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更新日:2019年1月7日
当院における認知症の核医学検査は以下の3種類があります。これらの検査数は増加傾向にあり、その割合は核医学検査総数(PETを除く)の6割を超えるに至っております。核医学検査はCTやMRIとは異なり、血流や代謝を診る機能的画像診断法として利用されていますが、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症等さまざまなタイプの認知症において血流・代謝低下部位はそれぞれ異なるため、以下の検査を数種類行うことで認知症診断に役立てられています。
脳血流検査はすべてのSPECT製剤(99mTc-HMPAO、99mTc-ECD、123I-IMP)に対応しております。また健常者と比較して、脳内のどの部分の血流値が落ちているかを表す統計学的解析法(3D-SSP、eZIS、Z-Graph等)を検査結果に添付しております。検査時間は20~30分程度です。
脳血流イメージ
3D-SSP
eZIS
大脳基底核の線条体に集積する123I-イオフルパン(ダットスキャン)を使用したドーパミントランスポーターシンチグラフィを行っています。SBR等の定量的解析も検査結果に添付しており、パーキンソン病やレビー小体型認知症の鑑別や除外に役立てられています。静注後3~4時間経過してから検査を行います。検査時間はおよそ30分程度です。
SBR値
心臓の交感神経分布を見る123I-MIBGシンチ(ミオMIBG)を行っています。心筋の集積程度により、パーキンソン病やレビー小体型認知症、パーキンソン症状を呈する疾患の鑑別等に役立てられております。また、異なる核医学機器による数値変動を抑制するための標準化H/M比等の定量値も検査結果に添付しております。検査は静注15分後と3時間後の2回行い、検査時間は20分程度(2回目は5分)です。
標準化H/M比
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