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C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV:Hepatitis C Virus)の感染によって引き起こされる肝炎です。
1988年にウイルス遺伝子が分離・同定されC型肝炎ウイルスと名づけられました。それまでは、非A非B型(A型でもB型でもない)肝炎ウイルスと呼ばれていました。
HCVに感染すると、約70%の人がC型肝炎ウイルス持続感染者(HCVキャリア)となり、放置すると本人が気づかないうちに、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進展する場合があるので、注意が必要です。
HCVは血液を介して感染します。
具体的な感染経路は以下のような場合です。
次のような場合では感染しません。
感染していても症状が見られない場合も多くあります。
急性肝炎の場合で自覚症状が見られる人は2~3割程度で、全身倦怠感に続いて食欲不振、吐き気・嘔吐などの症状が見られることがあります。引き続き黄疸が見られることもあります。
慢性肝炎の場合は、自覚症状がない場合が多いですが、一部の人は肝硬変、肝がんへ進行します。
血液検査でHCVの抗体や遺伝子を調べて感染しているかどうかを判定します。
札幌市では無料のB型・C型肝炎ウイルス検査を実施しています。
詳しくは、肝炎ウイルス検査をご覧ください。
治療薬としては現在、インターフェロン核酸アナログ製剤が使用されています。専門の医療機関を受診して適切な治療を行う必要があります。
感染予防のワクチンはありません。しかし、性行為以外の通常の生活では感染することはないと考えられます。具体的には以下のようなことに気をつけましょう。
詳しくは、C型肝炎について~一般的なQ&A~(ウイルス肝炎研究財団)をご覧下さい。
C型肝炎訴訟については、原告団と国との間で和解が成立し、特定C型肝炎ウイルス感染者救済特別措置法が制定され、平成20年1月16日から施行されました。
厚生労働省は、出産や手術での大量出血などの際に特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤を投与されたことによってC型肝炎ウイルスに感染された方々との間で、この法律に基づく給付金の支給の仕組みに沿って、和解を進めています。
詳しくは、C型肝炎特別措置法の給付金について(厚生労働省)をご覧ください。
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