介助の様子ひとつひとつクラスターが起きた病院では感染のリスクがありながらも看護師それから介護士の人が感染者にこんなに接近してやってるような事実がある。それとパルスオキシメーターて酸素飽和度を指から測りますよね。でも高齢者は指から測れないんです、末梢の血流が悪いから、手に置いてあるのわかりますかね、湯たんぽなんです。湯たんぽで温めて本当だったらすぐ1、2秒で測れるものを10分かけて測らないといけない、なのでパルスオキシメーター等の高齢者施設では予備が無い、そういう機器を医療機関並みに機器を提供していただく、なかなか診療報酬上、高齢者施設は揃えるの難しいので、そういう支援をいただければなとは思います。

次のスライドお願いします。

物資がいっぱいあるといいです。写真:木枠とビニールシートで囲まれた車椅子写真:レインコート着用の人物
これ(画像:レインコート着用の人物)グループホームなんですけど、なかなか物資が最初は無い。クラスターになれば物資は届くんですけど、ならない段階でガウン等の準備がないのでこういう手作りでいまだにやってるんです。なので、クラスターになる前の予防っていうところに特化した対策が必要かなと思います。

あともう一つ、(画像:木枠とビニールシートで囲まれた車椅子)感染者が出て搬送しなくちゃいけない車椅子なんです。あれ、車椅子で、囲い作ってるの手作りなんですよね。そういう高齢者、高齢者施設への支援をお願いできたらと思います。

(平本さん)

どうもありがとうございます。高齢者施設へのサポートっていうのがこれまでちょっと薄かったのではないかという事ですけれども、もちろん(札幌)市でできること、それから(北海)道がやることの振り分けの中で、札幌市に特に何か期待すべきことはどのようなことになるんでしょう。

 

(塚本さん)

やっぱりクラスター対応、先程言ったようにクラスターが1人でもその高齢者施設で感染者が出たときの検査ですとか、迅速さですね。あと物資を提供、クラスターになればもちろんくるんです、だけどクラスター前で、が実は必要なんじゃないかなとは思います。

皆さんに関係すると思うんですけど、早い検査体制っていうのは札幌市だけでどうこうできる問題でも当然ないと思うんですけど、今、治療薬ありますよね。先日ファイザーなんかの治療薬も、元々HIVの薬のようなものがコロナにも効くということで認可されてますけど、(効果があるとされているのは)症状出てから3日なんですよね。そうなれば、命を助けるためには早ければ早いほど検査を受けられればいいので、そのあたりもちろん(札幌)市だけでどうこうできる問題じゃないんですけどなんとかしていただければと思います。

 

(平本さん)

重要なご提言だと思います。ありがとうございます。

では次に大島会長に伺いたいんですけどね、この間、休業補償であるとか、協力金があるとか、あるいはは雇用調整助成金、国の制度ですけどそういったものがあるとかそういった経済対策が行われてはきたものの、やはり経済に大変大きなダメージを与えていると思いますから、その札幌で重要な観光資源でもあり我々にとっては楽しい夜の明かりのあるすすきのが、今、灯がともっていないような残念な状況になっている、こういう状況を考えた時に大島会長の方から何かご提言ございますでしょうか。

 

(大島さん)

私の話の前に、皆さんにもちょっとお聞きしたいんですけども、この1年間って言いますか、昨年1年間、今年まででもよろしいんですけども、すすきのに来ましたか。食事に行くとか、飲みに行くっていうのは、ありましたでしょうか。その辺ちょっとお聞きしたい。

 

(太細さん)

そうですね。ではその質問は、クリッカーを使用してご回答いただければと思います。

大島さんからの質問ですね。すすきのへ飲みにですとか、食事に出かけたか、昨年1年間ですね、2021年1月から今年の1月くらいまでの1年間の期間にすすきのへ食事に行かれましたかという質問です。

一度も行っていない「0回」という方「1番」押して下さいね。「1回から2回」という方「2番」、それから「3回から4回」という方「3番」、「5回から9回」という方「4番」、「10回以上」行きましたよという方「5番」を選択していただければと思います。

