市立札幌病院公式ホームページ > お薬の取り扱いについて > お子さんへの薬の飲ませ方
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更新日:2023年8月23日
ここでご紹介するのは代表的な薬剤の使用方法です。
薬によっては、使用方法が異なりますのでご注意ください。
飲ませる前に泡をたてないように容器を軽く振り、お薬の袋や、容器ラベルに書いてある用法(飲み方)、用量(1回の量)を確認してから飲ませましょう。
お薬は容器から直接飲ませるのではなく(ときに腐敗の原因となります)、1回分をスポイト、カップ等で正確に量りとり、そのままか、濃くて飲みにくい時は少量の水※に混ぜて飲ませましょう。
※生後間もないお子さんの場合は、「湯冷まし」を使用した方が良いでしょう。
乳児の場合はミルクの前にお薬を与えると良いでしょう。
どうしても飲まない時は、スプーンで口中深く入れ舌の真ん中を強く押して飲ませるか、鼻をつまんでスポイトで口端から沿わせるように飲ませましょう。
量を正確に飲ませることが大切ですので、使用したスプーン、スポイト、カップ等は少量の水でまわりについたお薬を洗いながら飲ませましょう。
お子さんが「色」、「香り」にまどわされて、飲み過ぎないように気をつけましょう。
まず保護者の方が、お薬を飲ませる前に味を確かめてください。
1回量ずつごく少量の水に混ぜて、スプーンで水薬の時と同様に飲ませましょう。
砂糖、ハチミツ(1歳未満の乳児にハチミツは与えないでください)等を加えて少量の水で練り、清潔な手でお子さんの上あごまたは頬の内側に付けてからミルクまたは水を与えましょう。
その他ヨーグルト、アイスクリーム等に混ぜたり、ジュースに混ぜるのも1つの方法です。
ただし、甘味が強いと飽きるので水で薄めて甘味を抑えたほうが良いでしょう。
(下痢、糖尿病のときは、砂糖のとりすぎには注意しましょう)。
※ミルクには混ぜないでください
水薬、粉薬をミルクに溶かして飲ませるのは、ミルク嫌いの原因にもなりますし、ミルクを飲み残すと正確な量のお薬を飲まなかったことになりますので、やめましょう。
坐薬を入れた後の異物感や肛門部の刺激により排便しやすいので、排便後に使用するようにしましょう。
坐薬の先がとがった方から肛門内やや深めに入れ、30秒程度は肛門部を押さえておくと効果的です。
室温に戻してから使用すると刺激は少なくなります。また、水でぬらしたり、ベビーオイルなどを塗ると入
れやすくなります。
坐薬を切る時は、ハサミで包装の上から切ると切りやすいでしょう。
また、切った残りの坐薬は捨てて下さい。
解熱剤は熱が何度以上になったからといって、必ず使用しなければならないものではありません。体温が38.5℃~39℃以上あり、熱のためにぐったりしていたり、食欲がないといった場合に使用してください。
続けてご使用になるときは4~6時間の間隔をあけてください。
解熱剤は、使用してから効果が現れるまで、約30~40分かかります。
発熱は体の防御反応の一つと考えられています。ですから熱が高いことも心配ですが、熱を出している原因をしっかり治療しましょう。
もしお薬を使用してからお子さんが吐いたり、排便してしまったときは、下記を参考にしてください。
お薬を飲ませてから大量に吐いてしまった場合は、すぐに吐いたのであれば、もう一度お薬を飲ませてもかまいません。
20~30分たってから吐いてしまった場合は、10~20分ほど様子を見てください。
それで熱が下がらないようでしたら、もう一度飲ませるとよいでしょう。
もし吐いた量がごく少量であったり、お薬を飲ませてから時間がたっている場合は、お薬は飲ませずそのまま様子を見たほうがよいでしょう。
熱があるときは、空腹時であってもお薬を飲ませてもかまいません。
ただし、やや多めの水と一緒に飲ませてあげてください。
使用してから10分以内に排便してしまった場合、坐薬が溶けていなかったらもう一度入れなおしてください。
溶けていて入れにくい場合は、新しいものを入れてください。しかし、20~30分たってから排便した場合は、10~20分ほど様子を見て、熱が下がらないようならもう一度入れてください。
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