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更新日:2019年7月30日

議事録(令和元年度第1回サッポロスマイルトーク)

開催挨拶等

○若林さん お時間になりましたので、サッポロスマイルトークを始めます。
 サッポロスマイルトークとは、市政に関するテーマについて、市民の皆さんと市長が対話をする事業です。対話者からのご意見を市政の参考にするとともに、聞いていただいている皆様にもテーマに関心を持っていただけたらと思っております。
 本日は、今年度1回目ということで、テーマは「ラグビーワールドカップ」です。対話者の皆さんにお集まりいただいておりますが、これからお話をたくさんしていこうと思います。
 ただ、ラグビーに関して、ルールがわからない、ラグビーにあまり詳しくないのだよねという方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひそういった方にも耳を傾けていただきまして、これをきっかけに関心を持っていただければ幸いです。
 申し遅れましたが、私は、本日の司会進行をさせていただきますフリーアナウンサーで札幌観光大使もさせていただいております若林聖子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

自己紹介

○若林さん それでは、早速、本日の対話者をご紹介させていただきます。
 まずは、私のお隣です。ユニフォームで来ていただきました佐藤幹夫監督から、一言、皆様に自己紹介をお願いいたします。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで自己紹介をする佐藤さん
○佐藤さん こんにちは。札幌山の手高校のラグビー部の監督をしています佐藤幹夫です。今日は、よろしくお願いします。(拍手)
○若林さん よろしくお願いいたします。
 監督、このユニフォームのお話を聞いていいですか。
○佐藤さん 今日は、リーチマイケル選手が、前回のワールドカップのイングランド大会で着ていたジャージを着てきました。
○若林さん わざわざ今日のためにありがとうございます。後ほどたっぷりお話を伺います。
 では、原田さん、お願いいたします。
○原田さん こんにちは。札幌山の手高校のラグビー部の主将の原田季弥です。今日1日、よろしくお願いします。(拍手)
○若林さん 2人は監督とキャプテンということになりますね。よろしくお願いいたします。大きな拍手をお送りください。(拍手)
 では、市長のお隣の鶴羽さん、お願いいたします。
○鶴羽さん こんにちは。札幌市スマイル・サポーターズでスポーツボランティアをしている鶴羽と申します。ラグビーの令和元年度第1回サッポロスマイルトークで自己紹介をする鶴羽さんことはほとんどわかりませんので、今日はいろいろ教えていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。(拍手)
○若林さん よろしくお願いいたします。
 そして、木下さん、お願いいたします。
○木下さん こんにちは。NEC北海道支社で医療の営業をしています木下と申します。
 私は、1998年から2004年までの6年間、今は亡き平尾誠二監督の元で日本代表としてプレーさせていただきました。今日は、いろいろな話をさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。(拍手)
○若林さん よろしくお願いいたします。
 本日の対話者の皆さんでした。
 それでは、ここで、開会に当たり、秋元克広札幌市長より皆様に一言ご挨拶を申し上げます。
○秋元市長 皆さん、こんにちは。札幌市長の秋元克広でございます。
 今日は、サッポロスマイルトークということで、地下歩行空間の北3条交差点広場で行わせていただきます。
 スマイルトークは、今年で5年目になりますけれども、年に3回ぐらい、こういったオープンな場で、札幌市政のさまざまなテーマに関し、いろいろな方にお越しいただいて意見交換をする場です。
 ご案内のとおり、ここは市民の方々が日常的に通行されているオープンな場所でありますので、ふらっと寄っていただいて、面白いことをやっていそうだな、何かをやっているなという感じで気軽に入っていただけるようにしています。
 今日は、「観ようぜ!ラグビー~「一生に一度」が札幌にやってくる!~」ということで、9月に迫令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る秋元市長りましたラグビーワールドカップ2019TM日本大会について、今日は木下さんにもいらっしゃっていただいていますが、ラグビーの魅力や普段ご苦労されていることについて話し合います。
 また、ラグビーのことはよくわからないけれども、スポーツイベントなどにボランティアで活躍をしていただく鶴羽さんなど、さまざまな立場の方からいろいろなお話を伺えればなと思っています。
 限られた時間ではありますが、多くの皆様にお集まりいただきました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 ありがとうございます。(拍手)
○若林さん 秋元克広札幌市長より、皆様にご挨拶でした。
 今、市長からのメッセージもありましたが、今日は、ご通行中の皆様と一緒にお話をさせていただこうと思っております。お席もまだ空いておりますので、ぜひ中にお入りいただいて、一緒にお話をしていきましょう。