それでは皆さん押してください。少し思い出しながら押していただければと思います。

皆さんよろしいでしょうか。それでは締め切りとさせていただきます。

結果このようになっております。

なるほど「0回」、半分の方々「0回」という結果になっていますね、で、次に多いのも「1回から2回」33.3%と出ています。大島さんいかがでしょうか、この結果。

アンケート結果:すすきのに何回の見に行ったか

 

(大島さん)

8割は行くなと思ってましたね、この2つ。

すすきのっていうのは幅が広いんでね、すすきのに何回飲みに行きましたか、先ほど食事でもいいんでって言いましたけど、8割強というのが現実ですよね。私もやっぱりその辺は感じます。観光客ではないので余計この辺は感じますね。

もう一ついいですか、質問。

例えば、すすきののイメージがある中で、すすきののイベント、結構イベントってすすきのやるんですよ、札幌市さんと相談しながら、長い間、もう50年以上続いているすすきの祭りというお祭りもありますし。

イベントで一番皆さん何に関心があるかちょっとそれを。

 

(太細さん)

はい、かしこまりました。

すすきののイベントということで、4つ挙げさせていただいております。

すすきののイベントで、一番関心があるものは何でしょうか。

「すすきの祭り」夏のお祭りですね「すすきの祭り」という方が「1番」、「YOSAKOIソーラン祭り」という方は「2番」、「すすきのプレミアムチケット」という方「3番」、そして「すすきのアイスワールド」という方「4番」を選択していただければと思います。

一番すすきので関心のあるイベントです。それでは押して下さい、お願いします。皆さん選択していただけましたでしょうか。1番から4番の間です。

では締め切らせていただきます。さあ、どのような結果になったでしょうか。

やはり「すすきの祭り」ですね。50%の皆さんが「すすきの祭り」とお答えくださいました。2番目に多いのが「YOSAKOIソーラン祭り」22.2%、そして「すすきのアイスワールド」が16.7%、「すすきのプレミアムチケット」が11.1%と、どれも関心が高いのかなというふうにも感じ取れますが大島さんいかがでしょうか。

アンケート結果:すすきので関心のあるイベント

(大島さん)

そうですね、あの先ほどいいましたけど、すすきの祭りは夏の第1週の木・金・土で、我々の観光協会ができる前から、このすすきの祭りっていうのはやってまして、すすきの観光協会ができて46年、今年で47年目になると思います。すすきの祭りは2年間中止になりましたけれども、もし今年できれば56回になります。56年前からやっております。花魁道中からお神輿から3日間、夜のお祭りとすれば最大級の祭りだとは思っております。

飲食店が悪いというまだ認識を持っている方はたくさんいらっしゃると思います。

しかしながら今飲食店は大変な時に向かっています。マスコミの方々、札幌市の方々も、私の所に来て、今、すすきのには何軒店が残ってますかという質問を受けます。何軒残ってますかっていう質問に私たちは答えは持っておりません。なぜかと言いますと、すすきのってのは入れ替わり入れ替わり店が出ればまた増え、増えればまた出るっていう。すすきのエリアっていうのは、私たちが思っているのは南3条から南8条、横は西2丁目から西6丁目、電車通りまで一応すすきのというエリアでくくっております。サブロク(国道36号)線渡って狸小路の南側、そこから一応すすきのというくくりをしております。このすすきのの中で、なぜ我々が把握できないかといいますと、先ほど言いましたように対策の支援金を出したときには1軒1軒ポスティングをやって対策してるかどうかっていうのを調べました。その年2020年5月には3500を超える店舗があったと思います。今は、マスコミ、新聞に1,000件は減ったんじゃないか(と言われました)が、つかめないんですよ。つかめることができない理由があるんです。なぜかというと、店を出すときには保健所から許可を戴かなきゃ店はできないです。しかしですね、廃業するときは何もないんですよ。フェードアウトしているだけなんです。ですから、何条何丁目何ビルの5階に保健所いって調べると、5軒ぐらいの店がまだ営業してるじゃないのかっていうのが出るわけです。今後、先ほど岸田先生おっしゃったように、感染との戦いをすすきのはまだまだしていかなきゃならないためにも、何とか今後店の数、店がどこがやってるんだっていうのだけは協会としてでも把握しておきたいなと、そのためには市長にお願いなんですけどもどうしてもあの廃業するときは確かに店が苦しくなってお辞めになるんでなかなかそれも難しいのかもしれませんが開業するときに廃業届は出さなきゃならないと言う一文句を入れていただければこれで随分変わるんじゃないかと思うんですよ。この辺を保健所さんの方で廃業するには罰則がかかりますよ、出さないとって、これは非常にハードル高くなりますんで、是非とも開業するときに廃業をなさる時には、保健所の方に必ず連絡をしてくださいと入れれば相当店の把握は出来るんじゃないかな、これは札幌全体のことでもあるんですけれども、特にこの繁華街歓楽街の観光地とすればもうこれは是非ともやらなきゃならないひとつじゃないかと思っております。以上でございます

