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アニサキスとは、海産魚介類に寄生する寄生虫です。
アニサキスが寄生した魚介類を生で食べ、アニサキスが生きたまま人の胃や腸壁に侵入すると、急性胃腸炎を引き起こすことが知られています。
国内でのアニサキス食中毒は、サバの生食によるものが最も多く、そのほかアジ、イカ、イワシなどが原因食品となることがあります。
札幌市内でも、近年は年間10件以上の食中毒が発生しており、十分な注意が必要です。
《札幌市内 アニサキスによる食中毒発生状況 (過去10年間)》
アニサキスは、体長2~3cmの半透明白色の寄生虫です。
主にサバ、サンマ、スルメイカ、イワシ、ニシンなどの内臓の表面にうずまき状になって寄生しますが、筋肉にも存在することがあります。
魚に寄生しているアニサキスは幼虫で、人間の体内では成虫になれないので、通常はそのまま排泄されます。
また、人から人へ感染することはありません。
左:ホッケの内臓についたアニサキス/右:拡大写真
魚介類※の生食(刺身、酢じめ、醤油漬け、にぎりずしなど)
※寄生している主な魚介類:サバ、サンマ、スルメイカ、イワシ、ニシン、アジ、ホッケ、タラ、サケ、マス、ブリ、カツオ等
食べてから、1~36時間(8時間以内に発症することが多い)で激しい腹痛、おう吐、じんましんなどを起こします。
【加熱】
加熱調理が最も効果的な予防方法です。魚介類を加熱して提供する際は、十分加熱(60℃、1分間以上)しましょう。
【冷凍】
【内臓除去】
【目視確認】
近年、食品の物流が向上し、生の水産物も多く流通するようになってきました。鮮度の良い生の水産物であっても、生食向きではないものもあります。生で食べる切り身やむき身の水産物を購入する際は、ラベル等の食品表示に「生食用」、「刺身用」、「そのままお召し上がりになれます」等の生食用である旨の記載があることを確認してください。生食用である旨の表示がない場合は、生食用ではありません。また、生食用である旨の表示があっても、アニサキスの有無について言及したものではありませんので、調理する際にアニサキスの有無をしっかり確認しましょう。
※「生」の表示について
冷凍していないことを示すために、「生」という表示をすることがあります。
「生」の表示があっても、「生食用」とは限りませんので、注意しましょう。
食中毒については、札幌市保健所食の安全推進課、広域食品監視センター又は各区保健センター健康・子ども課にご相談ください。
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