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更新日:2023年3月1日

企画展「学芸員は見た!札幌の絶滅危惧植物展」活動記録

植物画の展示

採取に使う道具や、カメラ、腕章、クマ避けグッズなど十数点

山崎学芸員の調査道具

2022年11月12日(土曜日)~2023年1月28日(土曜日)に開催しました。

博物館活動センターが実施した札幌の希少植物現地調査の成果を紹介しました。
あわせて、これまでに収集した実物の植物標本の一部や写真、調査道具、北海道大学総合博物館所蔵の植物画なども展示しました。

たくさんの方にご覧いただき、ときには活動センターの調査だけでは見つけきれなかった植物について、来館者の方から新たな目撃情報をいただくこともありました。
今後も調査を継続していきます。

※札幌市の絶滅危惧種については、環境局が「札幌市版レッドリスト2016」を発行していますので、ぜひご覧ください。

関連イベント「ミュージアムトーク」

企画展と合わせ、研究者によるミュージアムトークも開催しました。
レポートをまとめたので紹介します。

  • ミュージアムトーク(1)「モイワラン、葉っぱ無し生活の秘密」

  • モイワランという植物は、タネの発芽時にどんな菌類と共生しているのか分かっていませんでした。しかし、野外実験の結果から、森のどこにでもいるナヨタケ科の菌類だと分かりました。
  • 木材を分解するさまざまな菌類が生息する森は、ラン科の生育を助けることにもつながります。森林の倒木をきれいに片づけずに残しておくことも重要です。

 

  • ミュージアムトーク(2)「SNSから札幌で発見!変わり者のイチヤクソウ」

  • 博物館活動センターのある平岸で、イチヤクソウの突然変異体(アルビノ)が発見されました。
  • モイワランは葉がなくなりますが、今回のイチヤクソウは葉がとても小さくなる上に、植物体が白く(葉緑素が無く)なります。
  • その後、千葉県でも発見され、共生する主な菌類はベニタケ属と分かりました。

 

  • ミュージアムトーク(3)「石狩湿地と、その名残」※中止となりました。

 

企画展「学芸員は見た!札幌の絶滅危惧植物展」チラシ

2022絶滅危惧植物表2022絶滅危惧植物裏(PDF:1,586KB)

 

 

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 札幌市博物館活動センター

〒062-0935 札幌市豊平区平岸5条15丁目1-6

電話番号:011-374-5002

ファクス番号:011-374-5014