資本は身体

○若林さん それでは、早速、ラグビーのお話をしていきたいなと思います。
 ただ、我々がこのように並びますと、一番端にいらっしゃる木下さんの体の大きさに驚かれますよね。
 椅子二つ分ではなく、一つですよね。
 木下さんの体はすごいですね。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る木下さん
○木下さん そうですね。原田君も含めて、学生のときは、体のつくり方についても、どこまで何をしたらゴールがないのです。僕が日本代表のときは、体重が今より16キロぐらい重い125キロで、身長は183センチでした。そして、当時の体脂肪は6.8%でした。
 今、当時の選手に会ったら、えらい痩せたな、すごいちっちゃくなったなと言われるような感じです。ですから、僕はこれでも細いほうですね。
○若林さん 秋元市長、先ほど控室で会ったときは、びっくりしてしまいましたよね。
○秋元市長 そうですよね。大人と子どものような感じでしたよね。
○若林さん そして、木下さんのラグビーを始めたきっかけがまたユニークですよね。
○木下さん おやじが四国の小豆島出身で、おじいさんが家に柔道場を持っていたのです。おやじが3段で、おじいさんが5段だったので、柔道で育てていく、柔道日本代表にならせるという目標があったみたいなのですね。でも、僕は寝わざがあまり好きではなく、また、あまり言えないのですが、室内のスポーツが好きではなかったので、外でやりたいと思っていたのです。
 当時、「スクール☆ウォーズ」がはやっていまして、三つ上の姉が中学校を卒業するときに、中学校にラグビー部をつくってほしいとお願いしたのです。これは大阪の話ですが、それで中学校にラグビーをつくっていただき、僕が入りました。それからはラグビー一筋で、25年ぐらいやっています。
○若林さん すごいですね。
 では、現在はどういったことをされているのでしょうか。
 現在は、NECで医療ソリューションの営業をさせていただきながら、週末は旭川医大でラグビー部の監督をやらせていただきながら、定山渓の北海道バーバリアンズでコーチをさせていただいております。
○若林さん これは皆さんが思ったと思うのですが、私が代表して木下さんに聞かせていただきます。やっぱりよく食べるのですか。
○木下さん そうですね。これは昔からですが、高校から朝ご飯は3合を食べております。そのかわり、夜は一切食べません。生活リズムやタイムコントロールも必要になってきますので、たんぱく質だけで、炭水化物はとらないという生活をもう何十年もしております。そうすると、朝はおなかがすいて目が覚めるという感じです。
 本当は、血糖値を一定にするために毎日5食食べるのがいいのです。朝いっぱい食べて、10時に補食をとって、お昼も食べて、3時に補食し、夜は軽目にするというのが僕の今のライフサイクルです。
○若林さん 鶴羽さん、この食生活はどうですか。
○鶴羽さん すばらしいなと思いました。それでこういうお体になるのですね。
○若林さん そうですよね。朝は多く、夜は少なくですね。勉強になりました。
 食事については佐藤監督にも伺おうと思います。
 佐藤監督ご自身の食生活はどうですか。
○佐藤さん 私は生活習慣病で、いつも怒られているので、今は、食べるのはほどほどに、運動と食事のバランスを取っていますが、生徒にはがっちり食べさせています。
 実は、栄養士にどのぐらい食事が必要なのかを見てもらいました。そうしたら、自分が考えていた量では足りなかったのです。特に、高校生は、昼の弁当も1食では足りないということで、2食ぐらい持たせてもらっています。
 また、札幌市外から来ている子たちが寮にいるのですが、今年の1月までは私が16人分の弁当づくりをやっていました。
○若林さん 佐藤監督の思いのこもったお弁当を。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る木下さん
○佐藤さん はい。1人大体1.5合から2合近くを昼の弁当に入れまして、あとは、肉とか野菜とかをいっぱい入れます。
○若林さん やっぱり、野菜やお肉をバランスよく食べるのは大切なことなのでしょうか。
○佐藤さん そのとおりです。
○若林さん いい体をつくるのに必要なことなのですね。
 ちなみに、皆さんもご存じかと思いますが、監督が育てられたあのリーチマイケル選手がどんな食生活だったのかが気になるので、監督だからこそ言えることを教えてください。
○佐藤さん 彼とはよくご飯を食べに行きました。某ハンバーグ店に行ったときは、400グラムのダブルチーズバーグディッシュ2皿を必ず食べていました。ライス大盛です。
○若林さん 市長、これは驚きですね。
○秋元市長 量がすごいですね。3日分ぐらいですね。
○若林さん そうですね。そこまでは食べられないです。やっぱり、そのころからリーチ選手はよく食べていたのですね。
○佐藤さん はい、よく食べていました。
○若林さん やっぱり、食べる、トレーニング、休むことが大切だということですね。
