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更新日:2026年6月11日

不妊症・不育症について

不妊症について

不妊症とは

 妊娠を望み1年以上夫婦生活を営んでいても妊娠しない場合を、不妊症といいます。約4.4組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けたことがあるといわれています。

出典:国立社会保障・人口問題研究所 「社会保障・人口問題基本調査(出生動向基本調査)」

不妊の原因

 不妊症の原因は女性、男性それぞれにあります。女性側の原因には、排卵、卵管、子宮頸がん、子宮の異常、男性側の原因には精巣機能の異常、精子の通過障害などがあります。WHO(世界保健機関)によれば、約半数は男性に原因があるとされています。その他、双方に原因がある場合、いろいろな検査によっても原因がわからない場合もあります。

 治療

 不妊症の治療は、不妊検査の結果から、原因に応じた適切な治療法を選択した進められます。原因がはっきりしない場合も妊娠に向けて不妊治療を行います。一般不妊治療と呼ばれる「タイミング法」や「人工授精」を行い、それでも妊娠しない場合には、「体外受精」や「顕微授精」を視野に入れます。どの治療を何回行ってから次の治療に進むか、また最初から体外受精にトライするかなどは、不妊の原因や年齢、カップルの考え方などによって違います。

一般不妊治療

タイミング法 

 排卵日を予測し、排卵日の数日前から性交渉をする方法です。

人工授精 

 採取した精液を排卵の時期に合わせて注入器で直接子宮に注入する方法です。主に男性側の精液の異常、性交障害等の場合に用いられます。

生殖補助医療

体外受精

 腟から卵巣に針を刺して卵子を取り出し(採卵)、体の外で精子と受精させる方法です。採卵には、排卵誘発剤で卵巣を刺激し複数の卵胞を育ててから採卵する方法(調節卵巣刺激法)や、自然の周期にあわせて1個の卵胞から採卵をする方法などがあります。

顕微授精

 体外受精の方法のひとつで、採取した卵子の中に顕微鏡を見ながらひとつの精子を直接注入して受精させる方法です。

精巣内精子採取術

 精子が作られても精子の通り道がふさがっている閉塞性の無精子症の場合に、精巣内から精子を採取する方法です。採取された精子を用いて顕微授精が行われます。

 

 一般不妊治療では、女性の排卵周期に合わせて月に2日~6日ほどの通院が必要です。また、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療を行う場合は、さらに頻繁な通院が必要となります。

<女性の年齢と妊娠のしやすさの話>

 女性は年齢を経ると、妊娠のしやすさが徐々に低下します。

 妊娠のしやすさは、一般的に、30歳を過ぎる頃から低下し、30代後半から低下の速度が速まります。

 結婚年齢が上昇している現代では、女性の年齢とともに妊娠する確率が低下することを考慮し、なかなか妊娠しない場合や気になることがある時は、早めに専門医に相談されてみると良いでしょう。

不育症について

不育症とは

 妊娠しても、流産を繰り返したり、死産になってしまったりすることを不育症と呼んでいます。一般的には2回連続した流産・死産があれば不育症と診断されています。

 流産は全妊娠の10~20%に起こるとされています。妊娠歴のある女性のうち約40%に流産の経験があることも明らかとなっています。

 ただし、不育症の方も、適切な治療を行うことで出産することができます。

 不育症なのかも、という疑いを持ったら、早期に受診し、治療を開始することをお勧めします。

不育症のリスク因子

 妊娠初期の流産原因の大部分は、 胎児(受精卵)の偶発的な染色体異常とされていますが、流産を繰り返す場合には、流産のリスクが高まる「リスク因子」を持っている場合があります。

 様々なリスク因子がありますが、リスク因子がある場合でも、100%流産するわけではないので、「原因」ではなく「リスク因子」と表現しています。

血液凝固異常

 血液中の凝固因子(血液を固めて血を止める働き)に異常があると、血栓が作られやすくなり、赤ちゃんの発育不全や胎盤の異常が引き起こされ、流産や死産を繰り返すことがあります。凝固因子異常の疾患として、抗リン脂質抗体症候群、プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症などがあります。

子宮形態異常

 子宮の形によっては、受精卵の着床の障害になったり、胎児や胎盤が圧迫されて流産が起こりやすくなります。

染色体異常

 夫婦どちらかの染色体の構造に異常があると、卵や精子の染色体に過不足が生じることがあり、流産の原因となります。

内分泌異常

 甲状腺機能異常や糖尿病が流産のリスクを高めるといわれています。

その他

 母体の高齢化は流産のリスクを高めます。加齢に伴い卵子も老化し、染色体異常などをおこしやすくなります。

 このように流産のリスク因子はさまざまあります。しかし、不育症の原因やリスク因子がわからないことも多いのが現状です。

不育症の治療

 検査で見つかったリスク因子に対して治療を行います。内科疾患やホルモン分泌異常が見つかった場合には、その治療を行います。凝固因子異常や抗リン脂質抗体症候群では、抗血栓療法(アスピリン内服やヘパリン注射)を行う場合もあります。リスク因子が不明の場合には、積極的な治療をしない経過観察やカウンセリング等を行います。

 検査や治療等については、十分に担当の医師にご相談し、納得のいく検査や治療を受けることが大事です。

不妊・不育専門相談をご利用ください

 「なかなか妊娠しない」、「不妊治療を受けようか迷っている」、「どのような検査・治療をするのか聞いてみたい」、「不妊に関して、いろいろな情報を聞きたい」、「不妊に関する悩みを聞いてほしい」、「周囲に理解してもらえない」、「妊娠はするけれども、流産を繰り返してしまう不育症」等、不妊専門相談センターでは、専門の医師やカウンセラーによる面接相談を行っておりますので、ご利用ください。

 なお、ご相談はお一人でも、ご夫婦でも可能です。お気軽にご相談ください。

不妊治療と仕事との両立のために

不妊治療と仕事との両立のために(厚生労働省ホームページ)

なぜ、不妊治療と仕事との両立支援が必要なのでしょうか。
〇 不妊治療を経験した方のうち26.1%の方が、不妊治療と仕事を両立できずに離職したり、雇用形態を変えたり、不妊治療をやめたりしています。
〇 両立に困難を感じる理由には、通院回数の多さ、精神面での負担の大きさ、通院と仕事の日程調整の難しさがあります。
〇 労働者の中には、治療を受けていることを職場に知られたくない方もいます。
 職場内では、不妊治療についての認識があまり浸透していないこともあります。

企業には、不妊治療を受けながら安心して働き続けられる職場環境の整備が求められています。

 


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札幌市子ども未来局子育て支援部母子保健担当課

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