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更新日:2022年11月30日

清田消防署PR企画~消防車紹介~(第4回はしご車編)

ごあいさつ

いよいよ最後の紹介となりました。

今回は消防車の代名詞とも言えるはしご車をご紹介いたします。

清田消防署のはしご車は里塚出張所に配置されており、里塚出張所水槽隊が連携運用しています。

※連携運用:5名の水槽隊が水槽車とはしご車を運用する。出動の際は指令に応じて水槽車のみまたは水槽車とはしご車の2台で出動します。

里塚出張所前に停車する里塚はしご車
<好きな消防車といえば、そう!はしご車です。>

里塚出張所前ではしごを伸ばす里塚はしご車
<外からは見えないはしご車の魅力をご紹介いたします。>

車両について

制作

区分 制作所名
シャシ

日野自動車株式会社

株式会社モリタ

エンジン 日野自動車株式会社
架装 株式会社モリタ

諸元

型式 2DG-PR1APJF 年式 平成29年式
配置 平成29年11月 全長(ミリメートル) 10,650
全高(ミリメートル) 3,550

全幅(ミリメートル)

2,490
車両総重量(キログラム) 18,755 駆動方式 4WS(四輪操舵)
使用燃料 軽油 燃料タンク容量(リットル) 145
乗車定員(名) 5 最高速度 75km/h

はしご車各部の名称

はしご車の紹介をするにあたり、覚えていただきたい名称などを紹介します!
紹介する名称は矢印と<>で示しています。

はしご車のバスケット(人が乗るところ)
<バスケット(消防隊や要救助者が乗るかご)>

はしごが載っている台座、旋回、作業半径の中心
<ターンテーブル(はしごが載っている台座で、旋回や作業半径の中心)>

 

はしごの上を登るリフター
<リフター(人や物を乗せてはしご上をエレベーターのように昇ります。)>

はしご上部まで昇るリフター
<こんなに高いところまで昇れます!>

 

はしご車を操作する席(基部操作台)
<基部操作台(この席からはしごを操作)>

はしご車基部に設置されたモニター
<基部操作台のモニターは現在のはしごの角度や長さを表示>

 

はしご車後方の画像、はしご上の金属管
<水管(ここにホースをつなぐことでバスケット
から放水できる。)>

はしご車の運転席(ドアを開けた状態)
<はしご車のドアを開けると「プシュー」とステップが展開>

 

里塚はしご担当機関員が選ぶ「この車両のここがアツい!パート1」

状況に応じて使い分け!4つのモードの選択がアツい!

はしご車は安全面などから、使用するモードによりはしごに乗れる人数(重さ)と伸ばせる範囲(作業半径)が制限されています。

<里塚はしご車のモードと乗れる人数(重さ)と伸ばせる範囲表>

モード名 乗れる人数(重さ) 伸ばせる範囲 備考
同時モード 5名(450kg) 12.2m リフター同時使用可能
4名+Nモード 4名(450kg) 12.2m 4名+資器材
4名モード 4名(360kg) 16.0m  
2名モード 2名(180kg) 20.2m  

※伸ばせる範囲ははしごのターンテーブル中心からはしごの先端まで(バスケットは含まない。)
※停車した場所の傾斜などにより若干数値が変わる場合もあります。

はしご車を使用する場合は現場の状況(停車できる位置やはしごを伸ばす場所)に応じて使用するモードを選択し、速やかにはしごを伸ばします。

30代消防士長が選ぶ「この車両のここがアツい!パート2」

はしご車は実は精密機械?はしご車を制御するコンピューターがアツい!

はしご車は、はしごを伸ばしたり縮めたり、左右に回ったりのシンプルな構造のイメージがあるかと思いますが、構造はシンプルでも高くて長いはしごを安全に操作するためにいろいろなセンサーやコンピューターで制御、管理されている精密機械なのです。

例えば前段で紹介したモードごとの重さを検知する「過負荷自動停止装置」はバスケットなどに人が乗った際に鉄がきしんで生まれた電流をセンサーが検知し、安全に操作できる範囲以上に人が乗っている(重くなっている)場合はブザーにより知らせるとともに、解除されるまで動かせない(自動停止)状態となる安全装置の1つです。

はしご車ターンテーブル
<はしご基部の赤丸付近にあります。>

過負荷自動停止装置のセンサー
<小さいですが、大事なセンサーです。>

はしご車にはこのような安全装置が他にもたくさんありますが、操作する人間はこの安全装置だけに頼ることなく、安全に操作できる範囲(長さや乗せられる人数)を熟知し、常にはしご車をどの位置に停めるべきか研究し、訓練しています。

使用する人間にも機械のような精密さが求められる。奥が深く、見る人も乗る人も魅了する魅惑の車両です。

今月の消防車両マメ知識

機関員のお仕事

前回の記事では消防車両を運転する機関員や機関員の要件などについてお話しました。

今回は機関員のお仕事について紹介します。

機関員と担当機関員

機関員には機関員と担当機関員がいます。

担当機関員は運転に専従する職員として消防車両ごとに指定される機関員のことを指します。

例)水槽車担当機関員、救急車担当機関員など

つまり

機関員=消防車両を運転することができる人

担当機関員=各消防車の専属機関員として指名された人

となります。

運転だけじゃない機関員

機関員は消防車両を運転するだけではなく、消防車の運行に必要な点検、整備も担います。

さらに、担当機関員のうちから指名されたものは整備管理員として担当する部署内の他の車両の整備や点検、タイヤ交換が適正に実施されているか確認したり、実施者の指導も行うなど業務は多岐にわたるため、消防車両に関する幅広い知識や技術が必要となります。

最終回を迎えて

令和4年8月末から毎月掲載させていただいた清田消防署に配置されている消防車の紹介は今回で最終回となりました。

これまでの4ヶ月間、当ページをご覧いただきありがとうございました。

今後も様々な機会やニーズを捉えて、清田消防署に関する内容を発信していきたいと考えておりますので、引き続き清田消防署のページをよろしくお願いいたします。

清田消防署では消防車紹介以外にも様々な記事を掲載しておりますので、この機会にぜひご覧ください。

 

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札幌市消防局清田消防署予防課 

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