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更新日:2018年7月20日

A型肝炎

A型肝炎とは

A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV:Hepatitis A Virus)の感染によって引き起こされる急性肝炎です。まれに劇症肝炎になることもありますが、慢性化することはないといわれています。

感染経路について

A型肝炎ウイルスは主に経口感染し、A型肝炎ウイルスに汚染された食物、水等の摂取により感染することが多いとされています。

主要な感染源は飲食物(主として海産物)といわれています。

開発途上国では、汚染された飲料水などを介し、大規模な流行を引き起こす場合もあることが知られています。

生活環境が整備されると大流行の発生が止まるため、国内では大規模な流行発生は起こっていません。

また、性的接触による感染(糞口感染)もあります。

主な症状について

ウイルスに感染した後、症状が現れるまで2~6週間かかります。

主な症状として、発熱、倦怠感、悪心・腹痛等の消化器症状、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)、肝腫大などが見られます。検査では肝機能の悪化が見られます。

他の急性ウイルス性肝炎と比較して、発熱、頭痛、筋肉痛、腹痛など、いわゆる肝炎症状が強いことがあげられます。

多くは、安静臥床(ベットの上で動かずに安静に保つこと)により治癒しますが、まれに劇症化し、死に至ることもあります。

感染予防について

A型肝炎ウイルスの感染経路は、ウイルスに汚染された食物や水等を摂取することで感染する経口感染です。

予防のために、飲食の前にしっかり手洗いを行い、飲食物の中心部まで火が通るよう十分に加熱しましょう。

その他、一般的な予防法に加えて、ワクチンなどを用いた予防法が推奨されています。A型肝炎の流行地域に渡航する場合や、同居者やパートナーが感染した場合は、ワクチン接種を検討しましょう。

また、A型肝炎に感染した場合、症状が治まった後も約1~2ヶ月の間、ウイルスの排出が続くこことから、周りの人への感染を防ぐため、トイレの後や調理・飲食の前にはしっかり手洗いを行いましょう。


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