 これについてはこの後もまた伺っていこうと思うのですが、ここで、現役で頑張っていらっしゃる原田さ令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る原田さんんにも伺いたいと思います。
 原田さん、日ごろの食生活はどうですか。
○原田さん なるべくたくさん食べるようにはしています。
○若林さん ご飯だと具体的にはどれぐらい食べますか。
○原田さん 多いときは1日に7合ぐらいです。
○若林さん お母さんはきっと大変ですね。
○原田さん そうですね、感謝しています。
○若林さん すぐにお米がなくなってしまうので、たまったものではないかもしれませんが、そうしてたくさん食べることがトレーニングにもつながりますか。
○原田さん そうですね。
○若林さん たくさん食べると、その後、いいトレーニングができるのですか。
○原田さん そうですね。食べないと痩せてしまうので、たくさん食べています。
○若林さん 力が出ないですか。
○原田さん はい。
○若林さん 原田さんは先ほど試合をしてきたのですよね。どこと、どんな試合をしてきたのですか。
○原田さん 盛岡工業高校と試合をしてきました。
○若林さん 試合をしてきた後、すぐここに来てくださいましたが、試合で負けない強い体をつくるのに原田さんが日ごろ行っているトレーニングはどういったものですか。
○原田さん 朝、1時間ぐらいウエイトトレーニングをして、午後はチームで練習をします。
○若林さん しっかりと体をつくっているのですね。
 木下さんにもお伺いしたいと思いますが、どのようなトレーニングをしていますか。
○木下さん 僕は、朝起きて、ご飯を食べてからすぐにジムに行くのですが、仕事をする前にトレーニングをしていますし、現役時代は筋力トレーニングと言われるストリングストレーニングを1日大体2時間から3時間やっております。
 でも、営業職になってからは時間がなかなかとれないでいるのです。そこで、1日30分から1時間のトレーニングに変えています。
○若林さん 逆に休むということについてはどうですか。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る木下さん
○木下さん トレーニングの割合と栄養の割合と睡眠の割合が体を大きくする要素になります。また、補助食品としてプロテインやサプリメントをとるのもかなり大きいですね。エンゲル係数はかなり高いのですが、僕は、半期に大体10万円ぐらいのお金を使い、体を維持しています。
 そして、ワールドカップのアイルランド戦前の9月27日に、武蔵野市でラグビーの元日本代表と元オーストラリア代表のOB試合が待っていますので、今、体をつくっている最中になっております。
○若林さん とてもいい体ですね。
 次に、佐藤監督にも伺いたいのですが、佐藤監督は生徒たちに休むことも大事だと常におっしゃっているということなのですよね。
○佐藤さん やっぱりバランスが大事ですので、しっかり休んで筋肉を回復させるために、完全休養日を設けています。
○若林さん では、原田さんもその日は何もしないのですね。
○原田さん いえ、僕の場合、朝は必ずやっています。
○若林さん やりたくなってしまいますよね。ただ、ほどよくバランスをとることが体づくりに必要なのですね。
 市長、休むことと食べることはすごく大切だということでしたが、札幌の気候も食もばっちりですよね。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る秋元市長2
○秋元市長 そうですね。今日はちょっと蒸し暑い感じですが、本当に爽やかな気候ですよね。特に、トレーニングもそうなのでしょうが、食事面や栄養面を含め、今、科学的にいろいろと分析をされていますが、そうしたことによる体づくりが非常に重要だと感じました。
 ここで木下さんにお伺いしたいのですが、皆さんは運動をするからたくさん食べて、おなかをすかせるということがあるのですが、僕は、食べ過ぎてしまうとすぐおなかを壊してしまうのです。これは運動の量と比例するのかもしれませんし、内臓が強くないといけないと思うのですが、どうなのですか。
○木下さん サプリメントなど、外部から取り込むものもあるのですが、僕は、小学校のときから、おやじにお風呂でおなかをもみなさいと言われていました。一人の人間の内臓の大きさは決まっているので、そこでどうやって差をつけるかなのですが、内臓の吸収率を上げなさいという教育を受けておりました。
 そのため、お風呂でおなかをマッサージして腸を動かすことは、そのときから今もやっております。これはあくまで僕の場合なので、これが理にかなっているかわからないのですが、それは今もずっと続けております。
○若林さん 市長、いかがですか。
○秋元市長 本当に参考になりますね。
 確かに、筋肉は鍛えられても内臓はなかなか鍛えられないと思うのですが、腸に刺激を与えるのですね。
 これはスポーツをやられる方はもちろんそうですが、我々も含めて、スポーツをなかなかしない一般の人間でも、健康を維持していくためには、栄養面と体を動かすというバランスには気をつけなければいけないですね。
○若林さん 身にしみますね。資本は体ということについて今お話をいただきました。

