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更新日:2025年9月17日
ヨード造影剤とは、CT検査で体内の血管や臓器にコントラストをつけ、病変をより明瞭に映し出す薬剤です。造影剤を使用することで、腫瘍の性質や範囲、血流の状態、隠れた疾患をより正確に評価できるようになります。医師がより適切な診断や治療方針を立てるのに役立ちます。ヨード造影剤は、腎機能が正常な方では、通常24時間以内で95%以上が尿として体外に排出されます。検査後は水分を多めにとっていただくことで、造影剤の排出を促すことができます。
造影剤注入時には体が温かく感じることがありますが、これは正常な反応なので心配ありません。ヨード造影剤は安全性が高い薬剤ですが、まれにアレルギーや副作用(吐き気、発疹、呼吸困難など)が起こる場合があります。
以下に該当する方は造影剤を使用するにあたり注意が必要なため、主治医にご相談ください。
ビグアナイド系糖尿病薬(メトホルミンなど)を服用中の患者さんには、乳酸アシドーシスという重篤な副作用を予防するため、検査前後48時間の休薬管理を行っています。
当院では、造影剤による腎障害を予防するため、検査前3カ月以内のeGFR(推定糸球体濾過率)値による腎機能の評価を必須としています。eGFR値が30を超えなければ、原則造影検査は実施しません。また透析患者さんはeGFR値に関わらず造影検査が可能です。
検査室内には副作用対応薬剤を常備しており、放射線診断科医師の迅速な対応が可能です。また検査中は看護師が継続的な観察を行っております。当院では安心してCT造影検査を受けていただける体制を整えております。ご不明な点がございましたら、いつでもスタッフにお尋ねください。
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