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工場の煙や自動車の排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)などが紫外線によって光化学反応を起こして、大気汚染物質の1つである「光化学オキシダント」が生成されます。光化学オキシダントは主にオゾンなどの強い酸化性物質であり、人体に有害です。
一般的には日差しが強い、気温が高い、風が弱い10時頃~17時頃などの場合で高くなりやすいと言われています。札幌市は例年4月から5月に高濃度となる日が多くなります。この要因の1つとして、国外からの越境汚染の影響があると言われています。
高濃度になると、目やのど、鼻に刺激や痛みを感じることがあります。光化学オキシダントによる症状は一般的に軽度で一時的なものであるといわれています。しかし様子を見ても改善されない場合は医師の診断を受けてください。重症化してしまうと手足のしびれや意識障害、嘔吐などの症状がでてきます。
項目 |
評価 |
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光化学オキシダント | 光化学オキシダント濃度の1時間値が0.06ppm以下であること。 |
※環境基準~環境基本法で人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準とされている。
※最新の光化学オキシダントの濃度は、札幌市大気環境観測データ速報システム、環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)にて確認することができます。
光化学オキシダントが一定濃度以上となると、気象条件などからみて、その状態が継続すると判断された場合、北海道知事が注意報等を発令します。なお、注意報等の発令の基準は下記のとおりとなっています。
発令区分 |
発令基準 |
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注意報 | 光化学オキシダント濃度の1時間値が0.12ppm以上であり、気象条件からみて、その状態が継続されると認められるとき |
警報 | 光化学オキシダント濃度の1時間値が0.24ppm以上であり、気象条件からみて、その状態が継続されると認められるとき |
緊急重大警報 | 光化学オキシダント濃度の1時間値が0.40ppm以上であり、気象条件からみて、その状態が継続されると認められるとき |
札幌市では、これまで一度も注意報が発令されたことはありません。しかし、札幌市では近年濃度の上昇がみられており、全国的にも発令区域が広域化していることから注意が必要です。
なお、全国的な光化学オキシダントによる大気汚染の状況等については、下記のサイトをご覧ください。
環境省「光化学大気汚染の概要」のページ
光化学オキシダント濃度上昇の原因として、国外からの越境汚染の他に自動車の排出ガスが原因の1つとして考えられます。そのため、下記の事項について日頃からのご協力をお願い致します。
また、自動車の購入の際には、より低公害な車のご検討をお願い致します。
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