ラグビーワールドカップが札幌にやってくる

○若林さん 続いては、ラグビーのワールドカップについて皆さんとお話をしていこうと思います。
 まず、ラグビーワールドカップが世界三大スポーツイベントと言われていることを知っているよという方は令和元年度第1回サッポロスマイルトークの会場の様子どれぐらいいらっしゃいますか。
 半分ぐらいですね。
 逆に、知らなかったよという方はどれぐらいいらっしゃいますか。
 今、結果が出ましたが、佐藤監督、これを受けていかがでしょうか。
○佐藤さん 世界ではラグビーはすごく人気があるのです。
 今回、アジアで初めてワールドカップが行われますので、これを機会にラグビーの認知度がどんどん高まっていけばと思っています。
○若林さん 木下さんは今の皆さんの回答を受けてどうでしょうか。
○木下さん 北海道というのは、土地的にもラグビーに接する機会が少ないのかなと思います。冬は雪があるので、ラグビーをなかなかできないですよね。
 9月には札幌ドームでワールドカップの試合が2試合ありますので、それまでに、僕もこのようなイベントに参加させていただくとともに、解説等でもしっかり盛り上げていきたいと思っておりますので、皆さんにもラグビーに興味を持っていただければと思います。
○若林さん 今、スライドにも出ております。後ほどたっぷりお話ししますが、9月21日、22日には、オーストラリア対フィジー、イングランド対トンガというすごい試合がやってきます。
 ちなみに、皆さん、世界三大スポーツイベントと言われている一つがラグビーワールドカップということで、残り二つは何かを知ってらっしゃる方はいらっしゃいますか。
 では、木下さんにお答えいただいてもよろしいでしょうか。
○木下さん サッカーと夏季オリンピックでして、このほかにラグビーということです。
○若林さん 今回、たくさんの方にラグビーワールドカップを知っていただきたいなと思いますが、このラグビーワールドカップが日本で開催されるのは本当にすごいことなのです。
 原田さん、日本でやるよ、そして、札幌でもやるよと決まったときはどんな気持ちでしたか。
○原田さん 世界のトップレベルの選手が集まるので、すごく楽しみだと思いました。
○若林さん 市長、プレーされている子どもたちが世界のトップレベルの試合を見られるのはすごく大切なことですよね。
○秋元市長 そうですね。スポーツでも音楽でも何でもそうですが、子どもたちのほうが感受性は強いですから本物感はすごく伝わるのだと思います。サッカーや野球はもちろん、プロスポーツが札幌にもたくさんありますが、プロスポーツといいますか、トップレベルの試合を間近で見ることが、我々も含め、子どもたちにとっても本当にすばらしい体験になるのではないかなと思っています。
○若林さん ちなみに、佐藤監督は、日本で開催される日が来ることには感慨深いものがありますよね。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る佐藤さん2
○佐藤さん 前回の2015年のワールドカップのイングランド大会のとき、マイケルの応援に行ってきました。2試合を見たのですが、そのときの感動が忘れられないといいますか、すごく興奮しました。その大会が日本に来ると聞いたときはうれしかったですし、マイケルにも頑張ってもらいたいなと思いました。
○若林さん ちなみに、4年前のお話ですが、南アフリカ戦は日本が勝つと思っていましたか。
○佐藤さん いや、もうかなわないだろうと思っていました。
○若林さん 皆さんもそう思われていたと思いますが、勝ちましたよね。興奮冷めやらない中だったのですが、その後、すぐに飛行機などを手配されたのですか。
○佐藤さん はい。ただ、チケットはマイケル選手が用意してくれました。
○若林さん マイケル選手は男気がありますね。実際に見に行かれたということですね。そのときの興奮を一番知っていらっしゃる佐藤監督にお話を伺いましたが、ちなみに、こういった大会はたくさんのボランティアの皆さんの協力があって行われているのです。
 そこで、ボランティアに携わっている鶴羽さんにお話を伺おうと思います。
 鶴羽さん、ここまでラグビーの熱いお話を聞いていて、いかがですか。
○鶴羽さん ラグビーについては知識が全くなかったのですが、私は6月に札幌ドームでトヨタとパナソニックの試合を実際に拝見させていただきました。そのとき、会場のボランティアをしたのですが、すごくすてきだなと感じたというか、実際に見てみないとよさがわからないなと思いました。
 でも、なぜ観客の皆さんが盛り上がっているのかがよくわからないのです。そこで、簡単でもいいので、ルールがわかると、よりラグビーを楽しむことができるのではないかなと実感しました。
○若林さん 確かに、私も札幌ドームでラグビーを見たのですが、体と体がぶつかり合う音に鶴羽さんも驚かれたのではないですか。
○鶴羽さん 驚きました。
○若林さん ものすごい音がしますよね。そして、選手同士が声をかけ合ったり体がぶつかり合ったりする音にも驚きますよね。
○秋元市長 サッカーや野球というのは、原則、体が接触しないのです。でも、ラグビーというのは、ボールを持っている選手はもちろんそうですが、スクラムを組むときもそうで、がつんという音がしますよね。
