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下水道は、安全で快適な市民生活を支えるうえで、必要不可欠なライフラインですが、これまでに整備してきた施設の一部は、既に老朽化が始まっており、今後、そうした施設は増えていきます。
仮に、下水道本管が損壊した場合、大規模な道路陥没の発生が懸念されるほか、処理施設の処理機能や排水機能が停止した場合には、河川の汚濁や浸水被害の発生など、市民生活や経済活動に様々な影響を及ぼすおそれがあります。
現在は、令和6年3月に改定した「札幌市下水道改築基本方針」に基づき、改築事業を進めています。
管路施設の整備状況
処理施設の整備状況
目視点検やテレビカメラ調査などによる管内調査で、管路の劣化状況や不具合を把握し、修繕による延命化や改築を進めています。
今後、整備後50年を超える管路が急激に増加するため、引き続き劣化状況を客観的に把握しながら、改築を着実に進める必要があります。
管路施設の改築状況
日常的な点検調査により設備の劣化状況を把握し、修繕による延命化や改築を進めています。札幌市では、過去の修繕や改築の実績を基に標準耐用年数の約2倍を目標耐用年数に設定し、これを目安に可能な限り延命化を図っていきます。設備の老朽化に対応するため、今後も引き続き、改築を着実に進める必要があります。
処理施設の機械設備の改築状況
一部で標準耐用年数である50年を超過しているものの、現時点では、改築が必要となるような大きな不具合は見られません。
土木・建築構造物の改築は、下水処理を継続するための仮施設の設置や、他の水再生プラザで一時的に処理するための切替管布設なども伴う大規模事業となるため、事業の平準化が必要です。
そのため、施設の供用年数や事業規模、将来下水量の推移などを総合的に勘案し、計画的に改築を進めます。また、改築にあわせ、将来の人口減少に応じて、施設のダウンサイジングや統廃合など、札幌市全体で最適なシステムとなるよう再構築を実施します。
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