 

(平本さん)

どうもありがとうございます

やはり正確な数値を把握するっていうことが対策を打つときの根拠になるので、今おっしゃった廃業届等については是非、市にお考えいただきたいと思います。

それでは市長ここまでのご発言を受けまして、何かコメントございますでしょうか。

 

(秋元市長)

はい、いくつかご提言、ご指摘があったかというふうに思うんですけれども、ひとつは我々も非常に苦労しているというか悩んでいることは、伝え方といいますか、市民の皆さんの中では、ものすごいコロナに関して心配をされる方と一方で気にしない方、二極化といいますかそういう状況というのが出てきています。特に今のオミクロン株になってからは、症状が軽いということなので、特に若い人、基礎疾患を持ってない方は、普通1日2日の熱で治るという状況ですからほとんど気にされない方がいらっしゃいます。このコロナの一番厄介なところは、症状が出てから人にうつすということではなくて、症状のない時でもうつしている可能性があるっていうのが一番厄介なので、知らずに広げてしまっている、行動力のある方は広げてしまう、というようなこと、これが一番厄介なんですね。

どういうふうに情報、先ほど「正しい」かどうかっていうのはありましたけど、その情報をお伝えしていくのが、非常に悩ましく思っていますけれども、できるだけ多くの情報をお伝えしていかなきゃいけないんだろうというふうに思います。

塚本先生の方から、高齢者施設などの特にお話があって、私どもも高齢者施設で、2年前非常に苦労しました感染があってですね、従業員の方々の検査ということで定期的なスクリーニング検査、症状なくてもですね、検査をするという体制をとってきてやってます。頻度を上げていかなきゃいけないということですが、今あの検査キットが全然手に入らないというか各医療機関のPCR検査というのは機械がないとできないんですけど抗原定性検査といって、すぐ判定ができるようなキットがあるんですけど、それがもう全国的に品薄なものですから、高齢者施設などにもたくさん渡してあげたいんですけどこれがなかなか出来なくて、今、国の方でも増産をしてということになってますが、道具立て、武器が足りなくなってきているような状況っていうのがあります。

学校では、一人でも感染出たら、例えば家族で感染者が出て濃厚接触者になるかもしれないということだったので、教育委員会全体でいち早くそのクラスの検査をしてきたりしてきました。そういう意味では、保育園だとかこういったところにもそういうやり方を広げていかなければいけないかなとこんな風に思っています。

それと、大島会長のお話ありましたように、確かに飲食の機会では、マスクを外してお話をしますので、感染が広がる可能性ということがあるんですが、それは別に飲食店の場面だけではなくて、家庭でホームパーティをやってもそういう状況であれば感染をしますし、別にすすきのでなくても感染してしまうという状況です。

ですから、どういう場面、飲食店とかすすきので感染があるということではなくて、食事をする飲んだり食べたりをするときにマスクを外して会話を近い距離で会話をするというところで感染のリスクが高いんだということをしっかり皆さんがそのことさえ、例えば話すときにはマスクをして話していただくということをすれば、あまり飲食店がどうこうっていうふうにはならないんですけど、なかなかそこが難しいところなのかな、そういうことの伝え方をどうしていったらいいかなと、こんなふうに思ってます。

 

(平本さん)

どうもありがとうございました。情報の正しい伝え方、あるいは検査の迅速な体制、それから、正確な数値を把握するための様々な制度の問題等のご提言をいただきました。

セッション2といたしましては、このようなご提言を踏まえて今後の札幌市の感染症対策にさらに反映させていただいてより効果的な対策打っていただきたい。

ということで太細さんに進行よろしいですかね。

 

