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更新日:2023年3月29日

「Creative Knock 2022-ゼロからはじめるCG制作-」成果発表会開催報告(2022年11月19日)

開催概要

  • 日時:2022年11月19日(土曜日)14時00分〜15時00分
  • 会場:さっぽろ地下街オーロラタウン内 オーロラプラザ大型ビジョン「AUMIRU」

開催レポート

札幌市は2013年にユネスコの「メディアアーツ創造都市」に認定され、若手創造人材の育成に取り組んでいます。

2022年度は市制100周年を記念して、札幌圏域の学生を含む若手市民を対象に、「100年後のさっぽろの風景」を考えCGモデルを制作するワークショップ「Creative Knock 2022」を実施しました。

今回は、全3回のワークショップ及び約1か月間の自主制作期間を通して制作された最終成果物「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-」の初披露を兼ねた成果発表会の様子をお知らせいたします。

 

「Creative Knock 2022-ゼロからはじめるCG制作-」とは?

成果発表会では、札幌市市民文化局文化部長による開会の挨拶に続き、株式会社ランドスキップ・下村一樹社長より「Creative Knock 2022-ゼロからはじめるCG制作-」の概要説明を行いました。

  • 2022年7月から8月にかけて実施したワークショップには、CG制作経験を問わず中学生から社会人という幅広い層から20名の市民が参加しました
  • 初回のワークショップでは、参加者が4グループにわかれ「100年後のさっぽろの風景」がどうなっているか考えるグループワークを行いました
  • このグループワークで出たアイディアをもとに、ランドスキップ社が背景映像を制作しました
  • 全3回実施したハンズオン式のCG制作ワークショップで参加者は、雪だるま制作、ロボット制作、アニメーションの付与…と、段階を踏みながら技術を習得していきました
  • ワークショップ終了後、約1ヶ月間の自主制作期間を経て参加者から提出された最終課題「自分が考える100年後の札幌にあるもの」を、ランドスキップ社作成の背景映像に組み込み、CG映像作品「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-」が完成しました

下村社長からは、この作品にはたくさんの思いやアイディア、こだわりが詰まっているということが熱く語られました。

※Creative Knock2022で実施したグループワークやワークショップの詳細は、こちらをご覧ください。

  • 第1回ワークショップ(グループワーク/雪だるま制作)の様子はこちら
  • 第2回ワークショップ(ロボット制作)の様子はこちら
  • 第3回ワークショップ(アニメーションの付与)の様子はこちら

CG映像作品「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-」初披露!

いよいよ、CG映像作品「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-」の放映が始まりました。

カウントダウンが進むスクリーンを来場者がじっと見守り、そして――。

2122年。

そこには、都市と自然が融合するデジタル田園都市となった未来のさっぽろの風景が広がっていました。

電車や車が飛んでいる青い空の下には緑地タワーや屋上農園ビルがあり、大通公園では人とロボットが一緒に過ごしています。

 

狸小路商店街は未来のお店で賑わい、ご当地ロボットが観光客をおもてなししています。

夜には、空に浮かぶ時計台がライトアップ。

 

デジタル花火が打ち上がる中、札幌市制200周年を祝うフェスティバルで、みんなが楽しそうに踊っていました。

参加者全員でつくり上げた未来のさっぽろ。エンドクレジットに映し出される自分の名前を見て、参加者は感動の笑みを浮かべていました。

参加者インタビュー

成果発表会では参加者を代表して、最年少である中学2年生の田邉瞬さんにインタビューを行いました。

田邉さんは完成した映像作品を見て、自分が制作したペンギン型ガイドロボットが動いていることに感動した、との感想を発表してくれました。

一方で、「もっと制作を頑張りたかったと少し悔しい気持ちもあります。さらに技術を磨けるようにこれからもCGを頑張っていきたいと思います。」と、さらなる創作意欲を語りました。

当日の様子

成果発表会の様子をダイジェスト動画にまとめています。

 参加者制作のモチーフ紹介

インタビュー終了後、下村社長による設定やモチーフの解説を加えながら「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの⾵景-」を再度放映しました。