 僕のようにラグビーをやっていない人間だと、ガンと当たった瞬間に骨折するのではないかなと感じるぐらいものすごい強さです。だから、皆さんは鍛えていらっしゃるのでしょう。
 また、今、鶴羽さんがおっしゃられたように、ラグビーのルールについてですね。普段見る機会がなかなかないので、今のは何で反則なのだろうと考えることもあります。札幌ドームには大型のビジョンがあるので、この前のトップリーグの試合もそうでしたが、今どういう反則が行われたのかの解説をしながらやることができました。
 ただ、ルールがよくわからなくても、スピーディーな展開や迫力に多くの皆さんに関心を持っていただけるのではないかなと思います。
○若林さん ここにいらっしゃるまだラグビーを見たことがないという方もぜひ一緒におもしろさを感じていただければなと思います。
 先ほど鶴羽さんから6月にボランティアをされたというお話がありましたが、普段はどういったボランティア活動をされているのでしょうか。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る鶴羽さん
○鶴羽さん 今までボランティア経験がなく、冬季アジア大会のときのスマイル・サポーターズの募集からです。
 大倉山シャンツェのすぐそばに住んでおり、会場が近くだったので、試合などのお手伝いできるかなと思ったのです。ただ、実際は、都市ボランティアで、ホテルの中で選手の方のご案内をするボランティアでした。
 それから、スマイル・サポーターズの事務局から、いろいろなスポーツについてのボランティアのご案内をいただきまして、それで、カーリングや北海道マラソンなどでやりましたが、スポーツの知識がなくてもスポーツを楽しむことができるなと実感しました。
○若林さん ただ、言葉の壁もあると思うのですが、いかがですか。
○鶴羽さん 語学が堪能なボランティアの方もたくさんいらっしゃいます。また、活動している当日は使えないのですが、今、便利な無料の翻訳アプリがスマートフォンにあって、そちらを示してくださる方もいらっしゃるので、それでかなりコミュニケーションがとれました。
 それに、お写真を撮ってあげたりすると喜んでくださいますし、札幌でどこかおいしいところはないかと聞かれることもありまして、そういう交流が楽しくて何回かさせていただいております。
○若林さん 言葉が通じなかったとしても、おもてなしの心というか、札幌にようこそという温かい気持ちがあれば交流できるということですね。
○鶴羽さん 本当にそうだと思います。
○若林さん さあ、市長、札幌市でもラグビーワールドカップに向けていろいろなおもてなしの企画をしているのですよね。
○秋元市長 そうですね。今、鶴羽さんにお話しいただいたように、ボランティアの方にもたくさん参画していただいており、食べ物はどこがおいしいのかということのほか、海外から来られる選手はもちろん、観客で来られる方々も含めて、海外から来たお客さんへの案内を考えていますし、会場ではチケットなどの案内やまちなかでのボランティアも随分あります。二条小学校の生徒さんと秋元市長の記念撮影
 今日、スマイルトークが始まる前に、二条小学校の生徒さんたちから折り鶴とメッセージカードをいただきました。今、市内の小学生のみんなは、海外から来た選手や観戦に来られた方に渡してくださいということで折り鶴を作ってくれています。加えて、英語のメッセージカードもあります。これは、ボランティアの皆さんなどにもお手伝いをいただいて、ホテルや会場などで海外から来たお客様にお渡しすることを考えています。
 折り鶴から日本文化といいますか、日本らしさを感じていただいて、また、メッセージカードで市民の皆さんの気持ちを伝えていただくということができると思います。
 これは、小学生だけでなく、町内会や団体の方にも同じように折り紙でいろいろなものやメッセージカードを作っていただいています。
 また、まちなかでは、今、ラグビーワールドカップが9月にありますよということで、地下鉄駅や福住にある札幌ドームの会場にフラッグなどの装飾を行って、おもてなしの雰囲気を盛り上げていきたいと思っています。
 そして、ラグビーの試合を楽しんでいただく、見ていただくということはもちろんあるのですが、せっかくラグビーワールドカップが来るので、ラグビー文化を広げていくため、小学生にタグラグビーという鬼ごっこのようなものをやって、ラグビーの楽しさを知ってもらおうとも思っています。
 こうしたものを小学校、あるいは、児童会館などに広げるとともに、これを機会に、ラグビーの楽しさを知っていただくということで、協会の方や企業の方に、また、先ほどの木下さんの会社の方々にもお手伝いをいただければと思っています。
○若林さん ラグビーを知るとラグビーワールドカップがより一層楽しくなるということですので、会場の皆さんにもラグビーを知っていただければと思いますし、いらっしゃる外国の方々にはおもてなしの心で優しく接していただければと思います。
 また、先ほど市長からもありましたが、折り鶴のブースがステージに向かって左側にありますので、ぜひご参加いただければと思います。