(太細さん)

はい、ありがとうございました。

皆さま、ここでセッション2は終了とさせていただきまして休憩の時間とさせていただきたいんですけれども、次3時からスタートとさせていただきたいんですね。

1部2部と本当にお伝えしたい内容も多く議論も熱くなってしまって時間がなくなってしまったので、少ない時間で恐縮ですけれども3時からまた第二部スタートとさせていただきますので、お時間まで少し一息おやすみいただければと思います。

 

市民からの質問

(太細さん)

ここからは、本日いらっしゃっているご観覧の皆さまから事前にいただいている質問をいくつかご紹介いたしますので、ステージ上のどなたかから回答をいただければというふうに思っております。最初の質問に参ります。

飲食店の第三者認証制度に意味はあるのでしょうか。いまいち制度の仕組みやメリットが分かりません、というご質問でした。こちら平本さんにお願いしてもよろしいでしょうか

 

(平本さん)

はい、承知しました。感染防止対策実施店認証書イメージ

なぜか準備をしてありまして、皆さん店の入口にこれ(感染防止対策実践店認証書)が貼ってあるのをご覧になったことあると思うんですけども、これが貼られているお店が第三者認証を受けている店なんですね。

店内における感染防止対策、あるいは従業員の感染防止対策、それから店の設備のその衛生管理の徹底、等々25項目がありまして、これ北海道の制度なんですけれども、それを守っていて、きちっと実現しているお店に関しては何らかのインセンティブ、ご褒美を与えましょう、具体的には、まん延防止等重点措置が行われる今のようなときでも、午後8時まではお酒を出していいですよとか、そういう認証するという制度なんです。

どういうメリットがあるかっていうと、今言ったように一定のインセンティブが与えられるので感染防止対策をきちっとやってるお店にとっては少しプラスになるんですけども残念ながら道の制度はそのインセンティブの部分をご褒美の部分があんまり大きくないんですね。ここの部分をもうちょっとしっかり厚くしてやる対策をきちっとやっている飲食店なりあるいは観光業者さんなりそのようなところについてはもうちょっとご褒美をちゃんとあげるというのは、実は山梨県がグリーン認証制度っていう名前でこういうことをかなり積極的にもうだいぶ前からやっています。

そういうような第三者認証とインセンティブの部分を連動させて、やる気があって感染防止をちゃんとやっている経営者の人により手厚いサポートをするというようなことが重要になってくると思います。

その限りでちょっと道の制度はやや私自身はもう少し頑張ってほしいなと思っているというところでございます。以上です。

 

(太細さん)

では、経営されるその飲食店側にとってのメリットが大きいという制度ですか。

 

(平本さん)

そういう対策をきちっとしているお店であれば当然我々が客として行った時も、よりリスクが少ないということでどちらにとってもプラスがあるというふうに、はい。

 

(太細さん)

安心して、利用ができるということですね。ありがとうございました。

続いての質問こちらです。

オミクロン株は重症化しないから風邪やインフルエンザと同じように扱うべきという意見が多いような気がするんですが、そうするべきではないですか、という質問をいただいております。

こちらの質問ですね岸田さんにお願いしたいんですがいかがでしょうか

 

(岸田さん)

はい。これはSNS上でも話題ですけども、ひとまずこの言葉を丁寧に考えなくてはいけません。「重症化しない」ではなく、重症化する割合人は減った。簡単な言い方をするとデルタの時の3分の1ぐらいですね。オミクロンの特徴とワクチンや薬を使って、重症化の割合は3分の1ぐらいにはなってるかもしれないです。

ただ、今は患者数がデルタの時の3倍以上ですので、数自体も多くなってしまって、というところが重要です。また、重症化する割合は減ったといっても、今の時点でも、まだ到底そのインフルエンザと同じくらいまで下がったと言えない状況です。まだワクチンや薬とかそういうのも含めてどう上手に付き合っていくかというところで、インフルエンザとか風邪まで重症度が落ちたとはまだ到底言えないです。

ちなみに、皆さん、インフルエンザも実はやばいウイルスなんですよね。

じゃあ実は、という言い方も良くないですが、インフルエンザだってその高齢者や心臓・肺に持病がある方にとっては命に関わる感染症っていうことも忘れてはいけないと思います。

