モデナ（イタリア）：「Alberi Festival 2025」で展示される視聴覚・パフォーマンス作品の公募開始（締切：2025年1月15日）

モデナ（イタリア）

UCCNメディアアーツ分野加盟都市

※創造都市モデナの取り組みについて

募集情報（モデナ市より)

アルベリ・フェスティバル（Alberi Festival/樹木祭り）は、樹木が現代都市の調査、設計、再編成のためのモデル及びツールになり得るという概念をもとにモデナで立ち上げた、樹木に焦点を当てた建築フェスティバルです。

1982年、チェーザレ・レオナルディ（Cesare Leonardi）はフランカ・スタージ（Franca Stagi）と共に「L'Architettura degli Alberi（樹木の建築）」という本を出版しました。この本は、20年間にわたる研究、旅行、写真カタログの作成、最終的には樹木を100分の1スケールで緻密に描き直した成果であり、学生世代や風景の創造者（landscape architects）のためのハンドブックとなっています。また、これは、言語と専門知識、技術的スキルと感情、科学と美術を融合させる必要性に触発された作品でもあります。自然の素晴らしい形に魅了されたLeonardiは、80年代初頭に「SRA（Struttura Reticolare Acentrata/アクセントのある網状構造）」という植栽用のモジュラーマトリックスを考案しました。SRAの目的は、人間と樹木の間にバランスと共存の条件を確立することです。モデナ市が、イタリア文化省現代創造総局に支援され、同省から賞を受けたアルベリ・フェスティバルの第1回を構想するきっかけとなったのは、まさにレオナルディ及びスタージ両名による知見によるものです。

アルベリ・フェスティバルは2025年4月7日から13日まで開催され、このために歩行者専用化される職人の村（Villaggio Artigiano）のエリアで行われます。このエリアでは、同村にあるレオナルディ・アーカイブと自宅スタジオが、職人の工房や使用されなくなったスペース、工業用の中庭、新しい「グリーン・ダイアゴナル」とつなげられます。「グリーン・ダイアゴナル」は、旧鉄道の跡地に建設された歩行・サイクリング専用の道です。

また、フェスティバルは4つのテーマ（樹木の見方を知る、樹木の変容、樹木の都市、樹木のデザイン）で構成され、基調講演、アーカイブ資料の展示、マルチメディア・インスタレーション、子どもから大人まで楽しめるガイドツアーやワークショップが行われます。

求められている作品

アルベリ・フェスティバルでは、都市環境における人間と樹木の関係に関する革新的な物語を提案できる視聴覚・パフォーマンス作品が特に求められています。

公募は、国内外のパートナーを主な対象としています。この公募は後に、プロジェクトとそのアプローチに関心を示した他の関係者にも拡大される予定です。このプロジェクトのアイデアを支える協働の姿勢に沿って、本市は都市環境における人間と樹木の関係に関する革新的で刺激的な視聴覚・パフォーマンス作品を含む、様々なパートナーとの対話を開くことが非常に重要だと考えています。以下の特徴を持つ提案が考慮されます：

自由：視聴覚作品やパフォーマンスは、フィクション、ドキュメンタリー、実験的、ミクスメディアなど、ジャンルや言語の制限はありません。独創的、創造的、刺激的かつ巧妙な作品を求めています。
長さ：30分以内
実現可能性：作品やパフォーマンスのプレゼンテーションには、使用する上映形式や、プレゼンテーションに必要な技術、施設、設備を明記してください。提案の適応性、実現可能性、持続可能性の評価が、主要な選考基準となります。
一貫性：視聴覚作品やパフォーマンスは、内容と形態においてアルベリ・フェスティバルの核心的なテーマを扱い、都市環境における人間と樹木の関係への知識、認識、感受性を広げることが求められます。特定された4つのテーマは、インスピレーションを与えるものであり、必須ではありません。

選ばれた視聴覚作品およびパフォーマンスは、アルベリ・フェスティバルのプログラム内で主催され、公式カタログに掲載されます。設置費用等はフェスティバル側が負担します。