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更新日:2025年9月17日
「RI検査」とは、核医学検査と呼ばれる検査で、微量な放射線を放出する放射性同位元素(ラジオアイソトープ Radio Isotope)を使用するため、英語の頭文字をとって「RI検査」と呼ばれています。
この放射性同位元素を各臓器に特異的に集まる物質と結合させ、体の中に投与することで検査したい場所に放射性同位元素が集まります。そこから放出される放射線を専用カメラ(シンチレーションカメラ)で撮影することで各臓器の形態や代謝を調べる検査です。
「PET」とは「陽電子放出断層撮影」の略で、放射性薬品を注射して撮影します。
検査で使用する放射性薬品は2時間程度で放射能(放射線を出す能力)が半減し、その多くが体外に排出されるため身体に害を及ぼすようなことはありません。
当院で行っている検査では撮影時間は20~30分ほどですが、検査前や検査後に待機時間がある検査もあり、検査時間が全部で2時間程度かかることがあります。
また、当院ではPET検査とCTの撮影を同時に行う「PET-CT」検査を行っております。
PETの代謝画像とCTの形態画像を一度に撮影することで、正確な腫瘍の大きさや位置、転移や再発、治療の適応や治療効果判定、大血管の炎症などの診断に役立てております。
GE社製 PET-CT装置
当院で使用しているPET-CT装置は「TOF:Time of Flight」と呼ばれる方式で、鮮鋭度の高い高画質な画像が得られます。主にFDG-PET検査やアミロイドPET検査などを行っております。