ヒグマの痕跡の特徴や、他の動物の痕跡との見分け方について紹介しています。
ヒグマとの事故を避けるため、野山でヒグマの痕跡を見つけた際には引き返すようにしましょう(関連リンク:野外活動での注意点)。
![足跡(ヒグマ)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/ashiato_list_1.jpg)
ヒグマの足跡には5本の指がつく。後足の跡が、前足の跡のすぐ前につくことが多い。
- 前足:多くの場合、前足の跡には爪の跡も残る。前掌幅(前足の幅)を計測することで、そのヒグマがオスかメスか、あるいは子グマかどうかを区別できる場合がある。
- 後足:ヒグマは、指先からかかとまで、足の裏全部を地面につけて歩くため、後足の跡は前足よりも縦長につく。
間違いやすい動物の足跡
エゾシカ |
![足跡(エゾシカ)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/shika_ashiato_list_1.jpg) |
- 2つの大きな蹄の跡がつくが、後方に「副蹄」と呼ばれる小さな蹄の跡もつく場合がある。
- 前足と後足の跡が、ほぼ同じ形状になる。
- 複数の足跡が重なると、ヒグマの足跡に間違われる場合もある。
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ウマ |
![足跡(ウマ)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/uma_ashiato_r.jpg) |
- 前足と後足の跡が、ほぼ同じ形状になる。
- ヒグマのような指、爪の跡がない。
- 体重が重いため、足跡が深くつく。
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ヒト |
![足跡(ヒト)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/hito_ashiato.jpg) |
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![フン(ヒグマ)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/fun_list.jpg)
- ヒグマの糞は大きな俵形で、大きいものでは径7~8cm、全体の大きさが30cmくらいになる。
- ヒグマは消化能力が弱いため、糞には食べたものがそのままの形で出てくる場合が多い。
- 臭いもそのままの場合が多いため、草本や果実を食べた時の糞には、不快な臭いがほとんどない。
間違いやすい動物の糞(フン)
エゾ
タヌキ |
![タヌキのフン フン(タヌキ)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/tanuki_fun_r.jpg) |
- 複数の個体が同じ場所に繰り返し糞をすることでできる「ため糞」は、一見大きく見えるため、ヒグマの糞と間違われることがある。
- 径2~3cmの、新旧異なる糞が入り混じっている。
- 独特の強い臭いがある。
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エゾシカ |
![フン(シカ)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/shika_fun_list_r.jpg) |
- 径1.5cm程度の粒状になることが多い。
- 粒状の糞が寄り集まって大きな塊になったり、消化不良によりペースト状になることがあり、ヒグマの糞と間違われることがある。
- 植物の繊維が細かく均一にすり潰されている。
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ウマ |
![ウマのフン フン(ウマ)](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/uma_fun_r.jpg) |
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![爪跡](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/tsumeato_r.jpg)
- ヒグマが木に登った際などにつく。
- 指(爪)の幅に合わせて数本の跡が並んで残る。
間違いやすい動物の痕跡(エゾシカの角の研ぎ跡)
![角研ぎ跡](/kurashi/animal/choju/kuma/konseki/images/shika_tsunoato_r.jpg)
- オスのエゾシカが、角を研ぐために、木に角を激しくこすりつけてできた跡。
- 長く不規則に傷跡が残る。
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札幌市では、札幌近郊に生息する野生哺乳類の痕跡(フィールドサイン)についてまとめた「さっぽろフィールドサインハンドブック」を作成しています。
関連リンク:「さっぽろフィールドサインハンドブック」のページ
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