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「駿河台大学今井選手(31歳)が自身の教え子である永井選手へと襷を繋げました!!」
TV中継アナウンサーの絶叫と共に、私も両手をあげてガッツポーズです。
時節は先月にさかのぼりますが・・お正月の風物詩である箱根駅伝。第98回を迎えた2022年は、新記録でゴールした青山学院の圧勝は、素晴らしいものでした。
そして、もう一つ話題になったのが初出場校である駿河台大学の今井選手。2020年に中学校体育教師を休職して大学に編入、駅伝選手として4区を任された異色のランナーです。31歳という年齢でも諦めず、憧れの聖地を走り抜けたいという思いを貫き通した信念は、誰も真似のできない偉業ではないかと思うほどです。
襷を渡した今井選手は号泣していました。おそらくチームメンバーに対する感謝と、これまで辿ってきた道のりを乗り越えた達成感や充実感等の気持ちがあふれたのだろうと思われ、その姿に感動と勇気を貰えた瞬間でした。
最終結果で今井選手の4区間記録は最下位ではありましたが、厳しい予選会を勝ち抜くまでの様子も興味深く、レース後に駿河台大学の徳本監督が「順位よりも、最後まで襷をつなぎ終えた選手たちが誇らしい」と褒め称えた言葉は、箱根路を走り抜けた選手へ与えられた「最高のご褒美」だと思いました。
話は変わりますが、スポーツはマラソン以外にも多くの種目があり、昨年は東京オリンピック2020でのアスリートの方々やMLBロサンゼルスエンゼルスの大谷翔平選手の大活躍もありました。一昨年から世界的に流行している新型コロナの感染拡大問題もあり、日常生活や練習環境が一変した中でのトレーニングには、相当四苦八苦したであろうことが想像できます。そのような中でも、諦めることなく不断の努力を続け、最高のパフォーマンスを出しきった選手の方々は、自身への「最高のご褒美」を得ただけではなく、スポーツ好きの私にも感動や勇気、そして喜びまでも与えてくれたのです。
実は私自身もマラソンランナーとして、デビューから14年目を迎えました。レースの道のりには苦しさがつきものなのですが、ゴールした瞬間の達成感が病みつきとなり、全国各地のマラソン大会参加のために、日々トレーニングを続けてきました。しかし、年齢を重ねるごとに、弱っていく体力と気力、足腰の痛み、今まで出来ていたことが出来ないこと等、つい加齢現象だから仕方がないと、言い訳を考えてしまう自分がいます。
そんな時のアスリートの活躍は、とても刺激的です。「練習は裏切らない!」「継続は力なり!」と気持ちを切り替え、次は自分自身にも「最高のご褒美」が貰えるよう、今日もランニングウエアに身を包み、玄関の扉を開けました。
令和4年2月1日
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