ここから本文です。
今、札幌市で大きな割合を占める火災の原因は何かご存知ですか?
令和4年の火災統計によると、札幌市でもっとも多くの火災の原因になったのは、「電気」なんです。
この電気による火災は年々割合が大きくなっていて、令和4年時点では全体の22.7%が電気火災でした。(令和4年火災統計)
平成25年時点では全体の12.2%(平成25年火災統計)だったことを考えると、この10年で火災発生の割合が10%以上増加しているのです!
実は、私たちの身の回りにも、火災の原因になる電化製品がたくさんあります。
ここでは、ご家庭でも広く使用されている、電子レンジの火災危険やその対策についてご紹介します。
電子レンジは、「マイクロ波」という電磁波で食品を温めますが、過度に熱を加えると非常に危険です。
長時間、加熱された食品の油分などが原因で煙が出て、やがて発火し、場合によっては建物の火災につながるおそれがあります。
下の動画は、電子レンジで食品を温めすぎたことにより、発火する現象を再現したものです。
消防科学研究所では、他にもさまざまな火災の再現実験動画を配信しております!
→消防科学研究所の動画紹介ページ
発火しやすい食品の特徴 | 水分が少ない食品 | 皮膜がある食品 | 油分が多い食品 | 粘度が高い食品 |
---|---|---|---|---|
食品の例 |
|
|
|
|
金属に含まれる電子が、電子レンジ内の壁やドアに当たり、「放電」という現象を引き起こします。
この「放電」で生まれた静電気が、発火の原因になることがあります。
また、容器自体は金属製でなくても、金色の絵柄などがあると、放電の可能性があります。
容器に炭素が多く含まれているため、焦げやすく発火しやすいです。
冷凍食品の包装でも、電子レンジ不可のものは実はたくさんあります。
包装に、「電子レンジ調理不可」という表記がないか確認しましょう。
電子レンジは、使用していると天井や側面に油汚れや食品の欠片が付いてしまいます。
この汚れを長い間そのままにすると、炭化し、使用中に急に発火する可能性があります。
また、内部で発生した火花がその汚れに引火して、電子レンジからの火災につながる危険性もあります。
火災を防ぐためには、電子レンジを定期的に清掃することが非常に大切です。
ガスコンロと同じように、何かあったときのために、使用中は近くにいるようにすることも非常に大切です。
万が一、電子レンジの使用中に発火、発煙した場合、落ち着いて次のように行動しましょう。
扉を開けると、火が拡大することがあり危険です。
扉は開けないようにしましょう。電源プラグを抜き、配線に負荷がかからないようにしましょう。
火が大きくなる前に、119番に通報してください。
通報した後に火が自然に消えても、扉を開けずに消防隊の到着を待ちましょう。
消防隊が到着するまでの間に、消火器で消火できれば、被害を抑えることができます。
水をかけると電子レンジのドア部分が割れ、けがをするおそれがあります。
しかし、火が大きく危険を感じた場合は、すぐに避難してください。
調理中に電子レンジを使用する際は、温めすぎないように気を付けましょう!
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.