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更新日:2011年2月21日

市民活動促進専門アドバイザー会議 第2回会議

第2回会議は下記の通り開催されました。

会議概要

開催日時・場所

開催日時
平成19年8月9日(木曜日)15時00分から17時00分まで

開催場所
札幌市役所本庁舎5階南西会議室

出席者

(委員)
木村委員長、金井委員、菅原委員、向井委員
(事務局)
市民自治推進室長、市民活動促進担当課長、市民活動促進担当係長、市民活動促進担当2名
(傍聴者)
2名

内容

  1. 協議
    (1)議題
    7月24日フォーラムの報告
    ・「市民活動促進に関する取組(施策)」の調査結果について
    ・寄付する側から見た市民活動促進基金と他の類似基金の棲み分けについて
    ・その他
    (2)協議概要

議題1. 7月24日フォーラムの報告

(事務局)
7月24日に開かれたフォーラムについて、来場者が293名でほぼ9割以上会場が埋まった、そしてそこで行なったアンケートも来場者の3分の2を超える197名から回答があり、そのアンケートの結果を報告。
(委員)
フォーラムに来場していた方々は、どのような層の方が多かったのでしょうか?
(事務局)
アンケートで集計していないため正確にはわからないですが、見た感じでは実際に市民活動を行なっている方がいらっしゃったほか、市民活動に関心はあるが実際にやってはいないという方も相当数いたと思われます。その他、フォーラムとか学習会そのものに興味がある方も多かったかなと思われます。
(委員長)
実際にボランティアを行なっている方も見かけましたが、一方でいわゆる学習嗜好型という何か学んだことを活動に生かすというよりは、学ぶことが目的という方で、公開講座とかそういったものにいつも出ておられる方もいらっしゃいました。
(事務局)
あと、行政職員も、札幌市職員はもとより、道庁の職員、国家公務員の方、また市議会議員の方もいらっしゃっていました。
(委員長)
このアンケートの回答については、特に自由回答の欄も含めて委員の皆さんにもう少し読んでいただき、今後の審議にも生かしていきたいのでよろしくお願いしたします。

議題2. 「市民活動促進に関する取組(施策)」の調査結果について

(事務局)
札幌市の18年度及び19年度における市民活動促進の取組について説明(主な内容は以下のとおり)。
・札幌市の各部局が取り組んでいる市民活動促進施策(広く市民にわたって行なわれているものも含める)は210、市民活動団体への事業委託は58事業、市民活動団体への補助金・助成金は21種類ある。
・上記市民活動促進施策、事業委託、補助金・助成金についての課題は次のとおり。NPO同士の団体間の連携、または町内会、企業、行政などとの連携の例が非常に少ないこと、市の中で分野横断的な事業がないこと、市民活動や市民自治そのものを促進する取組がまだ少ないこと、市民・事業者・行政の役割の明確化があまりされていないこと、空白分野における対応について、重点分野の位置づけ(札幌市全体として市民活動をどのように促進していくのか)。
(委員長)
説明のあった市の取組の中には、市全体で判断するものと、区ごとのものとか、もしかしたらまちづくりセンターのような小さな単位で行なわれるようなものも含まれているのでしょうか?
(事務局)
そうです。
現状では、まず環境局や保健福祉局等の局ごと(細かく見るとその局の中の部や課がやっている)で行なっている取り組みがあります。
そして、例えば市民まちづくり局で行なっている元気なまちづくり支援事業に関して言えば、これは市民まちづくり局から各区にお金を配分し、各区が区の個性を活かして事業に取り組んだり、まちづくりセンターを拠点とした取り組みを行なったりもしております。
このように大きな括りで見ると、まちづくりセンターを単位に行なわれているものも入っていると考えて問題ありません。
(委員長)
それであれば、87か所あるまちづくりセンター単位ではどういう形で市民活動に対する支援が行なわれているとか、区ごとにはどのように行なわれているとか、そのように見た方がわかりやすいのではないかと思いました。
これから市民活動を促進するための条例を作り、市が市民活動と協働するというからには、市民の人たちにわかりやすく、こういう事業をこういう目的で行なっていますという公開の仕方も含めて考えていくことが大事だと思います。
(委員)
やはり広報の充実は必要ですね。
自分のやっている活動で、どうしても資金が必要であれば何か助成金等を探すと思いますが、事前に助成金があることを知っていれば、それを前提に動くことができますので。
それからもう一つ、分野横断的事業が少ないと分析なさったのは嬉しく感じました。
私が行なっている医療という病院ボランティアの中に、総合学習等の教育分野の人たちが命というものを学ぶために、ホームページを見てボランティア活動に来るのです。
また、環境局の方から環境大臣賞を受けました。
これも全く考えてはなかったのですが、医療と環境が結びついたということです。
ですから、意外なもの同士が案外結びついたりするのかなと思い、もっと色々と考えて充実したものにしていく必要があると思います。
(事務局)
市民支援の基本は情報の共有だと思いますので、市民の皆さんに市役所がやっていることをわかっていただけるような努力をしたいと思っております。
ホームページがありますので、そこで公開することも検討していきたいです。
(委員)
あとは示し方の方法が重要。
ただの箇条書きではなくめりはりをつけてやらなければいけないが、そこで行政がめんどくさいと思ってはいけない。

