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更新日:2025年9月16日

市営霊園管理料の算定根拠について

1. 管理料の額の算定方法

市営霊園管理料は、令和8年度以降の20年間で霊園管理に必要と見込まれる経費の総額を算出し、それを年数及び区画数で割った額としています。(年数:20年、区画数:41,677区画)

20年間の経費総額    年数     区画数

56億7,445万円   ÷  20  ÷  41,677  ≒  6,800円

20年間の経費総額に含まれる経費は、大きく次の4項目に分けられます。(表1)

 

【表1 20年間分の経費総額の内訳】
項目 内容

費用

A. 墓地整備費 樹木診断・老朽化した危険樹木の伐採、階段・石垣・園路・管理事務所などの修繕等に係る費用 33億1,560万円
B. 墓地運営管理費 草刈、清掃、春彼岸前の除雪などの園内整備、作業員の雇用などの費用 15億5,007万円
C. 職員費  市営霊園の管理を行う職員の人件費 6億2,216万円
D. 債権管理費 納付書の用紙作成や郵便代などの費用 1億8,662万円
合計 56億7,445万円

 

 

2. 各項目の説明

A. 墓地整備費

樹木診断・老朽化した危険樹木の伐採や、階段・石垣・園路・管理事務所などの修繕等にかかる費用です。令和5年度に市営霊園の維持管理に使われた経費は6,405万円でした。(表2)

また、今後、霊園管理事務所の建替えが必要になるため、この費用も含みます。

【表2 令和5年度 墓地整備費内訳】
樹木診断・危険樹木の伐採等 1,074万円
霊園内構築物の修繕 5,331万円
合計 6,405万円

※ 管理料の算定は令和6年度に行ったため、基本的に令和5年度の実績を算定の基礎としています。

 

(1)樹木診断・危険樹木の伐採等

令和5年度の決算額1,074万円を基礎として、物価上昇を加味して20年間分の必要額を算出しました。

20年間で必要な樹木伐採等経費 2億4,845万円

(2)霊園内構築物の修繕

平成29年度に市営霊園施設の健全度調査を実施したところ、多くの園路・階段・石垣などで修繕が必要な状況であり、バリアフリー化も進んでいないことが明らかとなりました。その後、応急的な修繕を少しずつ行ってきたものの、多くは未更新となっており対応が必要です。
今後は、これらの対応が必要な構築物について計画的に修繕を行うこととし、令和4年度に積算した費用を基礎として、物価上昇を加味して20年間分の必要額を算出しました。

20年間で必要な霊園内構築物の修繕費用 28億7,934万円

(3)霊園管理事務所の建替え

里塚霊園及び手稲平和霊園の管理事務所は、50年以上前に建設され老朽化が著しく、耐用年数の50年を経過していることから建て替えが必要な状況です。また平岸霊園の管理事務所は昭和63年に建設され、令和20年に築50年となり耐用年数を迎えます。そのため、今後20年の間には3霊園のいずれの管理事務所も建替える必要があります。
3霊園の新管理事務所の建設及び旧管理事務所の解体に関し、今後20年間分の費用を積算したところ、1億8,781万円となりました。なお、このうち新施設の建設費については、建設後50年間使用することとして建設費の1/50の額を毎年の経費として積算しています。

20年間で必要な霊園管理事務所の建替費用 1億8,781万円

 

B. 墓地運営管理費

共用部分の草刈や清掃、春彼岸前の除雪、事務所の清掃・警備・廃棄物処理、作業員の雇用、光熱水費などの費用です。令和5年度に市営霊園の維持管理に使われた経費は6,700万円でした。(表3)

【表3 令和5年度 墓地運営管理費内訳】
草刈、清掃、春彼岸前の除雪等の園内整備 4,133万円
事務所の清掃、警備、廃棄物処理等 794万円
会計年度任用職員給与等人件費 170万円
光熱水費・燃料費 503万円
軽トラック等作業用車両借受代 135万円
その他(消耗品・通信費・システム保守など) 965万円
合計 6,700万円

この経費は毎年継続して必要となる経費で、委託業務は一般競争入札により発注していますが、昨今の物価高などにより経費は増加傾向にあります。管理料の算定においては、令和5年度の決算額6,700万円を基礎として、物価上昇を加味して20年間分の必要額を算出しました。

20年間で必要な墓地運営管理費 15億5,007万円

 

C. 職員費

札幌市のお墓の管理に従事する職員のうち、市営霊園の維持管理などに従事する職員として、1年あたり3.68人の人員が必要であると計算しました。

職員1人あたりの経費は、令和5年度札幌市予算の基準単価である730万円/人を基礎とし、上昇率を加味して20年間分の必要額を算出しました。

20年間で必要な職員費 6億2,216万円

 

D. 債権管理費

令和8年度から毎年度、使用者の皆様へ納付書等を郵送いたします。このための文書作成費用や郵便代として、1年あたりの必要経費を933.1万円、20年間で1億8,662万円と算出しました。

20年間で必要な債権管理費 1億8,662万円

 

3. まとめ

上記のとおり、令和8年度から令和27年度までの20年間に市営霊園の管理に必要な費用を積算し(表4)、年数及び区画数で割った額を管理料の額としました。

 

【表4 管理料に関する必要経費の積算まとめ】
項目 20年間分の費用
A. 墓地整備費   33億1,560万円  
(内訳) 樹木伐採等

(内訳)

2億4,845万円
(内訳) 構築物の修繕 (内訳) 28億7,934万円
(内訳) 管理事務所の建替 (内訳) 1億8,781万円
B. 墓地運営管理費   15億5,007万円  
C. 職員費   6億2,216万円  
D. 債権管理費   1億8,662万円  
合計 56億7,445万円  

 

【管理料の算定額】
56億7,445万円 ÷ 20年 ÷ 41,677区画 ≒ 6,800円

 

 

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