 

(太細さん)

そうですよね、ではやはり、気を引き締めながら付き合っていかなくてはいけないというふうに捉えてよろしいということでしょうかね。

 

(岸田さん)

はい、今大切なのはインフルエンザのような診療体制をつくれるかになります。

コロナとの上手な付き合い方を地域ごとに作っていく、というところが向かう方向性です。

 

(太細さん)

ありがとうございます。

お時間が押しておりますので、質問ここで終わらせていただきまして3つ目のセッションに入ってまいりたいと思います。

セッション3.~今後のわたしたちの暮らし~

(太細さん)

次のセッションのトークテーマはこちらです。

「今後のわたしたちの暮らし」というふうになっています。やはり気になりますよね。

第6波の見通し、そしてこの先、どうなれば制約がない暮らしができるのかというところ、ぜひ皆さまからお伺いしたいなと思います。

では再び平本さんお願いいたします。

 

(平本さん)

承知いたしました。

先ほども皆さんの中からクリッカーで収束までにどれぐらいかかるんだろうっていうことでご意見いただいたんですけれども、今後の我々の暮らし、それからいつになったら完全に元に戻る、かどうかは別としても、もう少し制約のない暮らしに戻すことができるのかということを最後に議論できればと思いますので、まずやはりこれは岸田先生、専門の立場で発言いただけますでしょうか。

 

(岸田さん)

どう付き合っていくかということに関しては、市民の方だけでなくて、医療者向けにもよく言うフレーズに、「コロナは生き物です。正解は時間とともに変わります。」というのがあります。どう付き合っていくかということを考える前提として、このコロナの特徴をまずは理解することが重要です。なので、今話しているコロナの話題が、いつのコロナの話なのか、そこが時間と共に変わっているので、まずここを確認することが大切になります。

後もうひとつ、今後、コロナと関わっていく上で大切になるので、1個質問させていただきたいんですけども、会場の皆さんの中で、「実はコロナに感染した」って方がこの中にどのぐらいいらっしゃるのかなというのを聞きたいと思います。これ質問してもらっていいですか。

 

(太細さん)

はい、わかりました。コロナに「なった」経験のある方ですね。

「ある」という方は「1番」、「ない」という方は「2番」を選んでいただければと思います。それでは選んで押していただければと思います。

どのような結果になるのか、皆さま押していただけましたでしょうか

 

(岸田さん)

どのくらいこの中でコロナになった方が実際にいるのですかね。

 

(太細さん)

はい、それでは、こちらで締め切らせていただきます。結果ですね。

アンケート結果:新型コロナウイルスに感染したことがあるか

(岸田さん)

あ、一人もいらっしゃらない

 

(太細さん)

一人もいらっしゃらない

 

(岸田さん)

なるほど

 

(太細さん)

「いいえ」が100%と、はい。

 

(岸田さん)

そういうことですね。札幌市のデータでもまだ札幌市民の5%弱なんですよね、コロナの陽性者っていうのはですね。なので会場の人数だといても1人ぐらいです。

まだそのぐらいで、やっぱりコロナがあんまり身近じゃなかったりもしています。

もし「なった」人がいた場合に、もう一つ質問したかったものがあります。それは、コロナになったことを家族以外の人に隠している人どのくらいいるか?です。恐らくほとんどの人が隠しているというか、言えない…、と思っていると思います。無理にいう必要もないですが。

今、ここがこれからとても重要だと私思ってまして、これからコロナと付き合っていくとても重要なことは、やはり「なった」ことを隠さなくちゃいけないとか、なった人を咎めるような言い方を自分がしてないかなとかですね、そういうところを徐々に変えていくことです。それからコロナの感染対策も上手に緩める時期に来ています。私たちもちょっと恐怖を煽りすぎたと反省しております。感染症医もですね。

ここから上手な引き算って言う視点が重要で、先ほど市長もおっしゃったと思うんですけども、今後そのやるべき時とやらなくていい時というところで上手な引き算をして、できるだけストレスなく付き合っていく、そのための学びとしてはツイッターの140文字の情報発信に限界を感じます。コロナ流行の最先端、最難関の街に住む札幌市民が、来た方に教えてあげるぐらいの街になったらいいなぁ、なんて思います。