ラグビーワールドカップの楽しみ方

○若林さん では、このワールドカップの楽しみ方についてお話ししていこうと思うのですが、鶴羽さんは、この間、少しご覧になって、ボールの投げ方など、ルールはわかりましたか。
○鶴羽さん パスは後ろにするとか、そのくらいです。
○若林さん 木下さん、まず、これを知っておくのは大切ですよね。
○木下さん はい、そのとおりでございます。
○若林さん では、皆さんに聞いてみましょう。
 ラグビーのルールを知らないよという方はいますか。
 3分の1ぐらいの方に手を挙げていただきましたが、ラグビーを知らない方はどのように観戦を楽しんだらいいかをラグビーに詳しいお三方に聞いていこうと思います。
 まずは、原田さんから、ラグビー観戦をどんなふうに楽しんだらいいでしょうか。
○原田さん たぶん、最初は全くわからないと思うので、体のぶつかり合う音を聞いてもらったら楽しめるのではないかなと思います。令和元年度第1回サッポロスマイルトークの対話の様子
○若林さん 原田さん、試合を見れば見るほど、ルールや内容がどんどんわかってくるようになりますか。
○原田さん そう思います。
○若林さん では、皆さん、ぜひたくさん試合を見ていただければと思います。
 それでは、佐藤監督、どうすれば楽しめるでしょうか。
○佐藤さん イングランドのチームが来ますよね。イングランドの監督は、エディー・ジョーンズさんと言いまして、2015年のワールドカップのときに日本代表の監督でした。その方が、今年のワールドカップでイングランドのチームでどういう采配をするのかをすごく楽しみにしています。
○若林さん この後、9月21日、22日の試合の話もたっぷりしていこうと思うのですが、会場の皆さんでこの試合に行かれるよという方はいらっしゃいますか。
 木下さん、何かうれしいですね。
○木下さん 皆さんに手を挙げていただいて、ありがとうございます。
 僕からもラグビーの見方をご説明させていただければなと思います。
 ラグビーは、アメリカンフットボールと違って前にボールを投げられません。スポーツの中でも一番多い人数の1チーム15人で後ろにボールをつなぎながら、相手の陣地のインゴールにボールを置いたら点数が入ります。
 例えば、試合で一人の選手がボールを持ちました。皆さんは、選手が平均で大体何秒ぐらいボールを持つかをおわかりでしょうか。
 ボールを持ってパスする人もいれば、ボールを持ってそのままゲインラインを突破してトライする人もいますが、平均で大体どれぐらいかです。
○フロア 5秒。令和元年度第1回サッポロスマイルトークの会場の様子2
○木下さん ありがとうございます。正解は大体90秒ぐらいと、結構長いです。
 15人がボールをつなぎ、トライラインまで行って、トライをしますが、ラグビーではトライをした選手は絶対喜ばないのです。これはサッカーと違うところで、1人90秒以下のボールを持つ時間なので、ボールをつないでトライをとるのです。つまり、トライをとった人が偉いよということではなく、全員でとったトライですよというのが違っています。
 たぶん、先生の教育もそうだと思いますが、とった人は喜びません。
○若林さん 先生、原田さん、やはりそうですか。
○原田さん みんなでつないで最後にトライという形で返ってくるだけなので、チーム全員のトライだと思います。
○若林さん トライをとって目立ったぞ、ワーイということではないということですね。
○木下さん そうですね。トライをとった選手にみんなが駆け寄って、みんなでハグしたりしますが、ラグビーというのは自然とそういうふうになるのです。
 また、僕が日本代表やトップリーグの試合を選手として見たときに感じたことですが、攻める方向にカメラマンがいっぱいいると、そのチームがマスメディアからすごい期待をされているということです。日本代表の対面のインゴールにカメラマンがいっぱいいると日本が勝つのだなという予測もできますし、反対に、僕たちの目の前にカメラマンがすごく少なくて後ろにいっぱいいたことがあったのですが、正直、テンションが上がらないようなこともありました。
 そういったところも見ていただければなと思います。
○若林さん まず、観戦するために会場に足を運んで、ラグビーに触れていただくのが最初でしょうかね。
 鶴羽さんも、ぜひ、もっとラグビーを好きになっていただければと思います。
○鶴羽さん そうします。
○若林さん さあ、ラグビーワールドカップですが、9月20日から11月2日までの43日間というとても長い戦いです。
 佐藤監督、どれぐらい見に行かれるのですか。ラグビーワールドカップ札幌ドームでの試合スケジュール
○佐藤さん 日本チームの予選の4試合と札幌の2試合のチケットは抽せんで当たりました。
○若林さん おめでとうございます。
 ほかにも見たい試合がいっぱいあるのではないですか。
○佐藤さん 決勝戦はぜひ見たいですね。
○若林さん 監督もきちんと応募をされて当選されたということでしたが、楽しみですね。
 原田さんは、ラグビーワールドカップにどんなふうに関わっていく予定ですか。
○原田さん 札幌でやる2試合では山の手高校の部員がボールパーソンのスタッフとして関わらせてもらいます。
○若林さん ワールドカップでボールパーソンができると聞いたとき、どんな気持ちでしたか。
○原田さん 一番近くで試合が見られるので、とてもうれしかったです。
○若林さん 鶴羽さんはラグビーワールドカップにどのように関わられるのでしょうか。
○鶴羽さん 私は、まちなかボランティアと言って、札幌駅前や大通駅の近くで観光客の方のご案内をする予定です。
○若林さん 皆さんがいろいろな形で携わるということですが、木下さんはどのように関わられるのでしょうか。