議題3. 寄付する側から見た市民活動促進基金と他の類似基金の棲み分けについて

(事務局)
市民活動促進基金についての説明(主な内容は以下のとおり)。
・現在、札幌市にある基金は全部で19ある。
その中で、芸術文化振興基金、地域福祉振興基金、スポーツ振興基金の3基金との棲み分けが問題となる。
・市民活動促進基金の特色は次のとおり。
寄付の際、団体や分野を指定できるので寄付者にとって寄付の行き先が明確である、
取り崩し型の基金である、
非常に幅広い分野の市民活動が対象である、
分野指定助成は先駆性、先進性、発展性に重点を置いて対象事業を選定する。
・棲み分けが必要な3基金のうち、芸術文化振興基金とスポーツ振興基金は、助成対象の重複もごく一部と考えられ大きな問題ではない。
・もう一つの地域福祉振興基金と市民活動促進基金とは、芸術文化振興基金やスポーツ振興基金よりも重複部分は大きくなるが、お互い様々な特色がある上、基金間での重複助成を認めないため、この2つの基金が同時に存在することは特に問題とはならず、かえって団体にとっては選択肢の幅が広がることになると思われる。
(委員長)
スポーツ振興基金も地域福祉振興基金もだれがやるかではなく、どういうことをやるかという活動内容に重点を置いていたと思われるのですが、市民活動促進基金についてはだれがやるかというところにもすごく重点があるわけですね。
そして、これから色々な問題について、市民活動の役割を開発したり新しい協働のあり方を作り出していくようなところに積極的にお金を出していくということなのですが、これを文章でわかりやすく表現して市民に理解してもらうというのは大変難しい。
あと、助成する団体の選定の仕方が難しいですよね。
選ばれる団体や寄付した方が、どこでどのような審査が行なわれどういう理由でその団体が選ばれたということを納得いくような形にしないと、市民活動促進基金自体の趣旨がなかなか理解されないのではないでしょうか。
(委員)
市民活動促進基金の特徴について説明していただきましたが、そもそもこの基金は既存の他の基金の問題点を解決するという考え方できているのでしょうか、もしくは迅速な基金からの拠出等の考えがベースとしてあって、そのために特徴づけられたものなのでしょうか?
(事務局)
市民活動促進基金に関しては、他の基金との関わりを考える前に、まず市民が市民を支える一つの装置というコンセプトを基に特徴づけを行なった形です。そして、ある程度固まった段階で、他の基金との棲み分けも必要ということで整理を今考えているという状況です。
(委員)
青年会議所においてもブルーアース基金というものをやっていて、現状では基金助成の申請をされる方というのは、本当に毎年申請されるような方で、ある意味手続きや審査等に慣れている方なのですが、市民活動促進基金に関しては、助成を初めて行なう上、助成対象として小さな町内会・自治会も含んでいますので、非常にわかりやすさが必要だと思います。
審査については、なぜうちの団体はだめであそこの団体は助成対象となるのかというような話も出てきますし、それに対する説明責任もあります。
ですから一般の方にも理解できるようなわかりやすい説明、透明な審査が必要で、それでなければせっかくの仕組みも運用されないということになってしまいかねません。
(委員)
それから、今回市民活動促進基金ができて、市としての助成の数が増えることになるわけですが、寄付金自体が増えなければ意味がないと思います。
まずは寄付自体を増やす取り組みの方が先なのではないでしょうか?
(事務局)
その点については、私どもも既存の基金に向かっていたお金を市民活動促進基金に向けさせるということではなく、新たに今まで寄付をしていなかった方から寄付をしてもらうように考えております。
これに関しても、やはり効果的なPRやわかりやすい説明が非常に求められると考えております。
(委員)
フォーラムの中でも話になりましたが、詐欺まがいのNPOも少なからず存在しているようですので、その取り締まりはどうするのかということもありますね。
実際、札幌市には500以上のNPOがあるので、ほとんど活動していないものもあるだろうし、一生懸命やっているものもあるだろうし、審査での吟味というのは相当の労力が必要だと思います。

議題4. 第3回会議の日程について

(委員)
各委員の間で第3回は平成19年9月18日(火曜日)の18時30分からに決定。

 

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