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更新日:2016年4月18日

アケアケの森

  • 絵・文:西野 雅代
  • あらすじ:鳥のアケアケは、エサにしているウコウコの卵が減っていることを知ります。調べていくと、その原因が森にあることがわかったアケアケは、森にくらす生き物たちと一緒にどうしたらよいかを考えます。

※札幌市が平成26年度に開催した「第1回生物多様性さっぽろ絵本コンテスト」最優秀賞受賞作品

※絵本を読んだ感想をぜひお聞かせください!

アケアケの森01

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アケアケの森02

鳥のアケアケは、ウコウコのたまごをさがしてとんでいました。アケアケはウコウコのたまごを食べるのが大好物なのです。「見つからないなあ。ウコウコはどこに行っちゃったんだろう。あっ、見つけた」

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アケアケの森03

たまごを食べようとするアケアケに、ウコウコが言いました。
「どうか食べないで、わたしの仲間はどんどんへってるの。このたまごを食べてしまうと、ウコウコがいなくなってしまうよ」
「ウコウコがいなくなったら、ぼくらの食べ物がなくなっちゃうね。どうしてへってるの?」
「わたしたちの食べ物のオキオキの幼虫が少なくなって、子どもたちが育たないの」
「それなら、なぜへっているのかオキオキに聞いてみよう」

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アケアケの森04

アケアケは、ちょうのオキオキに聞きました。
「オキオキさん、きみたちはどうしてへってるんだい?オキオキさんの幼虫がへったので、それを食べるウコウコさんの仲間がへってる。で、そのたまごを食べるぼくらは食べるものがなくて腹ペコなんだよ」
オキオキは答えました。
「おいらの幼虫は、森の木の下にはえるクシクシの葉っぱを食べるんだけど、それがへってるから、子どもたちが育たないんだ」
「それなら、なぜへっているのか、クシクシに聞いてみよう」

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アケアケの森05

アケアケとウコウコとオキオキは森に行きました。
森の木の下にはクマザサがびっしり茂り、背の高いクマザサの下には日の光が届かないので真っ暗です。

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アケアケの森06

クシクシはその中で、青白い葉を見せてひょろひょろと立っていました。
アケアケはクシクシに聞きました。
「クシクシさん、きみたちはどうしてへってるんだい?クシクシさんの葉っぱがへったから、それを食べるオキオキさんの幼虫がへってる。で、それを食べるウコウコさんの仲間がへったもんだから、そのたまごを食べるぼくらは食べるものがなくていつも腹ペコなんだよ」

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アケアケの森07

アケアケの話を聞くとクシクシはゆっくり話しはじめました。
「むかしの森は、わしら木の下に生えてる草にも、お日さまの光が届いて緑の葉っぱをいっぱいつけたもんさ。お日さまの光がわしらにとっては食べ物みたいなもんだからね。でも、クマザサが茂って、木の枝も広がってから光が届かなくなって、仲間がへったんだ。もうすぐわしらもいなくなるだろう」

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アケアケの森08

クシクシの話を聞くと、みんなだまりこんでしまいました。
「どうしよう、このままじゃクシクシがいなくなっちゃう。そしたら、みんなの食べるものがなくなってしまうよ」
アケアケもウコウコもオキオキもクシクシも一生けんめい考えました。
「なんとかして、クシクシにお日さまの光が届くようになればいいんだ。森のことをよく知っている木こりのキノリモさんに相談しよう」

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アケアケの森09

キノリモさんは、アケアケとウコウコとオキオキの話をしずかにきいてくれました。
クシクシは動けないので森で待っています。
「ふん、ふん」とうなづきながら聞いていたキノリモさんは、聞き終わると「うーむ、うーむ」と長い間考えていました。

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アケアケの森10

次の日、キノリモさんは村の人たちをさそって森に出かけました。
みんなでクマザサを刈り、木の枝も切って下草に光が届くようにしようと考えたのです。

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アケアケの森11

しばらくして、お日さまの光が届くようになった木の下には草がはえ、クシクシも緑の葉をいっぱいつけました。オキオキはその葉にたまごを生んで、幼虫はその葉を食べて元気に育っています。
ウコウコはその幼虫を食べてたまごをいっぱい生めるようになりました。アケアケはウコウコの生んだたまごをおいしく食べています。もちろんウコウコがいなくならないように考えてね。
いろいろな草や花も育ち、虫や鳥たちも集まってきました。キノリモさんたちはときどき森のようすを見に来ます。こどもたちも森で遊んでいますよ。

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アケアケの森12

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