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更新日:2023年1月25日

テトラミン(ツブ貝)による食中毒

エゾバイ科のエゾボラ属及びエゾバイ属の巻貝を総称して「ツブ」又は「バイ」と呼んでおり、市場に流通しているものは30種を超えます。
エゾボラ(マツブ)やヒメエゾボラ(青ツブ)などのエゾボラ類の「唾液腺(通称:アブラ)」には、「テトラミン」という毒が含まれています。
札幌市内では、平成20年にツブ貝によるテトラミン食中毒が2件発生しています。


左:エゾボラ(マツブ)/右:ヒメエゾボラ(青ツブ)

テトラミン食中毒とは?

  • テトラミンは、肉食性の巻貝の唾液腺に含まれる毒で、ツブ貝がエサを麻痺させるために使われていると考えられています。
  • テトラミン食中毒は、唾液腺を除去せずにツブ貝を食べることで起こります。
  • この毒は加熱しても分解されないため、生食・加熱食に関係なく、調理の前に唾液腺をきちんと除去することが必要です。
  • 貝の種類や個体によって含まれているテトラミンの量は異なりますが、1個分の唾液腺でも食中毒症状がでることがあります。

主な症状

食べてから30分くらいで、物が二重に見えるなどの視覚異常やめまい、頭痛、船酔い感などが現れます。
これまで死亡例はなく、通常数時間で回復しますが、人によっては症状が重くなることもあります。

予防方法

調理の際、必ず唾液腺を除去してください。
唾液腺は、乳白色から淡黄色の器官で1対あり、肉質部位に内包されています。手でしごくと簡単に取り除けます。

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唾液腺の除去方法

 

 

(1)殻を取り外して中身を取り出し、内臓と身の部分に切り分ける。

 

 

 

 

(2)貝蓋のある面を下にして置き、中心に切り目を入れる。

 

 

 

 

 

(3)切り目から左右に開く。

 

 

(4)指で押し出して、唾液腺を取り出す。

 左右二か所とも取り出したことを確認後、流水で洗浄して調理しましょう。

 

 ツブ貝のテトラミンによる食中毒にご注意を!(PDF:773KB)

 

 

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