 

(平本さん)

はい、どうもありがとうございます。

今、岸田先生おっしゃったこと本当に重要だと思いまして、先ほどすすきのにどれぐらい行きましたか、去年1年間ってのがありまして、行っていらっしゃらない方半分いらっしゃったんですけども、本当は飲みに行きたいんだけど、万が一すすきのに飲みに行って自分が感染すると周りから何を言われるか分からないっていう、そういう恐怖心もありますよね。ただ、これはもう今や市中感染が当たり前に起こる、ある病気なので、かかることが悪ではない、きちっと対策をした上でかかってしまうことだってあるんだというようなことを我々市民がきちっと意識することもまたそういう社会にしていかないとなかなか先に進んで行かないっていうことなんだろうなと思います。

それでは塚本先生ご発言をお願いします。

 

(塚本さん)

そうですね。今日何度もごめんなさい、死亡者数って話をしちゃいますけれど、やはりコロナに罹患しても最悪な事態、亡くならなければ、命さえあればいいと思うんです。

そのために今治療薬もありますし、やはり医療体制が大事だと思うんですが、残念ながらだいたいインフルエンザの死亡率って0.01%なんです。このところオミクロン、皆さん軽症、軽症って言ってるんですけど、そんなに実は軽症じゃなくてデルタより死亡率が高いんですね、0.4%。これ札幌市はなくて北海道全体のデータです、0.4%。

諸外国では0.1%で、アメリカも0.1から0.2%。となると何が違うのかっていうところだとは思うんです。そこは医療体制が充実さえすれば私たちも安心して暮らせるのではないかと思う。やっぱり今一番注がなくてはいけないのは、医療体制さえ担保できればいいのかなということは思います。以上です。

 

(平本さん)

はい、どうもありがとうございます。

今の塚本先生のお話、結構重要でして、先ほどもインフル並みになったら、なるのはいつだろうかというお話がありましたけれども、まだやはりインフルエンザよりも怖い病気だということを意識した上で医療体制の充実ということのご指摘だったかと思います。

それではですね、大島会長、このようなわけで、いつまでも我々は家に引きこもって、すすきのの灯りを遠目に見ながら指をくわえているわけにいかないと思うんで、どうしたらよろしいでしょう。

 

(大島さん)

どうしたらいいんだろうっていう、どうしたらいいですかね。

すすきの観光協会が主体となりまして、札幌市、特に秋元市長が肝いりで職域接種を行いました。2回行いました。なんと、職域接種と言いながら13,500という膨大な数字で2回目が終わりました。

もちろん3回目もお願いをしているところでございます。

すすきので働く人間、すすきのに出入りする人間たちを対象にしてやっております。

お客様は対象ではございませんが、今先生もおっしゃってくれたように、すすきのは大変ファンの方も多く、また店舗数も多い街でございます。で、特に我々は換気ですとか手洗い、もう当たり前のことで、これからお客さまが今度店を選ぶのはサービスですとか美味しいっていうところから、ちょっとフェーズ変えまして、安心安全な店だよねあそこは、とか、対策本当にちゃんとやってるよねっていう店に変わってくると思うんですよ。

私たちは平常に戻る、まったく平常に戻って、ということは考えておりません。ほぼほぼ、すすきので商売やってる方、飲食店やってる方は考えていません。

ただ、店作りをこれからしていくためにはどういう換気を取ったらいいんだろうかとか、どういう従業員教育やったらいいんだろうか、どういう風にワクチンを従業員に進めたらいいんだろうかっていうふうになってくると思います。

これから暗い話だけではなく、やはり札幌というのは観光地として偉大な力を持っております。すすきの観光協会、我々の仲間、すし組合、バーテンダー協会、それと社交料飲組合、皆、私たちの仲間でございますが、町内会もすべてオリンピック誘致に大賛成でございます。今までのすすきのに従事している我々は特にイベントというのはすすきのにとって非常に大事だということを分かっております。というのは、皆さまもご存知のように解散いたしましたけれども嵐のコンサートがあると、前後コンサートが3日間あると前後6日間はすすきのが満タンになります。ホテルも満室になります。ホテルは札幌市でも取れない状態があります。私の記憶しているところでは、大きなコンサートイベントのほかにも小さいイベント、大きなイベント会社というのは、札幌には5社くらいございます。ドームは満タンにできなくても、きたえーるを満タンにしたり真駒内のアリーナを満タンにできるようなアーティストを抱えているイベンターが5社ぐらいございます、年間400以上のコンサートがあります、札幌市内だけでも。

