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がん検診の精度管理の目的は、検診を実施した場合に生じる地域や施設のバラツキを把握し、最小化することで、安定化したサービスとしての検診提供体制を確立することです。さらに、検診実施後はその実績(受診率やプロセス指標)をもとに精度について分析し、改善しないといけない部分がないかどうかを確認し、見直す必要があります。
がん検診の事業評価を行うに当たっては、がん検診受診率、要精検率、精検受診率等の「プロセス指標」に基づく評価を行うことが求められています。
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胃がん |
肺がん |
大腸がん |
子宮頸がん |
乳がん |
精検受診率(許容値) | 70%以上 | 70%以上 | 70%以上 | 70%以上 | 80%以上 |
未把握率(許容値) | 10%以下 | 10%以下 | 10%以下 | 10%以下 | 10%以下 |
精検未受診率(許容値) | 20%以下 | 20%以下 | 20%以下 | 20%以下 | 10%以下 |
精検未受診・ 未把握率(許容値) |
30%以下 | 30%以下 | 30%以下 | 30%以下 | 20%以下 |
要精検率(許容値) | 11%以下 | 3%以下 | 7.0%以下 | 1.4%以下 | 11%以下 |
がん発見率(許容値) | 0.11%以上 | 0.03%以上 | 0.13%以上 | 0.05%以上 | 0.23%以上 |
陽性反応的中度(許容値) | 1%以上 | 1.3%以上 | 1.9%以上 | 4%以上 | 2.5%以上 |
出典:厚生労働省がん検診事業の評価に関する委員会報告書「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について(平成20年3月)」
実施医療機関は、検診の結果、精密検査が必要と認めた方に対して、精密検査を受診するよう指導し、その結果について下記の方法で札幌市へ報告していただくようお願いしているところです。その際、事務手数料として220円(税込)を札幌市に請求することができます。
1.精検実施後、札幌市から送付している精検結果連絡票(様式4)に必要事項を記載のうえ、請求書とあわせて札幌市へ提出してください。
2.確認後、札幌市から事務手数料が支払われます。
1.受診者には、必ず精検結果連絡票(様式4)と返信用の切手を貼付した返信用封筒を交付し、精検を受診する際に、精検医療機関に提出するよう指導してください。。
2.受診者が精検医療機関で精検を受けた後、一次検診医療機関に精検結果連絡票(様式4)が送付されましたら、請求書とあわせて札幌市へ提出してください。
※精検医療機関から一次検診医療機関に精検結果連絡票の返送がない場合、お手数をおかけしますが、精検医療機関または受診者に問い合わせてください。
3.確認後、札幌市から事務手数料が支払われます。
がん検診の精度管理を実施するにあたり、札幌市での精密検査受診率が国・他政令指定都市と比較して低い状況にあることから、がん検診の検証が難しい状況にあります。
このことから、検診実施医療機関との連携による精密検査結果の把握と適切な精度管理を実施してまいりますので、一次検診実施医療機関におかれましては、精密検査となった方の結果の把握に努めていただき、札幌市にご報告いただきますようお願い申しあげます。
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