○木下さん 僕もラグビーの解説やこういったイベントでご対応させていただければと思っていますので、また会場でお会いすることがあると思っております。
○若林さん 札幌ドームで行われる2試合の日程がスクリーンに出ておりますが、木下さん、この2試合がどれほど好カードかをご説明いただいてもよろしいでしょうか。
○木下さん オーストラリアとイングランドは優勝していますので、すごいメンバーが来るなという感じがあります。また、フィジーも7月13日にオールブラックスでもマオリ族で集めたマオリ・オールブラックスに勝っているのですよね。62年ぶりの快挙ということですごく取り上げられております。この後、日本代表とフィジー代表の試合がありますので、そこも楽しむきっかけになると思います。
 また、イングランド代表はイケメンぞろいで、イケメンの方を写真で撮る機会もあればなと思っていますので、ぜひそういうところで見ていただければと思っております。
○若林さん 鶴羽さん、イケメンぞろいと聞くと、やっぱり女性としてはうれしいですよね。
○鶴羽さん 本当ですね。
○若林さん 目の保養にもなりますしね。ぜひそういったところにも注目してほしいです。
 また、フィジーやトンガは、アイランダーと言えばいいのですか、本当にどこからバスが出てくるのだろうかと、すごいですよね。
○佐藤さん フィジーは、フィジアンマジックと言いまして、ボールさばきが素晴らしいですね。見ていておもしろいです。また、すごく変わったステップを使うので、そういうところも楽しみですね。
 あと、トンガの方は体が大きいのですよ。身長が2メートルぐらいあって、体重120キロから130キロある巨体が突進してきますので、それも楽しみですね。
○若林さん 市長、ここまで今回の札幌ドームの試合について話してきましたが、楽しみですね。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る秋元市長3
○秋元市長 楽しみですね。ラグビーを自らやる経験はあまりなかったのですが、若いころから結構好きでした。先ほど、冬は雪が積もるので、ラグビーは難しいというお話があったのですが、実は、雪が降るところの高校生というのは、雪が降ったらラグビーをやるのですよ。ラグビーらしきものというか、ラグビーもどきをやって、グラウンドを平らにして、その後、サッカーをやるのです。
 このようにしてグラウンド整備に走り回る、転がり回るみたいな感じのラグビーもどきをやっていました。そういう意味では、関東の六大学の試合など、実際に見る機会はなかなか少なかったのですが、見るのが好きでしたね。
 以前のラグビーというのは、フォワードとバックスの役割があって、華麗にパスを回してバックスがトライをするのが強いところとフォワードが強いところがあったのですが、今は15人全員が体もがっしりしていまして、ぶつかり合ったり、あるいは、足も速いですから、本当にスピーディーになったなと感じます。僕らが学生の頃の展開とは随分違うなと思いました。
 また、ルール的にはいろいろあったにしても、先ほど木下さんがおっしゃったように、ある意味単純というか、簡単に言ってしまうと、ボールを前に投げてはいけなくて、つないでインゴールまで運ぶというだけなのですね。そこだけと言ったら怒られてしまいますが、そういう意味では、あまりなじみのない方にもわかりやすいと思います。それに、パスの仕方やこんな大きな体の人がどうしてこんなに速いのだろうなど、いろいろな驚きがあるので、本当に楽しみですね。
○若林さん そうですね。これが札幌ドームで見られるわけです。
○秋元市長 札幌ドームは天然芝で、屋根のある競技場でラグビーのワールドカップの試合があるのは世界で初めてなのです。外ですと、風があるので、風上や風下がありますが、風に影響されないため、公平だということもあるのです。
 ただ、先日、木下さんにお伺いすると、風がある前提でボールキックをしたりするのですが、風がないとそれはそれで難しいというお話もされていましたね。
 それも踏まえ、今回2試合が行われますが、トップレベルの選手の皆さんが札幌ドームをどういうふうに感じてくれるか、私としては楽しみです。
○若林さん 札幌ドームでのラグビーワールドカップのチケットの詳細などは、今日はスタッフの方もおりますので、ぜひ聞いていただき、9月21日、22日は札幌ドームに足を運んでいただければと思います、
 ラグビートークをしていましたら、あっという間にお時間が迫ってまいりました。
 せっかくですから、今日ご参加いただいた皆様に一言ずつお話を伺おうと思います。
 まずは、佐藤幹夫監督から今日の感想を一言いただきます。
○佐藤さん もうすぐワールドカップが来るのだなという思いでワクワクしていますし、楽しみがいっぱいです。
○原田さん 日本でやる機会は一生に一回しかないと思うので、そういう大会に関わらせてもらうことは本当に楽しみです。
○鶴羽さん 少しでもラグビーのルールを覚え、ボランティアに生かしたいと思います。令和元年度第1回サッポロスマイルトークで語る木下さんと進行役の若林さん
○木下さん 今日は、ありがとうございます。
 一生に一度のことで、日本でワールドカップが行われるのが夢のようで、本当にワクワクしております。そして、日本代表はワールドカップまでに4試合が開催されますので、そこの立ち上がり方ですね。この数カ月でどのような調整をするのかが見どころになっているのかなと思っています。この後、フィジー戦がございますので、皆様、よろしくお願いいたします。
○若林さん この後、パブリックビューイングを行いますので、皆さんと一緒に応援していきたいと思います。