それがお見えになるとやはりお客様たちはすすきので食事をしていただけます、これが経済効果として非常に大きいわけですね。私の記憶の中では2009年厚生労働省がやっているねんりんピック、この時はちょうど夏休みに当たったんですね、それで3世代、おじいちゃんおばあちゃん達が大会にでるわけですから、その息子さん、お孫さん達が。

これ非常に、数字には表れていないんですけど、私の肌感覚の中では、すすきのは、2009年のねんりんピックは非常に潤ったと思いますね。

札幌は、政令都市は単独開催できるので、また市長、誘致の方を、よろしくお願いいたします。本当に私は潤ったと思っております、以上でございます。

 

(平本さん)

はい、ありがとうございます。

なんていうんでしょうか、大島会長の話の中で印象的だったことの一つが、美味しいとか、ホスピタリティが高いだけじゃなくて、これからは安心とか対策がきちんと出来てるお店が残っていくっていうことだと思うんですよね。そのことは我々利用者としてもあの非常に気兼ねなく訪れることができるということなので、そういったところの後押しっていうのを行政側にぜひお願いできればと思います。

ねんりんピック、これはまた改めて誘致ををご検討ください。

それでは、ご三方の発言受けまして、秋元市長ご発言いただきますでしょうか。

 

(秋元市長)

はい、ありがとうございます。

大島会長のほうから、安心なお店というような話がありまして、早くに、先ほど大島会長の話にもありましたように、すすきの観光協会さんで感染症への対策マニュアルを作って、それをやりました。

かなりこれグレードの高いものであったというふうに思ってますけれども、あの、プラスして、換気の問題っていうのがやはり課題で、今のオミクロン株もですね、要はパーテーションだけではなかなか解決できないのではないかというふうにも言われてますので、そういった新しい知見と言いますか、そういった他の形でどういう対策をしていかなければいけないのかというような事柄、引き続き取り組んでいければなというふうに思っています。

医療体制ということで、亡くなる方を極力少なくしていくっていうことで、先ほど冒頭申し上げましたけど、札幌の医療機関の皆さんと早い時期から情報共有をしながら役割分担ということを進めてきているところであります。

これから、ワクチン接種の3回目ということも進めていく状況で、少し3回目の希望される方の出足がちょっと少ないんですけれども、どういう状況なのかですが、3回目の体制ができて接種券なんかも送らせていただいてますし、仮に届いていなくても受けられる状況にはなっているので、やはり6か月7か月経過するといろんな予防の効果っていうのは落ちてしまいますので、ぜひこの3回目の接種ということを皆さん検討していただければなというふうに思っています。

引き続き、すすきののだけじゃなくて、ウイルスというのがまだまだ完全にゼロになる、収束ということには少し時間がかかってくるというふうに思います。

一方で、その都度いろいろな動きを止めていくということ、これは社会活動、経済活動それと塚本先生おっしゃっていたように心の健康だとかというようなことも含めて、高齢者の方がなかなか出づらくなると、むしろ介護予防という観点では別な意味での問題にもなってきますので、出来るだけ普通の元の生活に戻っていけるように感染対策というものも効果的な対策をとっていくということをしていかなければいけない時期にきているかなというふうに思ってます。

そういう意味では、岸田先生おっしゃってたように、その都度その都度状況が変わっていくので、なんか昨日言ってることと違うんじゃないかっていうふうに思われることが出てくるかもしれませんけれども、それは情勢が変わってきて、刻々と変わっているということをぜひご理解をいただいて、一緒に皆さんと共に社会経済活動をしっかり維持しながら感染対策、感染にも強い、そういう街にしていければなというふうに思いますので引き続き皆さまのご協力をお願いしたいと思います。

ありがとうございます

 

(平本さん)

