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更新日:2024年1月11日

冬は消防用設備の凍結に注意!!

消防用設備が設置された建物関係者の皆様へ

12月も後半となり、冷え込む日が増えてきました。札幌市ではこれからの時期に気温の低下が原因とみられる消防用設備の誤作動や凍結事故が発生します。消防用設備には火災の発生を周囲に知らせる役割や火災による被害を最小限に抑える役割があります。もし、消防用設備が誤作動や凍結すると使用できなくなり、万が一火災が発生したとき、人の命に関わる重大な事故につながる恐れがあります。そのため、こまめな点検や適切な維持管理を行うことで、消防用設備の誤作動や凍結を未然に防止しましょう。以下、主な消防用設備の冬期間の対策をお知らせします。

1自動火災報知設備の非火災報

火災による熱や煙を感知して、建物の人に火災を知らせる自動火災報知設備が設置されている建物では、気温の低下により、火災でなくとも、感知器が作動することがあります。このように、火災以外で感知器が作動することを非火災報と呼びます。

(過去5年間の非火災報の分析はコチラ!)(PDF:51KB)

非火災報の主な原因(12月、1月、2月)

主な原因
主な発生経過

感知器内に水等が入る

冬は室内と外気温の寒暖差により結露が発生しやすく、感知器

内に水等が入り作動する。

室温の上昇

冷えた室内に急に暖房などで暖められた空気が流れ込むと、感

知器が急激な温度上昇を感知して作動する。

料理等の煙による作動

蒸気等による作動

室温が下がると料理や浴室から水蒸気が立ち上がりやすく、感

知器が火災の煙と感知して作動する。

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自動火災報知設備の感知器

主な対策

冬季間の非火災報で最も多い原因は「感知器内に水等が入る」ことですが、そのうち約6割が「居室」や「駐車場」で発生しています。

非火災報の発生件数が多くなる日の傾向として、最低気温の低下があります。特に、最低気温がマイナス10℃以下の日は注意が必要です。このことは、気温低下による結露の発生のほか、水道管凍結による配管からの漏水で、近くの感知器に水が入ることが原因の一つと考察できます。また、感知器に水が入ることで故障し、火災の発生を感知しなくなる場合があります。重大な事故を防ぐために、次の対策を取りましょう。

 

  • 室内に結露が発生していないかを確認し、必要に応じて換気を行いましょう。
  • 室温低下による水道管の凍結に注意しましょう。
  • 駐車場のように寒暖差のある場所は特に注意しましょう。
  • 感知器を防水型のものに交換しましょう。

2消火設備の凍結

消火設備が設置されている建物では、気温の低下により、配管内の水が凍結し、膨張することで配管が壊れ、水が流れ出ることがあります。特に札幌市では、スプリンクラー設備、屋内消火栓設備及び泡消火設備の凍結事故が多く注意が必要です。

(過去の消火設備の凍結事故の分析はコチラ!)(PDF:97KB)

消火設備が凍結しやすい場所と主な原因

凍結しやすい場所 主な原因

暖房が入っていない部屋

(天井裏やパイプシャフト)

長期間使用していない部屋などは暖房が入っておらず、気が付

かないうちに室温が下がり配管やポンプが凍結する。

気温が著しく低下する場所

(ポンプ室など)

屋内であっても、室温低下が著しい場所は氷点下になる場合が

あり配管やポンプが凍結する。

外気が流入する場所

(駐車場など)

屋外に面している場所などは外気が流入することで室温が低下

して配管やポンプが凍結する。

01

配管の破損により天井が崩落した写真

02

破損した天井裏の配管の写真

主な対策

特に配管ポンプからの凍結事故の発生件数が多く、令和2年以降に報告されている32件の凍結事故のうち約6割を占めています。

消火設備の凍結事故は、消火設備が長期間使用できなくなるだけではなく、水損による重みで天井が抜け落ち、また、水濡れにより漏電事故を引き起こす場合があります。重大な事故を防ぐために、次の対策をとりましょう。

 

  • 室内が冷え過ぎないよう室温を管理しましょう。
  • 配管を断熱材等で保温しましょう。
  • 暖房の入れ忘れに注意しましょう。
  • 目視で配管の亀裂や漏水を確認しましょう。
  • 受信機等の異常表示を確認しましょう。

配管が凍結した場合の対応

速やかに施工業者に連絡し、改修を行ってください。(消防設備業届出事業所一覧はコチラ!)

 

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このページについてのお問い合わせ

札幌市消防局北消防署予防課

〒001-0024 札幌市北区北24条西8丁目

電話番号:011-737-2100

ファクス番号:011-271-0636