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更新日:2021年2月24日

コラム「こんにちは、アシストです」(2020年2月号)

「若者たち なかなかやるね!」~佐藤相談員~

 

最近の若者たちのコメントが素晴らしいと思いませんか?

街頭でのインタビュー、また、スポーツをはじめとして各分野で活躍している若者のコメントが堂々としていて、しっかりと伝えたいことが伝わる話をしています。思わず拍手を送りたくなる時がありますよね。

それに引き換え、「昭和だね」と言われる私などは、急にマイクを向けられるとたじろいでしまい、うまく自分の考えを話すことはできないような気がします。

これはいったいどこが違うのでしょう。いまどきの若者は“ゆとりの子”などと否定されがちですが、学校での授業をはじめとして様々な場面で、“プレゼン力が育つ教育”を受けてきたのではないかと思うのです。

「間違ってもいい、自分の言葉で自分の考えを言ってごらん」「その考えもいいね」「みんなの意見を聞いてみよう」など、価値観が多様化する中で、答えはたくさんあり自分の考えをいかにうまく表現していくか、相手に伝えるか、その大切さを教わってきたのではないかと思うのです。“こうあらねばならぬ”という思いが強かった私たちの時代とは、ずいぶん違っています。

 

ここ、子どもアシストセンターでは“悩み”を抱えた子どもや保護者などから、電話・メール・面談での相談を受け付けています。皆さん勇気を出して、ドキドキしながら連絡をくれるのだと思います。私も、まずはお話に耳と心を傾け、「どんな困り感があるのかな」「先に進むにはどんな方法が良いのか」「ご家族のお考えはどうなのか」と、感覚を研ぎ澄まし感じ取ろうとします。「気持ちはよくわかったよ」「お母さんのおっしゃること、伝わりましたよ」と言いつつ、時には相手にこちら側の気持ちを伝えることの難しさを感じながらお話しをさせていただいています。

一方、つらい状況を家族にも、友達にも“伝えることができない子ども”がいます。そのような子どもたちをどのように救うかが課題となります。

子どもアシストセンターでは、従来の電話・メール・面談に加えて、昨年度よりLINEでの相談を試行しています。時代とともに変化する表現方法を受け入れ、子どものSOSをいかに受け止め支えて行くかは、大人の責任かもしれません。

 

令和2年2月3日

 

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