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更新日:2021年2月24日

コラム「こんにちは、アシストです」(2019年5月号)

平成の終わりに感じたこと」~近藤相談員~

新元号が『令和』に決まり、新しい時代が始まります。

天皇陛下が御退位されると決まってから、なにかと“平成最後の~”というワードが、よく聞かれるようになりましたね。“平成最後”と言われると、初めはなんだか寂しい気持ちになると同時に、「最後だからしっかり見届けなければならない」、「じっくり味わわなければならない」などと、どこか慎重な気持ちにもなったように思います。その間に、私の中で大きな出来事もありました。

それは、安室奈美恵さんが引退を発表されたこと。そして、ちびまるこちゃんの作者さくらももこさんが亡くなられたことです。このお二人に共通していたことは、“私の日常のなかにいた存在”ということです。

小学生の頃、日曜日の夕方からは必ず、ちびまる子ちゃんを見て、暇なときには漫画を読んでクスクス笑い、キャラクターを描く。そして、中学生の頃からは安室奈美恵さんのファッションに憧れを抱きつつ、次々と発表される曲を聴いて、歌って過ごしてきました。

私の生活の中で、いつでも見られる、聴けることが“当たり前の存在”だった方たちが、それぞれの別れで私の目の前から姿を消しました。もう新たな作品に出会うことはないのかと思うと、私は結構なショックを受けたのです。『失って初めて気付く』などという言葉をよく聞きますが、まさにその通りで、私にとって欠かせない存在だったと、おふたりの別れから痛感したのです。

ちょうどその前後には、第100回記念大会であり平成最後にふさわしいと言われた、夏の甲子園も開催されていました。その甲子園球場のグランドを整備している、阪神園芸のグラウンドキーパーの方が、「僕としては、甲子園が100回であろうが、99回であろうが関係ないのです。どの年の大会も、球児たちにとっては1回きりで、初めての甲子園なのです。“記念大会だから”なんていう仕事のしかたはしていません。」というようなことを仰っていたのをテレビで拝見し、その言葉がスッと、私の胸に落ちました。「確かにそうだよな。元号をまたぐ歴史的瞬間を私たちは体感することになる。それでも、毎日の生活に大きな変わりはなく、大事なものやその時々にかける想いは人それぞれだ。日常のひとつひとつを丁寧に歩んでいこう。」と納得することが出来て、私の心も落ち着いたことを覚えています。

相談のなかで、「今は、今しかないですよね」と話をしてくれた子どももいます。

何でも当たり前に続いていくものだと思わずに、生活を見直そう。1日1日を大事にしよう。私の大切なもの、好きなものを再確認して、後回しにせず、感謝を伝えたり、行動を起こしていこう。と、たくさんの人たちのお蔭で、改めて感じることができました。

みなさんは、平成の終わりに、なにか振り返られましたか?

令和に込めた願いを聞いて、みなさんはどのように感じましたか?

悩んでいることはもちろん、些細な疑問や自分の考えを、確認したい、誰かに聞いてもらいたいなどと思ったときは、アシストの相談員とお話ししてみませんか?待っていますよ。

 

平成31年5月7日

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