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※札幌市が平成26年度に開催した「第1回生物多様性さっぽろ絵本コンテスト」の優秀賞受賞作品。


森のなかで、子ぐまが母ぐまと、はぐれてしまいました。

母ぐまをさがしていると、さるの親子がいました。子ざるが岩のすきまに落ちて、うごけなくなっていたのです。

子ぐまはウーンウーンと力をだして岩をうごかし、子ざるをたすけました。

子ざるをたすけた子ぐまは「ぼくのお母さんみなかった」と聞くと「ここにはこなかったよ」といいました。

森のなかをさがしていると、ふくろうのひながすからおちて、こまっていました。

子ぐまは、ひなをだいてスルスルと木にのぼりひなを助けました、けれど母ぐまのことはしりませんでした。

母ぐまをさがしているとピーピーと、ふしぎな音がきこえました。
子じかの足が木のみきに、はさまってないていたのです。

子ぐまは、木にはさまっていた子じかの足を、はずしてあげました。

助けた子じかにも、母ぐまのことをきいてみましたが子じかも、しらないといったのです。
子ぐまは、かなしくなりました。

とうとう夜になり、子ぐまは岩のくぼみでないていました。

すると、たすけたさるや子じかが子ぐまのそばに、あつまってきたのです。

朝になって母ぐまがやってきました。みんながさがしてくれたのでした。

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