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札幌市では、将来にわたり持続可能な雪対策を目指し、そのための1つの取組として、生活道路の新たな除雪方法への変更を検討しており、令和元年度より一部地域で試行しています。
※試行対象地域内の「生活道路」に限った取組であり、幹線道路の除雪水準は変更ありません。
幹線道路の除雪水準はこちら(冬みちプランP.45~49)(PDF:1,155KB)
除排雪を取り巻く環境として以下のような課題があり、今後「出入口部分※の雪かきが困難になる方が増える傾向」や「これまでの夜間一斉出動ができなくなる可能性」があると考えています。
※「出入口部分」:車の出入口や玄関前
除雪が入った後に、玄関前などに置かれる雪について、多くの声が寄せられています。
少子高齢化により、地域の高齢単身世帯の増加が予測されています。
除排雪作業の最盛期には、時間外労働が多くなり、休日も取りづらくなっています。
市全体で降雪があり、夜間一斉出動を行うと、非常に多くの人や機械が必要になりますが、今後は除雪従事者の減少が推計されています。
10cm以上の降雪を目安とし、夜間に、往復の「かき分け除雪※」を実施。
※かき分け除雪:路面の積雪を道路の両脇に寄せる作業
【補完的な作業】:整正作業
道路がザクザク、ガタガタになり、通行に著しい支障があるとき、人や車の通行を確保するため、急きょ圧雪路面を削る「整正作業」を実施。
※生活道路は原則排雪を行いませんが、希望する地域に向けた排雪支援制度として、「パートナーシップ排雪制度」と「市民助成トラック制度」を設けています。
【主たる作業】:整正作業
路面の荒れや凹凸※が目立つとき
道路状況の悪化を解消するため、計画的に圧雪路面を削る「整正作業」を実施。
※路面の荒れや凹凸:段差、ワダチ、すり鉢状、かまぼこ状など
【大雪時の応急対応】:新雪除雪
20cm以上の大雪時など、夜間に「踏み固め除雪※」や「片道によるかき分け除雪※」を実施。
※踏み固め除雪
路面の積雪を専用の装置で踏み固める作業。
道路脇に寄せられる雪の量が大幅に減ります。
※片道によるかき分け除雪
道路の中央を片道で行うかき分け除雪。
道路脇に寄せられる雪の量が減ります。
※試行地域では、除雪作業で生じた雪が道路脇に置ききれなくなった場合や、道路幅員の確保が難しくなった場合など、道路状況に応じて、必要最低限の雪を運び出す簡易的な排雪(簡易排雪)を試行します。
パートナーシップ排雪とは異なり、道路脇(歩道上)の雪山は排雪しないため、雪山は大きい状態が続くことが考えられます。
【出入口部分の雪かきの負担軽減】(地域の課題1.に対して)
主たる作業を「整正作業」とし、「新雪(かき分け)除雪」の頻度が減ること、また新雪時の作業方法を「往復のかき分け除雪」から、「踏み固め除雪」や「片道によるかき分け除雪」に変更することにより、玄関前などに寄せられる雪の量や回数が減少します。
【生活環境の改善】(地域の課題2.に対して)
整正作業の頻度を増やすことで、路面の圧雪がこれまでより厚くならなくなるため、マンホール上の穴ぼこや、暖気・降雨による路面の崩壊(ザクザク状態)の軽減が図られます。
【作業の効率化・省力化】(除雪事業者の課題1.に対して)
これまでは、夜間一斉作業を行うため非常に多くの人や機械を必要としました。これを計画的な作業に切り替えることで、作業の効率化・省力化が図られ、将来的な従事者の減少に対応することができます。
【労働環境の改善】(除雪事業者の課題2.に対して)
これまでは、降雪に応じた出動(新雪除雪)が主であり、夜間の不規則な勤務で、身体的にも心理的にも過酷な労働環境でした。これを計画的な作業に切り替えることで、従事者の負担の軽減につながります。
●大雪時を除き、降雪に応じた新雪除雪は控えることになるため、一定量の降雪があった翌朝などは、
一時的に通行しにくい状況になる可能性があります。
●整正作業の際には、出入口部分には極力雪を置かないよう留意し、左右の雪山に振り分ける作業を行うため、
道路脇の雪山は大きくなる可能性があります。
●整正作業など、昼間に行う作業が多くなりますので、一時的に通行に支障となる可能性があります。
その際はお声掛けください。
降雪後の状況(6時)
自然に踏み固められた状況(14時)
除雪作業で生じる雪は運び出すことができないので、基本的に道路脇に置くことになりますが、「整正作業」においては、路面を削った固くて重たい雪が生じることになるため、「出入口部分※」には極力置かないよう留意し、それ以外の場所に振り分けます。(下図参照)
なお、「出入口部分」以外の場所については、個人で民間排雪を行っている場所やロードヒーティング設置場所などについても、周囲と同様に雪を置くことになります。
(タイミングが悪ければ、民間排雪等を行った直後のきれいになった場所にも置くことになりますが、ご理解のほどお願いします。)
市内の一部地域(10区23地域 : 生活道路全体の約5%)で試行し、検証を行っています。
なお、試行対象地域においては、地域内の全戸に案内チラシを配布(ポスティング)し、周知を行っています。
※試行対象地域に配布しているチラシは下記のとおりです。
※令和3年度の試行は現在行っておりません 昨年12月から続く大雪の影響を受け、その対策として幹線道路やバス路線等の除排雪作業、また生活道路全体の整正対応等について急きょ優先的に実施することとしましたので、除雪事業者の体制(機械や人員)を優先作業に向けて強化する必要が生じました。 よって、令和3年度の試行は見送り、除雪方法を従来どおりに戻して実施しております。なお、計画していた簡易排雪については、引き続き道路状況に応じて実施することとし、道路環境の確保に努めてまいります。 |
【調査対象】
2区3地域
● 西区(1町内会、道路延長約3km)
● 手稲区(4町内会、道路延長約12km)
【回収結果】
● 配布数:2,183戸(西区:970戸、手稲区:1,213戸)
● 回収数:716件(回収率32.8%)
【家の前の雪かきについて】
【シーズンを通した歩きやすさについて】
【調査対象】
10区13地域
● 29町内会、道路延長約96km
【作業実施状況】
試行地域 |
隣接地域 |
|
新雪除雪回数(回) |
4.9 |
11.5 |
路面整正回数(回) |
4.6 |
2.5 |
【回収結果】
● 配布数:17,644戸
● 回収数:4,394件(回収率24.9%)
【家の前の雪かきについて】
【シーズンを通した歩きやすさについて】
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