秋元市長どうもありがとうございます。

私の経済、北大経済学の同僚で、昨年度のGoToトラベルキャンペーンの経済効果っていうのを実証的に分析している同僚がいるんですね。GoToトラベルキャンペーンって経済効果はあった。じゃあ、感染を拡大させた可能性があったかどうかということは、なかなかデータが手に入らなくて分からないんです。何を申し上げたいかっていうと、将来の暮らし我々の暮らしを少しでも元に戻していくプロセスの中で、もう一つ大事なことは、今まだ重症者がいる、死亡者がいるっていう中で、医療的な医学的な研究、公衆衛生的な研究が中心になってそちらの方で対策が打たれているんですけども、そろそろ次のフェーズ、社会科学的な言及は、我々がやっていかなきゃいけないですね。

そういったことをして検証をきちっとした上で、我々の対策のどこが効いていたのか、どこは的外れだったのかということをきちっと検証した上で元の暮らしに近づけていく、そしてここできちっと検証しておくことは、次の新たな感染症がまた出てきた時の何ていうか準備になるという意味で、大学の研究者として、大学に身を置く人間として今後そういうことも考えていかなきゃいけないなと思いまして、そういうことでこのセッション3を閉じさせていただきたいと思います。

それでは太細さんお願いします

 

(太細さん)

はい、皆さま本当に様々なご意見いただきありがとうございました。

本当に、私たちが安心して暮らせる日々に少しでも近づけるように本日ご登壇いただいた皆さんと一緒にですね、市民の皆さんも本当に共に進んでいけたらいいなというふうに感じる時間になりました。本当に皆さまありがとうございました。

以上でセッションを全て終了となります。

まとめ

市長からのメッセージ

(太細さん)

最後に本日のまとめとしまして秋元市長メッセージをお願いできればと思います。

よろしくお願いいたします。

 

(秋元市長)

ありがとうございます。

今日は会場にお越しをいただきまして、あと、いろいろなアンケートにもお答えをいただきながら一緒に進めさせていただきまして、ありがとうございます。

またYouTube動画でご覧になっていただいている方、ありがとうございます。

これまで今日のお話の中でこの2年間いろいろな形で私どもが学んできたことと、まだまだ改善をして新しい対応をしていかなければいけないということがたくさんあると思います。

その時にやはり一番大事なのは、科学的ないろいろなデータに基づきながら皆さんにいろいろこのお願いをしていくと同時に、そこを多くの方にご理解をいただいて一緒にその共有をして物事を進めていくということがより重要になってくるのかなとこんな風に思っているところであります。

まだまだこれまで未知の戦いというような中でいろんな手探りでやってきたというところもあります。一方で、諸外国でのいろいろな感染対策の状況、先行的な事例なども踏まえながら取り組んでいくということで、もちろん感染症ですので、札幌市内だけで全てのことが解決していかないこともたくさんあるんですけれども、ぜひ市民の皆さんと一緒に、また北海道や国に対してもいろいろなことを要請をしていくということも含めて、市民の皆さんと一緒に取り組んでいって、1日でも早く通常の生活を取り戻せるような、そういう取り組みにしていければというふうに思っています。

引き続きまたご協力をお願い申し上げたいというふうに思います。

今日は長時間に渡り会場にお越しいただき、また動画をご覧いただきましてありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします

 

(太細さん)

札幌市長秋元克広のメッセージでした。

これにてすべてのプログラムが終了いたしました。

会場にお越しの皆さま、そしてYouTubeをご覧いただいた皆さま、最後までお付き合いいただきまして誠に有難うございました。

それでは登壇者の皆さま、改めましてですが、本日は本当にありがとうございました。

会場の皆さま、拍手でお見送りをお願いできればと思います。

はい、本当にありがとうございました。

 

以上をもちまして「サッポロスマイルトーク」「考えよう!感染症への備えとわたしたちの暮らし」を閉会とさせていただきます。

さて、本日の「サッポロスマイルトーク」の模様ですね、後日札幌市公式YouTubeチャンネル「サッポロPRD」にて配信もされますので、こちらもぜひまたご覧いただければと思います。

それでは「サッポロスマイルトーク」本日はご参観いただきまして誠にありがとうございました。これで終了とさせていただきます。

ページの先頭へ戻る

このページについてのお問い合わせ

札幌市総務局広報部市民の声を聞く課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎1階

電話番号:011-211-2042

ファクス番号:011-218-5165