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更新日:2023年2月1日

墓地の現状と課題(札幌市営霊園の課題)

市営霊園の老朽化

札幌市にある3ヶ所の市営霊園(平岸霊園里塚霊園手稲平和霊園)について、平成28年度(2016年度)と平成29年度(2017年度)に園路の雨水排水施設、道路舗装、階段などの状況を調査したところ、修繕が必要なものを全て直すためには、約33億円の費用がかかることがわかりました。

また、老朽化が進んでいる里塚霊園や手稲平和霊園の管理事務所を建替える場合には、さらなる費用がかかります。

霊園基金の減少

市営霊園では、墓所を使い始める時に、墓所使用料と清掃手数料を徴収し、それらを「霊園基金」として積み立て、その基金を運用して霊園の維持管理や整備・修繕を行っています。

しかし、昨今の低金利の影響で基金の残額が減少してきていることや、各霊園の老朽化などに伴い修繕箇所が増えてきていることから、年々基金残高が減少している状況です。

ここ数年の水準で修繕を続けた場合、令和21年度(2039年度)には基金が枯渇してしまう見通しです。

市営霊園に係る経費及び霊園基金の残高の推移

 

無縁墓の増加

写真:草木が茂り無縁化が疑われる墓平成30年度(2018年度)に市営霊園と旧設墓地にある約46,800基のお墓の無縁化状況を調査したところ、数年放置されていると思われるほど墓所の草木が伸びているなど無縁化している疑いのあるお墓や、墓石の倒壊のおそれがあるお墓が820件(約2%)ありました。

また、墓地使用者の登録情報によると、使用者の年齢が100歳以上のお墓、または郵便物が宛先不明で戻ってきたお墓が6,433件(約14%)ありました。

これは、相続や住所変更などの必要な手続きを忘れている可能性が高いと考えられ、その多くが既に無縁墓になっている、または今後、無縁墓になるおそれがあります。

適切な管理や清掃がされていない無縁墓が増えることにより、霊園の環境や周辺区画へ悪影響を及ぼすことや、霊園管理上の支障が生じることが懸念されます。

無縁墓とは

継ぐ人や縁のある人がいなくなったお墓のこと。お墓が管理されずに放置されることで、草木が伸びたままになったり墓石が倒壊するなどの問題が生じています。

 

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