閉会

○若林さん それでは、秋元市長、最後にまとめていただいてもよろしいでしょうか。
○秋元市長 今日は、ありがとうございました。
 トークにご参加いただいた皆さんにそれぞれのお立場でのお話を伺うことができました。また、今日は多くの皆さんにお話を聞いていただいて、うれしく思います。ラグビーワールドカップが札幌で行われます。チケットはまだあるようですので、抽選に当たる当たらないはあるかもしれませんが、ぜひ会場に足を運んでいただきたいと思います。パブリックビューイングで日本代表を応援する秋元市長
 また、会場に行けない方のためにパブリックビューイングを中心部で行います。今日も、この後、日本代表の試合がありますが、パブリックビューイングを行いますので、皆さんにはぜひ応援をしていただければと思います。
 さらに、海外からお越しになる選手がたくさんいらっしゃいますし、観戦でも海外からお客様がいらっしゃいますので、おもてなしの心をといいますか、札幌にようこそお越しくださいましたということで、例えば、まちなかで声をかけていただいたり、案内をしなくてもいいですので、こんにちは、ハローと言ったり、温かくお迎えしていただければなと思います。
 そして、残り2か月ということで、メッセージカードやおもてなしの折り鶴の贈呈などのイベントを行いますし、日本代表の試合のパブリックビューイングもありますので、ぜひ皆さんには関心を持っていただいて、海外からお越しになる皆さんへのおもてなしの心を、札幌、北海道の皆さんの気持ちを伝えていただければと思っています。
○若林さん 秋元市長、ありがとうございました。
 以上をもちましてサッポロスマイルトーク『観ようぜ!ラグビー~「一生に一度」が札幌にやってくる!~』を終了させていただきます。
 たくさんの皆さん、そして、対話者の皆様、本当にありがとうございました。(拍手)

 

令和元年度第1回サッポロスマイルトークの対話者と市長の記念撮影

 

 

 

 

 

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