設定

2122年の札幌――。

この日は、市制200周年をお祝いするフェスティバルが開催されています。

モチーフ

  1. 空飛ぶポラリス
    未来では市電が空を飛んでいるのではないか、というアイディアから高堂こうさんが制作した「空飛ぶポラリス」です。近未来感のある透明な外装に、青白く光るライトが灯っています。雰囲気を残すため、内装は現在の市電に近いかたちで制作されています。
    映像では見えにくいですが椅子が浮いていたり、荷物置き場が足元にあったりとかなり作りこまれています。
  2. さっぽろ五重塔
    未来の緑地タワーである「さっぽろ五重塔」です。
    全天候型の緑地帯となっており、公園や植物園、農地などが縦方向の空間に広がっています。
    本間庸義さんが制作しました。
  3. とうきびワゴン
    下のガラスケースにとうきびのストックが入っており、上のガラスケースに移動するとバーナーで焼かれて焼きとうきびになる、という設計で渡邉花絵さんが制作した「100年後のとうきびワゴン」です。
    ガラス瓶には特製のタレが入っていて、焼き上がった後はハンドルを回すと独特な音楽が流れるとともに、ガラスケースが開いてとうきびを取り出すことができるとのことです。
  4. AI搭載ロボ:チカッポ
    とうきびワゴンの周辺で飛んでいるのは、杉村孔太郎さんが作ったAI搭載ロボット「チカッポ」です(チカッポはアイヌ語で「小鳥」の意)。生活をサポートするロボットで、道や天気を案内してくれます。充電の必要はなく、壊れない限りき続けることができるそうです。
  5. ガイドロボット
    大通公園でたたずんでいるのは、小川こひなさんが制作した「とにかく美味しいものを勧めてくるガイドロボット」です。100年後にも、札幌の美味しい食べ物は変わらずに存在していてほしいという思いから作られました。
  6. 触れるサイネージ
    100年後のさっぽろで情報発信を担っている「触れるサイネージ」。
    映し出されているソフトクリームのホログラムは、実際に触れて体験することができます。
    こちらは、本間庸義さんによる2作品目です。
  7. 水陸空対応の観光バス:Fish2122
    2122年に運航が開始された水陸空対応の観光バス「Fish2122」です。菊池桃子さんが制作しました。
    札幌市内の至る所を観光することができる他、Fish2122の内部には宿泊施設もあり、宿泊しながら川や海、湖の中も探索できるとのことです。
  8. ペンギン型ガイドロボット
    田邉瞬さんが制作したペンギン型の案内ロボットです。
    未来のさっぽろにおいて、ゆるキャラのような役割も果たしています。
  9. タヌキ型の空飛ぶ観光型遊覧船
    曵地究さんが制作したタヌキ型の空飛ぶ観光型遊覧船です。
    映像内ではゆっくり進んでいますが、新千歳空港や支笏湖といった中・長距離の移動も想定されており、その際には高速移動のために変形することもできるそうです。
  10. 未来の屋上牧場
    建物が樹木のようになっており、枝葉にあたる部分で牛が放牧されている未来の「屋上牧場」は、高橋秀羅さんが制作しました。半透明の壁が牛たちの落下を防いでいます。
  11. リサイクルゴミ処理施設:CringCringCenter
    永守智子さんが制作した、リサイクルゴミ処理施設「CringCringCenter」です。上半球の透明の部分はゴミ処理場で、煙突からは未来の科学の力で無害なシャボンが出てきます。下半球の白い部分には、リサイクルによって生み出された商品が売っているショップが入っている他、工場見学も可能だそうです。
  12. 未来のポロクル
    移動手段モビリティーレンタシステム「未来のポロクル」です街中にある留め置き場所から次の場所へ自由に移動できます。
    本間庸義さんの3作品目となります。
  13. ネオ狸小路商店街
    Gavin Raeさんが制作したネオ狸小路商店街です。
    歩道は歩行者の足音から電気エネルギーを発生させられる仕組みになっており、100年後の札幌市におけるクリーンなエネルギー源となっています。
  14. たぬきちロボ
    踊りながら観光客をおもてなししているのは、浅沼茂美さんが制作したマスコットキャラクター「たぬきちロボ」です。
  15. ホログラムテレビ塔
    九十田慎さんが制作したホログラムテレビ塔です。月までエレベーターが続く宇宙ステーションになっています。
    夜に映える未来感ある姿を意識して作られました。

 

一人ひとりの考えた設定やアイディア、こだわりと頑張りが詰め込まれた「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの⾵景-」。

会場には、大きな拍手が響きました。

 CG映像の今後の放映予定

AUMIRUでの放映(放映終了)

SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-(放映終了)

今回制作したCG映像「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-」は、下記の通り、さっぽろ地下街オーロラタウン内大型サイネージ「AUMIRU」にて放映予定です。

参加者全員でつくりあげた世界観や、各参加者によるモチーフをお楽しみいただくとともに、大型サイネージでの放映ならではの迫力や没入感をご堪能ください。

  • 令和4年11月20日~11月30日・・・1時間に2回
  • 令和4年12月1日~12月25日・・・1時間に1回

   ※放映のタイミングは不規則です   
   ※3分に短縮したショートバージョンの放映となります

SAPPORO 2122#Winter -100年後のさっぽろの風景 冬バージョン-(放映終了)

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さっぽろ雪まつりの開催にあわせ、100年後のさっぽろ・冬バージョンの映像をAUMIRUにて放映いたします。

「SAPPORO 2122#Winter -100年後のさっぽろの風景 冬バージョン-」の放映予定は下記のとおりです。

  • 令和5年2月1日~2月28日・・・1時間に2回

   ※12時台および19時台は、1時間に1回の放映となります
   ※放映のタイミングは不規則です

冬映像には、初回ワークショップの課題「自分のオリジナル雪だるま」で参加者が制作したかわいらしい雪だるまがたくさん登場しています。

何体の雪だるまが登場するか数えつつ、舞い散る雪が美しい100年後のさっぽろの風景をぜひお楽しみください。

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札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)での放映

「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-」は、チカホでも放映しています。

放映場所

札幌駅前通地下歩行空間内
北大通交差点広場 東及び西(チカホ出口13、14番付近)
北3条交差点広場(チカホ出口2、4番付近)

放映期間、時間など

令和5年2月18日~終了時期未定
毎日9時~17時及び19時~22時の間
※毎時50分~放映(3分程度)
※会場におけるイベントの状況によっては放映されない可能性があります

Youtubeでの展開

「SAPPORO 2122 -100年後のさっぽろの風景-」及び、「SAPPORO 2122#Winter -100年後のさっぽろの風景 冬バージョン-」を、Youtubeで公開しています。

ぜひご覧ください。

 

創造都市さっぽろの取組

札幌市は、文化芸術に代表される創造性を活用し産業振興・まちづくりを進め、人材育成・集積を図ることで、まちを活性化し都市ブランド向上にもつなげる「創造都市さっぽろ」の取組を進め、新しいテクノロジーを活用する「メディアアーツ都市」としてユネスコからも認定を受けています

 

このページについてのお問い合わせ

札幌市市民文化局文化部文化振興課

〒060-0001 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌時計台ビル10階

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